なぜ「米国のワクチン証明は偽造し放題」なのか?日本が取るべき対策を世界的エンジニアが提言

なぜ「米国のワクチン証明は偽造し放題」なのか?日本が取るべき対策を世界的エンジニアが提言

  • マネーボイス
  • 更新日:2021/09/15
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ワクチン証明などに使われるQRコードは偽造されないのでしょうか?Windows95を開発した世界的なプログラマーで、現在でもシアトルで精力的に活動している中島聡さんが発行するメルマガ「週刊 Life is Beautiful」では、先端技術に回答するQ&Aコーナーが大好評。今回はその一部「QRコードのセキュリティ」と「動画のリアルタイム解析市場の成長性」に関する回答を紹介します。

ワクチン証明などのQRコードは偽造されるか?

<読者さんからの質問>

スマホのワクチン証明書、身分証明書などのQRコードの画像は、偽造できてしまうものなのでしょうか?

1分おきにQRコードを変えるとかで対応できるものなのでしょうか。

<中島聡の回答:現在の証明書は偽造し放題だが、アプリで対応可能>

証明書の発行の仕方はいろいろとありますが、少なくとも私が持っている米国の証明書は偽造し放題です。

CDC(アメリカ疾病予防管理センター)が発行する証明は一応、接種会場で注射を行った人のサインが書かれていますが、偽造は簡単です。

実際に証明書を持ち歩くことを嫌う人がいるため、「写真でも良い」となっているので、そこでさらに偽造が簡単になっています。

最近になって、州が証明書を発行しはじめましたが、これはただのPDFファイルでしかないので、これも偽造が容易です。

偽造を不可能にしたいのであれば、証明書に印刷されたQRコードをスキャンし、取得したIDで公式なサイトにアクセスして、氏名と写真を表示するようなアプリを作っておけば、十分です。

動画のリアルタイム解析市場はどこまで成長する?

<読者さんからの質問>

動画のリアルタイム解析を行うエッジAIの市場が、2027まで毎年20%以上成長するという試算があるようです。

日本でも、CTCが台湾のGorilla technologyと提携して進めていくニュースが出ていました。台湾ではすでにそのような技術が空港や鉄道で採用されているとのことです。

中島さんはの今後このマーケットがどのようになっていくと考えていますか?(主要メーカー、プライバシー問題、マーケット成長など)。

<中島聡の回答:端末・機械学習ともに大きな伸びしろがあり、大きな期待がもてる>

この分野は、やたらと伸びると私も思います。

私自身も iPhone上で機械学習を応用したアプリの開発をしていますが、ここ数年の進歩はほんとうに目覚ましく、これまで高性能パソコン上でも難しかったことが、容易にできるようになっています。

端末側のチップの性能にも、機械学習の応用テクニックにもまだまだ伸び代があるので、その進歩には大きな期待をして良いと思います。

応用範囲としては、現時点では画像認識・物体認識・音声認識が盛んですが、5年後には、今の私たちが想像もしないような分野に応用が広がっている可能性は十分にあると思います。

莫大な市場であるスマートフォンが技術を牽引し、その技術がセキュリティカメラ、ドローン、車載カメラなどに降りてくるという流れは当然あり、そこには組み込み機器用のチップやソフトウェアのビジネスに大きなチャンスがあると思います。

チップで言えば、やはりQualcommとNvidiaが現時点では良い立ち位置に立っていますが、機械学習に特化した設計で勝負をしてくるベンチャー企業も数多く誕生しているので、とても面白い時代になると思います。

MONEY VOICE

週刊 Life is beautiful

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