ラグビー・トップリーグ第1ステージ第1節第1日(20日、東京・秩父宮ラグビー場ほか)新型コロナウイルスの影響で約1カ月遅れで開幕。NTTコミュニケーションズは新加入の元スコットランド代表SHグレイグ・レイドロー(35)がトライを決めるなど、ホンダに41-13で快勝した。
寒風吹きすさぶ東京・夢の島のピッチ。NTTコミュニケーションズに新加入のSHレイドローが、格の違いを見せつけた。
「(個人的にも)試合展開に対応でき、いいプレーができた。勝利に値する内容だった」
強豪スコットランド代表で通算76キャップを数え、W杯には2大会に出場。2019年日本大会では主将として、初の8強入りを決めた日本を最後まで苦しめた経験豊富なベテランだ。
後手に回ったこの試合でも冷静なプレーで仲間を鼓舞し、12-13で迎えた前半36分にはパスと見せかけ相手2人をかわして、逆転のトライ。後半にはチームのアクシデントで一時SOも務め、ヒュー・リースエドワード・ヘッドコーチ(60)は「ワールドクラスの実力を示した」と評価した。
強風で難しいキックを2本外したが、TLデビュー戦で1T2G1PGと計12得点の活躍。レイドローは「とてもいいスタートが切れた。自分の経験を若手と共有し、リーダーとしてチーム支えていきたい」と力強かった。一昨季5位のチームを大躍進に導く。(一色伸裕)

トライを決めるレイドロー(中央)。元スコットランド代表主将の貫禄を示した (撮影・塩浦孝明)