J1広島の浅野雄也、闘争心むき出しでゴールを狙うシャドーストライカー

J1広島の浅野雄也、闘争心むき出しでゴールを狙うシャドーストライカー

  • デイリースポーツ online
  • 更新日:2020/09/17
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川崎戦でゴールを決めた広島の浅野雄也(撮影・中野香代)

絶対に点をとってやる。俺が、点をとる。

9月13日の川崎戦(等々力)。ギラギラした瞳と激しい意欲は5点差を追う展開になっても、残り時間がほとんどなくなっても、全く衰えない。川崎の得点能力の高さに驚愕(きょうがく)することもなく、J1広島のMF浅野雄也が見据えるのはただ一つ、ゴールのみ。

川崎・小林悠のPKが決まった後のキックオフ。前だ、前に行くぞ。仲間たちを鼓舞して走る。

茶島雄介からのパス。相手が囲んできても関係ない。ボールを運ぶ。エゼキエウが見えた。

パス。リターンが来る。受ける。ゴールが見えた。迷いはない。宝刀=左足を振り抜く。GKはボールがうなりをあげてゴールネットを揺らす瞬間をただ、見つめるのみだった。

昨年、J2の水戸で34試合4得点だった男が今季J1で13試合4得点。90分平均得点率0・62は、レアンドロペレイラやドウグラス・ヴィエイラらブラジル人FWを上回る。しかも4点中3点が途中出場からという勝負強さは、15年に全て途中出場で8得点を記録した兄・浅野拓磨(パルチザン)をほうふつとさせる。

圧巻のスピードと繊細かつパワフルな左足を持つ彼は当初、ワイドで起用されていた。しかし、なかなか目に見える成果が出ない。しかしシャドーでは解き放たれたオオカミのように、どう猛さが前に出る。

「シャドーの方が、やるべきことが整理できている」と城福浩監督は評価する。「ハードワークを惜しまないし、息が上がっている状態での精度を上げてくれれば、もっと時間を与えたい」

早生まれが幸いし、東京五輪代表をつかむチャンスもある。同じポジションには久保建英(ビジャレアル)をはじめ、ライバルが目白推し。しかし彼には7人兄弟という大家族で培われた開放的なメンタリティーを源とする勝負強さがある。それはリオデジャネイロ五輪やワールドカップ最終予選、チャンピオンシップなど大舞台でゴールを決め続けた兄と通ずる。燃え上がる闘志と賑やかな笑顔。人気爆発の予感しかない。(紫熊倶楽部・中野和也)

浅野雄也(あさの・ゆうや)1997年2月17日生まれ。三重県菰野町出身。170センチ、64キロ。ポジションはMF。背番号29。大体大を経て19年にJ2水戸に入団。同年8月に広島への完全移籍が発表されたが、期限付き移籍した形で水戸でプレーを続け、34試合で4得点を挙げる。今季から広島でプレー。7月4日の神戸戦でJ1初ゴールを挙げる。

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