
終盤にPK献上のラングレ、その後の不可解な笑顔
カディス戦でバルサは許せない2ポイントを失った。前半はカディスの守備的なアプローチにより苦戦を強いられたが、ペドリがペナルティを奪いメッシのゴールにつなげた。後半、激しいプレーを仕掛けたバルサだが、ラングレの重大なミスで火傷を負ってしまった。監督ロナルド・クーマンは一切手を抜かず、最高の選手たちをスタメンに投入した。
ジェラール・ピケをPSG戦と同様に守備の中心に据え、中盤はブスケツ・デ・ヨング・ペドリのいつもの三人、前線は、ウイングにデンベレとグリーズマン、そしてレオ・メッシを偽9番に置いた。
バルサ 勝ち点2を落とす、メッシのPKで先制も土壇場で追いつかれ痛恨ドロー
■GK
マルク=アンドレテア・シュテーゲン(5点)
『欺かれる』
相手が殆どエリアに来ない時に四六時中集中力を保つことは困難だが、テア・シュテーゲンは俊敏に動いていた。しかし、カディスのPKではアレックス・フェルナンデスに欺かれ、ゴールを阻止することができなかった。
■DF
セルジーニョ・デスト(6点)
『大胆』
カディスが攻める場面が少なかったために、デストは試合の大半を相手側のフィールドでプレーしていた。ここ最近の試合の中ではデンべレとの息はピッタリで良いパフォーマンスを見せている。試合後半ではやや勢いを失ったが、このアメリカ人選手は成長を続けている。
ジェラール・ピケ(5点)
『堅固』
負傷回復後ピケは2戦連続で起用されており、フィジカルな問題は少しも感じさせない。カディスのゴールにおいてピケの落ち度はなかった。
クレマン・ラングレ(4点)
『幼稚』
フランス人DFはピケの庇護のもと落ち着いていたが、カディスのペナルティの場面では幼稚なミスを犯してしまった。致命的なミスにもかかわらず、彼がなぜ笑顔を見せていたのか理解に苦しむ。
ジョルディ・アルバ(5点)
『えり好み』
後方から敵のエリアに侵入しようとしたアルバだが、カディスのディフェンスに阻まれた為、ロングシュートを放つなどいつもとは異なるやり方をトライした。
■MF
セルヒオ・ブスケツ(6点)
『押しの強さ』
カディスの反撃を素早く食い止めるためにブスケツの力が不可欠となった。スペースを巧みに埋め、プレーを構築した。
フレンキー・デ・ヨング(5点)
『見張られる』
カディスのプレーシステムによりフレンキーは突破口を見つけるのに苦労していた。しかし、彼は決して諦めずアタッキングサードに侵入し続けた。ゴールを決めたがオフサイドのために無効とされた。ピボーテとしてもプレーした。
ペドリ(7点)
『抜け目なし』
カディスの守備ブロックを崩すために最も活躍したのがペドリだった。頭脳プレーでペナルティを誘発し、メッシのゴールにつなげた。ペドリの戦術的なインテリジェンスはチームにとって重要だ。ギリギリのオフサイドによりゴールを無効とされてしまった。
■FW
ウスマン・デンベレ(6点)
『不屈』
バルサのスタメンの中でも状況に応じて迅速に動いた選手の一人だった。あらゆる方法でゴールを試みた。ゴールを決めてもおかしくない場面はあったが、精度を向上させなければならない。
レオ・メッシ(6点)
『確実』
PKでバルサに先制点を与えただけではなく、メッシはフィールドの中心に度々現れスペースを探し積極的にプレーした。一人で8本のシュートを放ったがGKレデスマのファインセーブもあり得点には結びつかず。
アントワーヌ・グリーズマン(5点)
『フリーズ』
チームには貢献しているものの、ストライカーとしての活躍は見られなかった。カディスの守備を崩すのにグリーズマンの力もまた必要とされた。今後さらなるゴール精度が求められる。
■途中出場
ミラレム・ピャニッチ(5点)
『ボールポゼッション』
デ・ヨングと共にダブルピボーテに配置された。プレーを分散させボールを保持した。また彼のトレードマークであるロングレンジからのシュートにも挑戦した。
マルティン・ブライトバイテ(5点)
『獰猛』
デンマーク代表FWは最前線からスタートし、左へと移行した。常にチャンスを探して奔走したが、ゴールのチャンスは来なかった。
フランシスコ・トリンカオ(5点)
『存在を示せず』
ボールに触れるチャンスほとんどなく、期待されていた起爆剤にはならなかった。
リキ・プッチ(6点)
『ダイナミック』
フィールドに投入された瞬間に勢いの落ちていたバルサにリズムを与えた。惜しいシュートもあり決め切りたかった。チャンスを無駄にした訳ではない。
オスカル・ミングエサ(5点)
『注意力』
一瞬たりともマークした相手を逃すことがなく、試合終了間際の破壊的状況下でもミスを犯すことはなかった。