山口市役所の建て替えを巡る活断層問題について市は来月にも追加のボーリング調査を行う方針を固めました。
山口市は今の本庁舎と同じ場所で新しい庁舎の建て替えを計画しています。整備区域付近には活断層の存在が指摘されていましたが、市は2019年「活断層はない」とする調査結果を発表しました。ところが今年3月、活断層に詳しい山口大学大学院の金折裕司元教授らが調査結果を再検証する第三者委員会を設置するよう市に要請しました。金折元教授らは、2020年から2021年にかけて市が行ったボーリングの結果と2019年の調査結果には多くの矛盾点があり「活断層はない」とする根拠は失われていると主張しています。
要請を受けた市は活断層の再調査を行うことを決め、来月、追加のボーリング調査を実施する方向で最終調整を行っているということです。調査は2019年の調査を委託した山口大学に再び委託することにしています。金折元教授は「ボーリングの位置や規模は活断層の有無の判定に極めて重要。どういう形で追加のボーリングを行うのか市民に分かるよう公開すべき」と話しています。