コンプラの向こう側へーーユリオカ超特Qがプロレスと漫談にこだわり続ける理由

コンプラの向こう側へーーユリオカ超特Qがプロレスと漫談にこだわり続ける理由

  • WANI BOOKS NewsCrunch
  • 更新日:2022/11/25
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プロレスファンにもお馴染みのユリオカ超特Q単独ライブ、90分ノンストップ漫談『第三十二回 Q展』が、いよいよ12月11日(日)東京・新宿区「ハイジアV-1」で行われる。

ユリオカさんといえば、藤波辰爾や三谷幸喜などのものまねでも知られているが、芸の柱はものを使わずにしゃべりだけで勝負する漫談。その本業のビッグマッチである『Q展』への意気込みに人気ライター・堀江ガンツが迫る。

「トークプロレス」で清宮海斗選手のブレークに期待!

——先日(10月15日)は拙著『闘魂と王道』の増刷記念イベントに、藤波辰爾さんとご一緒に出演していただき、ありがとうございます! イベントでは、1988年の沖縄で藤波さんがアントニオ猪木さんに世代交代を迫った「飛龍革命」の再現を、藤波さんご本人とやっていただいたりして感動しました(笑)。

ユリオカ ボクが藤波さん役で、藤波さん本人が猪木さん役というアベコベなんですけどね(笑)。でも、あのときの藤波さんのセリフは、ボクのほうが頭に入ってますんで。飛龍革命の映像は何百回も見返してますから。

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▲YouTubeで「モイスチャーミルク」で検索すると、ユリオカ超特Qの飛龍革命が出てくることは有名だ

――プロレスラーとの共演も多いユリオカさんですけど、11月26日(土)には御苑サウンドで、プロレスリング・ノアの清宮海斗選手と『トークプロレス』というイベントを開催されるんですよね。

ユリオカ 以前から「プロレス談話室」っていうイベントを、阿佐ヶ谷ロフトで定期的にやっていて、そのときは丸藤正道選手、KENTA選手、中邑真輔選手、飯伏幸太選手など、そうそうたるメンバーに出演してもらってたんですよ。それがコロナでできなくなってしまったんですけど、ようやくお客さんを入れたイベントができるようになってきたので再始動した形ですね。

――その再始動第1回のゲストに清宮選手を選ばれた理由を教えてください。

ユリオカ 清宮選手はノアのGHCヘビー級チャンピオンですし、将来、プロレス界全体の中心人物になることは間違いないと思うんですけど、現時点ではまだちょっともがいているように見えるんですよ。

——誰もが認める真の王者になるために、もがいている感はありますね。

ユリオカ 新日本の棚橋弘至選手も、IWGPヘビー級王者になったばかりの頃、そういう時期があったじゃないですか。棚橋選手は立命館大学プロレス同好会(RWF)の後輩なので、その頃、よく電話で相談に乗ったりもしてたんです。ちょうど新日本プロレスの勢いが落ちていて復活させなきゃいけない時期だったので、いい試合をするだけじゃなく、メディアを通じて言葉でも魅力を伝えたいということで、喋ることに関してのアドバイスを求められたりして。そこがなんか、今の清宮選手とダブる部分があるなって思うんですよ。たとえば、清宮選手はマイクアピールとか、そんなに得意なタイプじゃないですよね。

——弁が立つライバルの拳王選手とは対照的なタイプですよね。

ユリオカ 今、棚橋選手がマイクアピール下手だと思っている人はいないと思いますけど、昔は苦手にしていたんですよ。でも、お客さんの前で場数を踏むことで、どんどんうまくなっていったんです。それはボクらお笑い芸人も同じで、場数を踏んで自信もついていく。だから、今回は僭越ながら、清宮選手が場数を踏んで成長するための少しでもお役に立てたらなという思いもありますね。あと清宮選手の性格のピュアな部分を、ファンの人たちが直接知る機会にもなればいいと思いますし。

——「トークプロレス」は今後も第2回、第3回と続けていかれる予定ですか?

ユリオカ そうですね。今後は現役の選手にかぎらず、レジェンドの方とか、あるいは女子選手など、いろんなタイプのプロレスラーを呼ばせていただけたらと思ってます。

――ユリオカさん版の「飛龍十番勝負」という感じですね。

ユリオカ ただ、それだと途中で中断しちゃいそうなんで。藤波さんの本家「飛龍十番勝負」は第7戦までやって、うやむやなまま終わっちゃいましたから(笑)。「トークプロレス」のほうは、しっかりナンバリングを重ねていこうと思っていますよ。

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▲団体の“暗黒期”を支えた棚橋選手にユリオカ超特Qがアドバイスを送っていた!

漫談というスタイルこそがユリオカ超特Qの根幹!

