【F1分析】アルファタウリのガスリーがカタールで使いこなせなかったのは、ソフトタイヤだけだったのか?

【F1分析】アルファタウリのガスリーがカタールで使いこなせなかったのは、ソフトタイヤだけだったのか?

  • motorsport.com 日本版
  • 更新日:2021/11/25
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先日行なわれたF1カタールGP。ロサイル・インターナショナル・サーキットで初開催のF1だったということもあり、各チームが限られた事前情報のみを手に週末を迎えた。

事前の段階で最も不明瞭だったのは、タイヤがどんな振る舞いを見せるのかということだった。ピレリもF1も、2ストップ作戦がメインになるだろうと予測していたが、実際には多くのマシンが1ストップで走り切った。

フリー走行や予選の段階では、デグラデーションは実に小さいように見えた。実際、FP2のロングランデータを見ると、多くのマシンのデグラデーションがマイナス……つまりマシンに搭載された燃料が消費される分、ペースが上がっていくという傾向が見てとれたわけだ。また予選等のアタックラップでも、1セットのタイヤで2回、3回とアタックすることができていた。つまりデグラデーションは小さかった。

しかしその一方で、タイヤの摩耗が早いという傾向もあったようで、ピレリも事前にその可能性について言及していた。

ただピットストップのロスタイムは26秒程度と、比較的大きかったため、各チームはなんとか1ストップで走り切りたい……そのため各車はタイヤを労り、レースを進めていったわけだ。その結果、各車のデグラデーション値はさらに小さくなった。ミディアムタイヤやハードタイヤはもちろん、ソフトタイヤのデグラデーション値もマイナス。

しかしそんな中で、1チームだけ”プラス”のデグラデーション、つまり走れば走るほどペースを落としてしまったチームがあった。それがアルファタウリだ。そのため、フロントロウ2番グリッドからスタートしながらも、ピエール・ガスリーは入賞圏外となる11位フィニッシュ。8番グリッドからスタートした角田裕毅も、13位となった。

角田はスタート時に履いたソフトタイヤでのパフォーマンスがすぐに下落し、9周を走ったところでピットイン。その後ミディアム、ハードと繋ぐ2ストップ作戦を採った。ただミディアムとハードのパフォーマンスはまずまずで、レース終盤には前を行くマシンに迫るスピードを見せた。

しかしガスリーに至っては、ソフトタイヤはおろか、ミディアムタイヤでもデグラデーション値が大きく、ポジションを落とす一方となってしまった。

角田のミディアムタイヤでのデグラデーション値は-0.036秒/周。その他、今回ポイントを争ったライバル勢のミディアムタイヤでのデグラデーション値は、セバスチャン・ベッテル(アストンマーチン)が-0.078秒/周、ランス・ストロール(アストンマーチン)が-0.094秒、カルロス・サインツJr.(フェラーリ)は-0.079秒/周などとなっていた。

一方でガスリーのミディアムタイヤでのデグラデーション値は、第2スティントで0.006秒、第3スティントで0.046秒となっていた。ただもう少し詳しく見てみると、スティント終盤にはさらに苦しんだというのがよく分かる。

第2スティントでは、序盤15周のデグラデーションは、マイナスであり、ペースが上がっていっていた。しかし29周目を境にペースが下落。0.165秒という大きなデグラデーション……つまり崖を迎えたような形になった。第3スティントでも同様に、序盤11周はデグラデーション値がマイナスだったが、その後はプラスに転じてしまっている。

田中 健一

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