杉良太郎、EXILEらが参加 肝炎啓発プロジェクト“子供から大人への発信”にも重点

杉良太郎、EXILEらが参加 肝炎啓発プロジェクト“子供から大人への発信”にも重点

  • NEWSポストセブン
  • 更新日:2022/08/06
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幅広い年齢のプロジェクトメンバー。左からTETSUYA、HIRO、杉、伍代、瀬川、向井地

杉良太郎が、肝炎の早期発見を促すプロジェクトにEXILEのHIROを誘った際、HIROは「これは日本の国のためになりますか?」と聞いた。その真剣な眼差しをいまも杉は思い出すという。長期間にわたって啓蒙活動を続けるメンバーの歩み、そしてこれからを追った。

【写真】後藤厚労相から表彰状を授与されたHIROとTETSUYA

「人間が生きていく上ではお金も大事、物も大事です。けれども皆さん、生きていく上で何より大事なのは、私たちの健康です!」

マイクを握りしめる右手に力がこもる。7月25日に都内で行われた「知って、肝炎プロジェクト世界・日本肝炎デー2022」で、切実にそう呼びかけたのは、厚生労働省の健康行政特別参与を務める杉良太郎だ。

肝炎は、国内最大級の感染症とされ、日本の感染者は200万〜250万人と推計される。7月28日はウイルス性肝炎のまん延防止と肝炎への差別や偏見をなくすために2010年にWHO(世界保健機関)が定めた、世界肝炎デー。日本でも同日を日本肝炎デーと定めており、当日を含めた1週間を「肝臓週間」として、肝疾患についての正しい知識や肝炎の早期発見・治療の重要性を伝えるべく毎年イベントを行っている。

啓発普及活動の中心となるのは2012年の発足時から杉が陣頭指揮を執る、厚労省の肝炎総合対策推進国民運動事業『知って、肝炎プロジェクト』。冒頭のイベントでは、プロジェクトが地道に続けてきた肝炎ウイルス検査への働きかけが評価され、杉が推薦した4組の大使・スペシャルサポーターらが肝炎対策事業功労者として後藤茂之厚労相から表彰を受けた。杉は「人生で11年というのは長い」と、これまでの活動を振り返った。

「肝炎は早期に適切な治療をすれば進行を止めて健康を維持できますが、放置して重症化すれば肝硬変や肝がんへつながるリスクがあり、命を脅かします。どうか、あなたの大切な命と健康を守るために肝炎ウイルス検査を受けてください—そう、この11年訴えてきました。

ところが、まだ皆さんに自分事として捉えていただけていない。肝炎プロジェクトには大使、スペシャルサポーターとして総勢24組が参加してくれています。これからも一丸となって粘り強く、皆さんが自ら検査へ足を運んでいただけるように訴え続けていきたい」

肝炎対策事業功労者としては、10年以上活動してきた肝炎対策特別大使の伍代夏子、スペシャルサポーターの瀬川瑛子、EXILE HIROとTETSUYA、AKB48の向井地美音が表彰状授与のため登壇し、それぞれに肝炎対策への思いを語った。杉の言葉を引き継いで、

「体に何か異変が起きてからではもう手遅れ。検査は採血1回です。重篤な肝疾患が出る前、肝炎の治療ができるうちにウイルスに感染していないか、検査をしてください」

と訴えたのは、伍代だ。自身もかつてC型肝炎を治療して克服した経験を持ち、「肝炎というのは無症状のまま進んでしまう。私もそうでしたが、感染していても本当にこれといった症状がない。それが肝炎の怖さなんです」と、語気を強めた。

瀬川は母、そして母子感染により姉がB型肝炎ウイルスのキャリアだったと明かしており、肝炎に苦しむ人を減らすための活動は自分に課せられた使命のようにも感じているという。

「姉は71才のときに亡くなりました。この7月に75才を迎えた私からしたら、“70過ぎで亡くなるなんて若いなぁ”と寂しい気持ちでいっぱいです。

B型肝炎は感染していても発症しないケースも多いそうで、母は晩年までほとんど症状が出ませんでした。症状が普段ないのに検査を受けるのはハードルが高いかもしれませんが、いまは人生100年といわれていますので、ぜひ検査を受けていただき、生きているうちは健康で、元気に過ごしたいものですね」

もっと広く、正しく肝炎を知ってもらうための力になりたい。ひとりでも多くの人が検査を受けるために尽くしたい。瀬川はそう願い、活動しているという。

C型肝炎はのみ薬でほとんど完治する

向井地は、AKB48として若者層により周知を図りたいと誓った。

「肝炎は自分たちには関係ないと捉えている若い人が多いように感じています。AKB48のメンバーも各々肝炎に対する理解を深めて、実感を持って検査の大切さを広めていきたい。そして私たちが広めた若い人からご家族へ、声かけの輪を広げていけたら」

今年からEXILEだけでなく、EXILE TRIBEとしてプロジェクトに参加することになったことを受けて、HIROも「メンバーには10代もいるので、幅広い世代へ向けて発信して社会へ貢献していきたい」と語った。

杉によると、子供から大人への発信はプロジェクトの活動としても、今後重点を置いていく計画であるという。

「学校へ赴いて中学生、高校生の子供たちに肝炎について伝え、家へ帰って“肝炎のウイルス検査をしてね”とおじいちゃん、おばあちゃん、お父さん、お母さんに声をかけていただく作戦を本格化していく予定です。

本来はもっと早くやる予定が、コロナで頓挫していました。しかし、ご時世を理由にしていたらいつまで経っても先へ進まないので、コロナも肝炎対策もまとめて取り組んでいこう、と。『積極的広報地域』も5自治体にわたって精力的に活動します」

肝炎デーは私たち一人ひとりが肝炎、そして健康について考える機会でもある。イベントでは健康の秘訣についても話が及ぶと、HIROはこう明かした。

「現役時代は非常にハードなトレーニングで自分を追い込んでいました。でも(50代に入った)最近は追い込まれてストレスをためないように運動でも仕事でも、自分のペースをつかんで無理をしすぎないことを心がけています」

パフォーマーとして現役で活躍するTETSUYAは、体を動かし続けることが大事だと回答。それを聞いた杉は「年を取ると、TETSUYAのようにしゃべりながら体を動かすと関節が外れそうになっちゃう」と笑わせつつ、健康で長生きするために体を動かすことを推奨した。

杉は健康づくりに関する広報活動として、65才以上の高齢者ダンスチームを47都道府県に作るプロジェクトも推進している。この9月には、シニアチーム、プロダンサー、キッズ、アイドル等によるダンス対抗戦を日本国際ダンス連盟「FIDA JAPAN」の主催で開催する構想もあるという。

「ダンスも肝炎対策も、どうしたら皆さんの大切な健康を守れるかを考え、国は対策を考えています。肝炎ウイルスは無料で検査できる環境を全国に整え、薬も保険が適用できる。C型肝炎はのみ薬でほとんど完治します。不安にならずに、陽性であれば適切な薬で治療をしてほしいです」

未来の自分のために私たちはいま、何ができるのか。自分の命と向き合い、肝炎ウイルス検査の大切さについて耳を傾けて健康を守るために行動してほしい、と杉は結んだ。

※女性セブン2022年8月18・25日号

NEWSポストセブン

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