
DMM TVオリジナルドラマ「ケンシロウによろしく」完成披露試写会で、中村獅童(中央)の劇中での写真を見つめる倉科カナ(左)と松田龍平(撮影・村上幸将)
松田龍平(40)が19日、都内で行われた主演のDMM TVオリジナルドラマ「ケンシロウによろしく」(22日から配信)完成披露試写会で、中村獅童(51)から独特の言い回しで、たたえられた。「コメディーで笑わせてやろうとかじゃなく、ひょうひょうとしている。今も、何としてでも盛り上げようという感じが一切ない。計算なのか分からないけれど、すてき。勉強になった」と評されると「そんなことないですよ。良い言葉をいただいた。感謝しかない」と笑った。
「ケンシロウによろしく」は、漫画誌「ヤングマガジン」(講談社)で連載中のジャスミン・ギュ氏の同名漫画を原作に、脚本をバカリズムが担当。松田は、幼い頃にヤクザに母を奪われ、復讐(ふくしゅう)のために「北斗の拳」を読み込んで暗殺拳を学び、あだ討ちを固く誓った沼倉孝一、獅童は沼倉から母親を奪ったヤクザの木村猛志を演じた。
獅童には、ひょうひょうとした立ち居振る舞いをたたえられた一方で、指圧の技術に憧れ沼倉に弟子入りしたマッサージ専門学校生・坂本里香役の西野七瀬(29)との間では、ひょうひょうとしたトークが、思わぬ誤解? を生んだ。印象的なシーンについて聞かれた西野が「里香と沼倉の何でもない会話、沼倉の変態さを挙げる里香というシーンが要所、要所にある。そのシーンの撮影が好きでした。松田さんがやる沼倉が最高でした」と答えると、松田は「里香は、ただいただけ」と返した。
西野が、けげんそうに「ただ…いた? ええっ…」と返すと、松田は「ただ、いるなぁと思って…」と繰り返した。西野が「ただ、いる? 一応、しゃべったりしているんですけど」と苦笑しながら返すと、松田は「すごいなと思って。ただ、いるって、なかなか出来ない」と前言を1度は繰り返したが「あぁ、そうか『モミ鉄』のシーン? ごめん、ごめん」と謝った。劇中に、沼田がテレビ番組「モミの鉄人」に出演するシーンがあり、松田はそこでの西野の立ち居振る舞いを指して「ただ、いるだけ」と語ったようだ。西野は「『モミ鉄』のシーンは、そうですね。ただ、いるだけでした」と気を取り直した。そして「治療院のシーンが楽しかった」と、改めて説明し直した。松田は「『モミ鉄』のシーンとの誤解でした」と笑った。
完成披露試写会には、ヤクザ専門の記者として働きながら沼倉の復讐(ふくしゅう)を手助けする久田佳子役の倉科カナ(35)と沼倉の母親役の筒井真理子(62)も出席した。