C&K、音楽愛もハプニングも詰まった“らしさ”全開のライブ 結成からの歩みを凝縮したツアー『ゲンテン』特別編

C&K、音楽愛もハプニングも詰まった“らしさ”全開のライブ 結成からの歩みを凝縮したツアー『ゲンテン』特別編

  • Real Sound
  • 更新日:2022/06/23
No image

C&K(写真=大久保空)

会場に入るなり「ヤバい! 近いよ!」と叫ぶ人、くるっとターンして全身で喜びを表す人、タオル回しの素振りを始める人……。“期待の新人15年目”の男性デュオ・C&Kのデビュー記念日である6月18日、彼らの結成の地である横浜のライブハウス・新横浜 NEW SIDE BEACH!!にて、『日本全国CK地元化計画 地元です。地元じゃなくても、地元ですツアー2022 ~ゲンテン~』特別編が開催された。

(関連:【写真あり】C&K、歩みを凝縮したツアー『ゲンテン』

このライブについて簡単にかいつまんで説明すると、以下のようになる。

・FC会員約220名のみが入場できた超プレミアムな、2年4カ月ぶりのスタンディングライブ
・結成当時からのライブスタイルを追体験できる構成
・注目度の高いバラードのほか、未発表・未音源化のレア曲から最新シングル曲に至るまでの楽曲を連ねたセットリスト
・関係者によるマル秘エピソード満載の実況生配信が裏で進行
・“大胆に歌詞を飛ばす”フリースタイルの途中に曲が終了”といったハプニングへの対応や、観客の反応も含めたC&Kのライブならではの楽しみ方が満載
・11月20日に予定されている『超無謀な挑戦状 ~炎の15周年目、執念で迎える横浜アリーナ。頼む全員集合~』へとつながるストーリーを、横浜アリーナの一画にあるコンパクトなライブハウスからスタート

まず当日は、入場できなかった四池さん(ファンの総称)のために、C&KのMVやライブ作品などを手掛ける映像監督・小田切明広、過去のライブに出演経験のある悪役俳優ユニット・純悪の阿部亮平、山根和馬、元C&Kの制作担当“四池の小池”の4人による実況生配信企画がスタート。C&Kのライブについて「お客さんの反応も含めて楽しむのがコツ」(阿部)、「スタッフも全力で楽しんでいる感じが伝わるのがいい」(山根)などとトークが進む間、生配信のカメラには、なぜかしれっとロビーに出てカメラ前で四池さんたちとポーズをキメるメンバーのCLIEVYの姿も(ちなみに開演15分前)。

さて、ライブ本編はいきなり新曲の「C&K XIV」からスタート。2人の力強いアカペラからスタートし、〈カーテンコールは“帰れ”コール〉〈媚びる気はないし歌で恩返し〉など、彼らの矜持をリリックに詰め込んだ同曲を、KEENが前に立ち、CLIEVYがDJブースに入る活動初期=原点のスタイルで披露していく。続いては、必ずライブで2曲目に披露される“永遠の2曲目”(小田切)こと「to di Bone」。インディーズ時代の1stアルバム『CK island』収録のアッパーなナンバーで、「久しぶりに踊ろう!」とCLIEVYの煽りに応えるように、右へ左へと舞い踊る四池さんたち。2人が出会った当時に制作され、音源化されていないレア曲「LOID」と、インディーズ3rdアルバム『CK STYLE』収録の「GET@LADY」はともに1990年代~2000年代初頭の香りが漂うダンスナンバーで、場内が完全にクラブのテンションに突入。お祭り感が楽しい「へべれけ宣言」での力強いコール&レスポンスを聞いていると、C&Kの2人も四池さんたちもまさに水を得た魚のようで、改めてこの日を皆が待ちわびていたのだと感じた。世間よりも一足早い「梅雨明け宣言」では、CLIEVYが歌詞の合間に「初めましての人を戸惑わせたら申し訳ない。でも徐々に楽しめる空気を作っていくので!」と、先陣を切って振りをレクチャーしていく。

甘酸っぱいミディアムバラード「愛の詩」(『CK island』収録)からはDJとしてMIE姉(MIEKO KANEKO/初期DJ・マネージャー)が登場し、当時を知る観客の喜ぶ姿があった。ここで歌詞を大胆に飛ばしたCLIEVYの「首の皮一枚でなんとか収めました」発言への「いや、(皮)切れてるからね?」というKEENのツッコミがなんとも小気味いい。「デビューの頃の歌を歌うと、恥ずかしいこと言ってんなと思います。(最近の歌詞の一人称は僕なので)“俺”って言うのがもうね!」(CLIEVY)、「若いって怖いですね~」(KEEN)と苦笑いし合ったMCのあと、初期に参加した九州男の「1/6000000000 feat. C&K」の続編としてリリースした「続→60億分の1」へ。運命の女性との出会いを描いた歌詞やMIE姉のキュートな“キュンです”ポーズで、フロアが大盛り上がりに。

続く「JOY A LIFE×みんなのうたメドレー」からはDJが現在のTAKEにバトンタッチ。この日本一踊るといっても過言ではないDJが観客を大いに煽りつつ、フロアの温度を上げていく。序盤はレゲエ調で勢いのある楽曲やミディアムバラードだったが、このあたりからはファンキーな「上京がむしゃら物語」、ディスコテイストの「DANCE☆WOMAN」「YOU ARE MY FIRE~おまえにこの愛を捧ぐ~」と、同じ踊れる楽曲でも前半とはかなり様相が変わってくる。これがさまざまなサウンドを組み合わせたC&Kこだわりの“JAM”スタイルなのだ。そしてCLIEVYが「皆はお客さんじゃない、共演者だから!」と叫び、超ファンキーな「精鋭」へと曲が進んでいく。四池さんのクラップやコール&レスポンスをガソリンにするかのような、エンディングでのKEENの力強いシャウトに圧倒された。

