Googleが倫理的AIチームの研究者を新たに解雇したことが判明

Googleが倫理的AIチームの研究者を新たに解雇したことが判明

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  • 更新日:2021/02/22
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Googleは、2020年12月に倫理的人工知能(AI)チームのテクニカルリーダーを務めていたティムニット・ゲブル氏を解雇しました。この解雇には、Google従業員やAI研究者から抗議が殺到していましたが、新たに、同職を務めていた研究員のマーガレット・ミッチェル氏も解雇されたことが明らかになっています。

Margaret Mitchell fired from Google - Axios

https://www.axios.com/google-fires-another-ai-ethics-leader-6ef7dcd5-4583-4396-b5b3-129547ff3091.html

Google tweaks diversity, research policies following inquiry - Axios

https://www.axios.com/google-tweaks-diversity-research-policies-following-inquiry-8baa6346-d2a2-456f-9743-7912e4659ca2.html

2020年12月に解雇されたゲブル氏は、Googleから「論文の撤回か辞任か」を求められた結果、Googleを去らざるを得ない状況に追い込まれたことが報じられています。このGoogleの対応は「Google社内における研究や論文のあり方がねじ曲げられている」として従業員からの抗議が殺到。さらに、ゲブル氏が黒人女性であったことから、「Googleによる解雇が人種差別によるものだったのではないか」という疑問の声も挙がっていました。

Googleが倫理的AIチームの研究者を解雇したことは「前例ない検閲」だとして非難集中、Google社員1200人以上が抗議文に署名 - GIGAZINE

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今回新たに解雇されたミッチェル氏は、Googleの社内メールをスクリプトを用いて検索し、ゲブル氏に対する差別的な扱いの有無を検証していました。また、日本時間の2021年1月20日午前4時には、「Googleのサンダー・ピチャイCEOが大学の黒人学長と面会予定である」という報道に対して「自分の味方をするような黒人を見つけようとしてる」と述べ、Googleへの批判を展開していました。

Say you have a problem with consistently alienating Black women and have caused serious damage in their lives.
You could:
A) try to undo that damage
B) try to find more Black people to like you (the tokenism approach).
Good luck..... https://t.co/rrhL8AQDIF
— MMitchell (@mmitchell_ai)
January 19, 2021
from Twitter

その後、日本時間の2021年1月20日午前10時に、ゲブル氏がTwitterに「ミッチェル氏の企業アカウントがロックされました。これほど恥ずかしい企業は見たことがありません」と投稿し、ミッチェル氏のGoogle社内アカウントが何らかの理由でロックされたと報告。Googleはミッチェル氏のアカウントをロックした理由について、「Googleのセキュリティシステムは機密情報へのアクセスや、権限上の問題によりアカウントが侵害されるリスクを検知した場合、自動的にアカウントをロックします。ミッチェル氏は何千ものファイルを盗み出し、外部のアカウントと共有していました」と述べ、アカウントロックの正当性を主張しています。

Guess what? @mmitchell_ai ’s corp access is now locked. I’m wondering if she’s going to get an email to her personal email accepting her “resignation.” I have not seen a company that has this little shame in a while.
— Timnit Gebru (@timnitGebru)
January 20, 2021
from Twitter

Googleは2021年2月18日にAI倫理に関する業務の再編成を発表。AI責任チームのトップに、マリアン・クローク氏を起用しました。しかし、この再編成についてミッチェル氏は「報道を見て初めて知った」と述べています

GoogleがAI倫理に関する議論を受けて新たなAI責任チームを編成、社内外からは非難の声も - GIGAZINE

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その後、ミッチェル氏は日本時間の2021年2月20日午前7時に「私は解雇された(I'm fired)」とTwitterに投稿し、Googleから解雇されたことを報告しました。

I'm fired.
— MMitchell (@mmitchell_ai)
February 19, 2021
from Twitter

GoogleはアメリカのニュースサイトAxiosに対して、「私たちは、ミッチェル氏の行動を調査しました。その結果、ビジネス上の機密文書や従業員の個人情報の漏えいといった、セキュリティポリシーや行動規範に反する行為が確認されました」と述べ、ミッチェル氏の解雇は正当な理由の下に行われたと主張しています。

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