――ナンバリングを重ねてきたイベントといえば、12月11日(日)に新宿のハイジアV-1で、ユリオカさんの90分ノンストップ漫談ライブ『Q展』第三十二回が開催されますね。

ユリオカ これは年2回やってるので、もう16年か17年目になるんですけど、ボクの中のビッグマッチ。昔の全日本プロレスでいうと、日本武道館大会みたいなものですね。

――「チャンピオン・カーニバル」と「世界最強タッグ決定リーグ戦」の決勝戦のような感じですね。

ユリオカ 前回の『Q展』は7月だったんですけど、毎年だいたい6月と12月にやっていて、上半期と下半期の時事ネタを中心に、一度も幕間にハケたり映像をつかったりせず、90分間ノンストップの漫談というスタイルでやらせてもらってます。

――『Q展』はプロレスファンも楽しめるようなネタもあったりしますか?

ユリオカ もちろんプロレスファンじゃなくても楽しめるんですが、プロレスファンなら楽しみが1.5倍から2倍になりますね。『Q展』はこれまで31回開催して、プロレスネタやプロレスものまねは100%やってますから。

——それだけは確定(笑)。

ユリオカ 今年の下半期なんか、藤波さんの『マッチョ・ドラゴン』が37年の時を経てNHKで特集されるという超特大ニュースがあったので、やらないわけがないですよ! 誰も話題にしてないときでもやってたんですから。

――でも、マニアックなプロレスネタだと「ポカーン」としちゃうお客さんもいたりするんじゃないですか?

ユリオカ 最初の頃は、NHKの『爆笑オンエアバトル』きっかけのお客さんが多くて、プロレスファンじゃない層が半分以上だったんですよ。なので、アンケートを読むと「プロレスコーナーはよくわからないのでやめてほしい」なんて書かれることも多かったんですけど、だんだんお客さんが根負けしたというか(笑)。丁寧に「藤波辰爾さんという方がおられて」みたいに説明してから話題にしてきたので、浸透させられたかなという思いはありますね。

——ユリオカさんはものまねのイメージも強いですけど、やはり漫談へのこだわりも強いわけですか。

ユリオカ そうですね。今は『細かすぎて伝わらないモノマネ選手権』や『アメトーーク』から、ものまねのイメージがあるかもしれませんけど、本来は何も道具を使わずに、しゃべりだけでやる漫談というスタイルを崩さずにずっとやってきましたから。テレビではなかなか漫談をやる機会もないんですけど、これがユリオカ超特Qの根本であり、柱だと思っています。また、今は時事ネタをテレビでやりづらい時代になっているので、それをライブで見ていただきたいのが一番ですね。

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▲舞台の上からは笑いを届けてくれるが、プロレスと漫談を語る際は常に真剣だ

——今回の『Q展』には「コンプライアンスの向こう側へ」という宣伝文句もありました。

ユリオカ 今ってテレビで言えないこと、公の場で言えないことがすごく増えていて、お客さんのほうも「人前でこんなこと言っていいのか」と感じる時代になっちゃってるんですよ。でも、ライブではその辺のさじ加減をしっかり考えたうえで、楽しんでいただけるものを提供したいですし、お客さんもライブという同じ空間にいることで共感意識を持っていただけたらなと。

――ここでしか言えないネタという秘密を共有すると。

ユリオカ そうです。ライブで笑っていただいて、会場から一歩出たら、どんなネタだったかはすべての記憶をなくしていただきたく(笑)。

――内容を拡散されると困ってしまうわけですね(笑)。

ユリオカ 内容は拡散しないでください。SNSに「面白かった」と書いていただくのはありがたいんですけど、詳しい内容は拡散しないでいただきたい。その代わり、その場で面白いことを言いますから。そういう大人の楽しみ方をしていただけたらと思います。

――では、最後に読者へのメッセージをお願いします。

ユリオカ 猪木さんの言葉をお借りして、「迷わず来いよ、来ればわかるさ! ありがとうー!」と言わせていただきます。ぜひ、会場にいらしてください。

プロフィール

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ユリオカ超特Q

出身地:兵庫県豊岡市
生年月日:1968年4月1日
趣味:プロレス観戦、美術館巡り、アイドル、80年代歌謡曲研究
資格:美術検定2級、教員免許(社会科)、剣道初段
得意なものまね:三谷幸喜、藤波辰爾、天龍源一郎、他プロレスラー多数
役職 ハゲの総本山青森県鶴田町「ツル多はげます会」東京支部長
Twitter:@yurioka_spex_q、『第三十二回 Q展』『トークプロレス』など、ユリオカ超特Qのイベント情報や活動スケジュールはこちら!

〈堀江 ガンツ〉

NewsCrunch編集部

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