
小名浜海星高対聖光学院 1回に先制点を挙げガッツポーズする聖光学院・青柳(撮影・木村有優)
<秋季高校野球福島県大会:聖光学院12-0小名浜海星>◇19日◇2回戦◇白河グリーンスタジアム
聖光学院が小名浜海星を12-0の7回コールドで破り、3回戦進出を決めた。6回途中から悪天候のため約1時間中断したが、再開後に打線が爆発。計9安打12得点の猛攻を繰り広げた。
1回2死二塁で青柳羽瑠外野手(2年)が左前適時打で先制。その後も点数を積み重ねたが、バッテリーミスや内野ゴロでの得点が多く、攻撃のミスもあり、「自分の意思がなく、指示でしか動いていないので失敗する」と斎藤智也監督が渇を入れる場面も見られた。
だが、試合再開後のチームは違った。斎藤監督がここまでの試合を仕切り直すよう「短いがもう一試合できるぞ!」と声をかけた。直後の7回、木村秀明外野手(2年)の2点右適時三塁打を含め、4安打4得点と打線が爆発。「7回は質の良い野球ができた」と称賛した。
先発の古宇田烈投手(2年)は、気迫あふれる投球で5回2/3を投げ無安打無失点9奪三振の好投。「気合で流れを持ってくる投球が自分の持ち味」。今年2月に右肘靱帯(じんたい)を損傷し、約4カ月間プレーができずに苦しみ、その間はスコアラーや主務業務でチームを支えた。選手同士での衝突があった際も、別視点からの意見を積極的に伝え、チームを良い方向へと導いた。古宇田は「一枚岩になって粘り強く戦っていきたい」とチーム一丸での勝利を誓った。