瀬戸内寂聴「死ぬまでにもう一本、長編を」 原動力は70年前の別れ?

瀬戸内寂聴「死ぬまでにもう一本、長編を」 原動力は70年前の別れ?

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  • 更新日:2021/02/23
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瀬戸内寂聴(せとうち・じゃくちょう) 1922年、徳島市生まれ。本誌連載をまとめた単行本『往復書簡 老親友のナイショ文』(朝日新聞出版、1760円〈税込み〉)がまもなく発売。横尾忠則氏との友情半世紀の集大成となる。

今回の「表紙の人」は瀬戸内寂聴さん。1973年に今東光大僧正を師僧に得度。週刊朝日同年11月30日号で手記を著し、表紙も飾った。本誌と同い歳の瀬戸内さんに今後の夢を聞いた。

【写真】瀬戸内さんが手記を著し、表紙も飾った 週刊朝日1973年11月30日号はこちら

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数え百歳。5月には満99歳を迎えるが、暮らしの軸はぶれない。

読み、書くこと。

若い人の小説やいい論文に刺激を受けると、今も時折、徹夜する。

「こないだ転倒したときは、しばらく読み書きができなくて、頭がおかしくなりそうだった」

少々体調がすぐれなくても、万年筆を握ればしゃんとする。

「書くことにかけては、ずば抜けて勤勉だ、と思っている」

70年ほど前、夫と幼い娘を置き、若い男のもとに走った。蛮勇の根っこには、小説家になる、という大望があった。

「自分で決めたことは守らないとね」

いい作品を書きたい、という思いは、こんこんと湧いてくる。

「死ぬまでにもう一本、長編小説を書きたいのよ」

みな、お待ちしています。(本誌・木元健二)

※週刊朝日  2021年2月26日号

木元健二

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