そしてCLIEVYがギターを持ち、曲は人生賛歌的な「終わりなき輪舞曲」へ。こういった楽曲ではじっくり2人のハーモニーで“聴かせる”モードに入るのもC&Kに惹かれてしまうところ。CLIEVYが特徴的なハスキーボイスで歌い上げる落ちサビに(おそらく実況チームや視聴者も)皆が聴き入った。軽快な「ドラマ」(日本テレビ系ドラマ『サバイバル・ウェディング』主題歌)では、同作品に出演していた実況チームの山根がステージ上へと拉致(?)され、サビでは2人と息の合ったダンスを披露。この盛り上がりを受けつつ、鹿児島以外のライブでは披露する機会が少なかったという「SMILE×SMILE」(KTS鹿児島テレビ キャンペーンソング)をパフォーマンスした。

ここで聖歌隊風の衣装を羽織ったものの、ハットをかぶったままのKEENの自称「教会に行くマフィア」風ビジュアルに軽く笑いが起こる。そんな和やかな空気の中、改めてツアータイトルについて「“ゲンテン”をカタカナにしたのは意味があって、現在の気持ち(現点)とスタート地点の原点、その2つを踏まえて今があるので」「“地元じゃなくても地元です”を使っているのは、いつか皆の住む街の公民館みたいな、より近いところも回りたいという僕らの野望を込めているから。その日が来るまで皆の愛を注いでもらえたら嬉しい。僕らもライブで注ぎ返せるように頑張っていきます」(CLIEVY)とコメントがあり、ゴスペルナンバー「愛を浴びて、僕がいる」がスタート。彼らの楽曲は実にバラエティに富んでいるが、この曲では2人の圧倒的なハーモニーに毎度、幸福感に包まれる。かと思えば本編ラストのスカナンバー「入浴」では、実況チームの阿部がステージに乱入し、観客とともにタオルを回して大騒ぎという怒涛の展開に。

『NHK紅白歌合戦』出場を目標の1つに掲げる2人のため、会場の四池さんが赤と白のペンライトを点灯させる中、「道」でアンコールがスタート。この日のハイライトといえば、最新シングルのタオル回しソング「I.M.A」だったのだが、シングル収録のライブバージョンがイントロ部分を何度もやり直す構成のため、事前にTwitterで「今日は頭を何回歌いなおすか選手権」が開催されていたとのこと(正解:4回)。この尺を無視したイントロ部分で「タオルを回すというこの行為、デビューした頃は誰でもやっていたけど、これをやることで“レゲエの人なんですか?”って言われちゃうことがあって。レゲエはもちろん好きだけれど、C&Kは“JAM”という自分たちの好きな音楽を提唱していくことに命をかけてきたわけで、そういうカテゴライズはいらないんです!」とコンセプトを解説するCLIEVY。いざ曲が始まると観客全員が勢いよくタオルを回す風圧にちょっと笑ってしまったが、2人が先日のインタビューで、全力でやると「体力がこの曲についていかない」と言っていただけあり、パワフルさとインパクトはかなりのものだった。そして「この曲で『紅白』に出ます、四池さんとともに!」と堂々宣言すると、イメージキャラクター“しいけさん”も登場し「四池さんのマーチ」がスタート。なぜかKEENのパートをCLIEVYががっつり歌ってしまい、2人につられて観客も爆笑する一幕があった。

騒ぎ倒したあとに、アンコールラストのバラード「嗚呼、麗しき人生」へ。〈雨に打たれ風に耐える僕ら ひとりぼっち仲間だ/何気ない君のその一言が「辛い」を「幸せ」にする〉といった胸に沁みる言葉を連投し、真摯にメッセージを伝えていく。

そして観客の声に応え、予定になかったWアンコールがスタート。「皆が気持ちよく帰れるように」と、ライブのエンディング恒例の“追い出し曲”「帰れ」をしっとりと歌う……のかと思いきや、途中からCLIEVYの無茶ぶりでフリースタイルがスタート。KEENは結成当時の思い出や相方への感謝を綴ったが、ここに時間がかかりすぎ、CLIEVYにバトンタッチしたところでトラックが終了。四池さんたちにとってはおそらく想定内のハプニングに拍手喝采が起こっていた。正真正銘のラスト曲は結成当初の横浜時代に作られた、ファンから人気の高いバラード「交差点」だった。

彼らの結成からの歩みをダイジェストの形で披露し、実況生配信では当時のエピソードや作品制作の裏側が語られるなど、C&Kというアーティストのバックグラウンドを知ることができた貴重なライブ。「C&Kのライブはツアー中にどんどん進化していくので、ツアー後半の予想がまったくつかない」(四池の小池)というような発言があったが、このツアーを経て、11月20日の横浜アリーナでどんなストーリーをC&Kが見せてくれるのか。楽しみでならない。(古知屋ジュン)

古知屋ジュン

この記事をお届けした
グノシーの最新ニュース情報を、

でも最新ニュース情報をお届けしています。

外部リンク

  • このエントリーをはてなブックマークに追加