
広州モーターショーで出展されていた中国車の各ブースにおいて、ひときわ目立っていたのが地元広州のメーカー、「GACアイオン」が展示していたスーパーEVだ。その名も「ハイパーSSR」を現地から紹介しよう。
文・写真/ベストカーWeb編集部・渡邊龍生
■ゼロヒャク1.9秒で世界トップクラスのタイムをマーク!

2023年10月か生産が開始された広州のメーカー、GACアイオンの放つ「ハイパーSSR」
いや、とにかく広州モーターショーでもきらびやかだった地元中国メーカーの出展ブースのなかでも目立っていたのがこのクルマ。
中国初のスーパーカーとして2023年10月に正式に生産が開始されたばかりのハイパーSSRだ。何が凄いかって、いかにもスーパーカー然としたスタイルもさることながらその性能。
現在、0-100km/h加速で世界ナンバーワンがアスパークアウルの1.7秒、2位がリマックネヴェーラの1.85秒、3位がピニンファリーナバッティスタの1.86秒なのだが、このハイパーSSRのミッドモーター4WDモデルは4位の紅旗S9の1.9秒に並ぶ4位タイのタイムを叩き出すというのだから恐ろしい。

中国初のスーパーカーにしていきなり0-100km/h世界4位タイのタイムを叩き出すGACアイオンハイパーSSR
ハイパーSSRのボディサイズは全長4550×全幅1970×1250mm、ホイールベース2650mm、車重2000kg。積まれるモーターは最高出力1225psを発揮し、最大トルクは1225Nmをマークするという。
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■スーパーカーカテゴリーにいよいよ中国勢が進出か?

斜め上に跳ね上がるシザースドアを採用しているハイパーSSR
同社ではこのハイパー SSRには欧米の部品を使用していないということを表明している。つまり、オールチャイナの部品で独自に開発・製造されているということ。
また、このハイパーSSRにはクルマだけでなく、航空宇宙とや電子、最先端材料産業とのコラボにより、主要パーツであるモーターやバッテリー、カーボンセラミックブレーキなどを開発してきたという。

ハイパーSSRのインテリアとシート
ちなみに価格は標準モデル(ミッドモーターFR駆動モデル)で128万6000中国元(約2575万円)、アルティメットモデル(ミッドモーター4WDモデル)で168万6000元(約3390万円)と性能を考えると破格の価格設定となっている。
これまでフェラーリやランボルギーニが席巻してきたスーパーカーカテゴリーにも中国製モデルがいよいよ進出を始めるのだろうか? 今後の動きにも目が離せなくなりそうだ。
【画像ギャラリー】ヤバすぎる加速力を持つGACアイオンのスーパーEV、ハイパーSSRを写真でCHECK!【広州モーターショー2023】(10枚)
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