ふっくらまるい日々の幸せを知る 『ハムスター助六の日常展』に潜入

ふっくらまるい日々の幸せを知る 『ハムスター助六の日常展』に潜入

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  • 更新日:2021/11/25
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ハムスターの助六(すけろく)と、仲間たちの何気ない日々を優しく見守る展覧会『ハムスターの助六の日常展』が、池袋PARCOの本館7F・PARCO FACTORYにて、11月29日(月)まで開催されている。

ハムスターの助六は、イラストレーター・GOTTE(ごって)&アイデア担当・わつみのタッグによって生み出されたキャラクターだ。ふっくらまるいシルエット、小さな手足にツヤツヤの黒眼がたまらなく愛くるしい! 現実とファンタジーが絶妙に溶け合った助六の世界はSNSを中心に人気が広がり、その可愛さにノックアウトされる人が続出中だ。

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会場エントランス

本展は『ハムスター助六の日常』の日本初の大型展覧会となり、これまでにSNS上で人気を博したイラストや、未公開作品、本展のための描き下ろし作品など、約300点以上の原画が展示される。たくさんの助六に囲まれる幸せを、ぜひ味わってほしい。

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右:エントランスにて見つけた、手指の消毒をお願いする助六。左:「FREE HUG」ならぬ「FREE HUM」の札を掲げたぬいぐるみは、ショップで購入することができる(税込3,300円)

喜怒哀楽ハムまみれ!

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会場風景

会場内には所狭しと原画が飾られている。どれも単に「可愛いハムスター」ではなく「イキイキと生活を楽しむハムスター」を描いているので、それぞれにストーリーが感じられて全く飽きないのが驚きだ。

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アップで見てもリアル。今にもヒクヒクしそうな鼻を触りたい。

会場内をよく見回してみると、GOTTEがあちこちに手描きの助六たちを忍ばせているので探してみよう。分かりやすいところから細かいところまで、隠れ場所は多数!

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例えばこちら。「FREE HUM」を掲げる助六の横には「ごきぼうでちゅか?」とのセリフが。ご、ご希望です……!

2019年にTwitterで『ハムスターとインタビュー』と題して公開され、19.3万いいねを集めたイラストを発見。立派なソファに腰掛け、インタビューに答えるハムスター。表情も身振りもハリウッドセレブさながらで、つい笑ってしまう。

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ちなみに質問内容は「ひまわりの種についてどう思いますか」だ。セリフ入りで見たい方はGOTTEのTwitterをチェックしよう

個人的にとても心に残ったのは、工場で働く姿を描いた一枚だ。そうか、『ハムスター助六の日常』というからには、労働だって含まれるのか……。それにしたって、単純作業(ひまわりの種の袋詰めと思われる)に黙々と勤しむ人気キャラクターなんて初めて見た。もう助六への親近感が止まらない。

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休憩時間には薄暗い壁際に敷いたブルーシートでお弁当を食べ、うたた寝。隣の子がイヤホンで音楽に没頭しているのもまたリアルだ。

なおこのあとに続くイラストでは、賃金の支払いの様子と、助六がそれをどう使うかが描かれる。きっと彼らとの距離がグッと縮まるので、この一連の流れはお見逃しなく。

春夏秋冬いつでもモフモフ

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会場風景

隣の展示空間では、カレンダーなどのために制作された季節感あるイラストが並んでいる。率直に、四季っていいなあとしみじみしてしまうのは、ここしばらくなかなかレジャーに出られない日常を過ごしてきたからだろうか。

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会場風景

春には春の、夏には夏の遊びにはしゃぐ助六たち。その笑顔が眩しいのももちろん、背景の色鮮やかな自然や街並みにも注目だ。

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わーい!

色づいた落ち葉の山に寝転ぶ助六を描く、多幸感溢れる秋の一枚。よく見ると手元には焼き芋も! 自然と顔がほころぶ作品たちに出会えるコーナーだ。

一緒にいるって素晴らしい

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会場風景

続く展示室では、ヒマワリさんや、友達のハムスター・ジロやクロガネとの日常を見ることができる。セリフはほとんど書かれていないため、細やかな表情や身振りをよく見て、彼らの間に漂う空気を読むのが鑑賞のポイントだ。

例えば、この映画館での出来事を描いたイラストでは、4コマの中に感情の機微を見ることができる。

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とても胸がキュンとしたので、蛇足ながら細かく解説を……

左上:席番号D-17、18のチケットを持ってシアター内にやって来る助六とジロ。
右上:ところがD-17の席にはクロガネの姿が。あれ、と立ち止まる助六にムギュッとぶつかるジロ。
左下:自分の席もD-17だよ?! と慌ててキャラメルポップコーンを取り落としそうになるクロガネ。ダブルブッキングですかね。たまにありますね。
右下:係員さんにチケットを見せて相談するクロガネ。心細そうに背中を丸めているのが切ない。スクリーンでは映画の盗撮防止映像(さりげなくハム耳付き)が流れている……。

映画館で盗撮防止の映像が流れるのは、予告編から本編に入る直前である。映画好きらしく早めに座って予告編を楽しんでいたクロガネが、後から来た助六とジロに席を譲り、律儀にも席変更するべく走ったのだろう。クロガネは他のイラストでもたびたび友達のために献身的な行動に出ていて、情け深く不器用なコミュニケーションぶりが胸にグッとくる。ちなみにこの数分後と思われるシーンで、無事3匹が並んで映画を見ている作品も展示されており、かなりほっこりした。

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頂上のマロンは後まで取っておくタイプらしい

こちらはカフェの午後、モンブランをぱくっと一口食べて幸せそうな助六。手前にはこの視線の主の注文したショートケーキとコーヒーが映り込んでいる。なんでもないひとコマだけれど、その “なんでもなさ” にハッとする。こういう構図の写真って、恋人と付き合いたての頃や、地元の親友と会ったときなんかに撮った覚えはないだろうか。目の前のものや、その瞬間への愛おしさに溢れた一枚だ。これぞ『ハムスター助六の日常』の真髄だと思う。やさしい光と助六の最高の笑顔は、ぜひ実際に見てみてほしい。

助六のお部屋拝見

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会場風景

展覧会のラストでは、作中に登場する「助六の部屋」が部分的に再現されている。テーブルの上にリンゴやチーズがごろんと置かれているところがハムスターらしい。そして壁に掲げられたモニターでは、GOTTEによるイラスト制作過程がムービーとなって上映されている。

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制作されているのは本展覧会のための描き下ろしビジュアルだ。

色が重ねられていくたび、背景の透明感が増していくという不思議! 助六ワールドが生み出されていく様子を鑑賞できる、貴重な機会である。

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会場風景

ベッドのまわりの壁には、スナップ風のイラストがぺたぺたと飾ってある。どれも特別な日に「はいチーズ」で撮った記念撮影ではく、人物が切れてしまっていたり、斜めだったり、なぜ撮ったのか本人たちにしか分からないような、ごくプライベートなものばかり。

何気なくて愛おしい

そして、奥に続くショップでは助六グッズが勢揃い! 描き下ろしアートを使用した展覧会記念グッズや、複製原画の販売も行われる。なお、一部の展覧会記念商品はパルコオンラインストアでも販売があるそうなので、気になる方はチェックを。

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アクリルスタンドコレクション(税込660円/個)個人的には、右手前のお尻を向けている絵柄のモノが欲しい……

ありがとう、助六。思いっきり癒されて、クスッと笑って、目の前の日常をもっと好きになれそうな展覧会だった。

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頬袋がキュートな、タピオカを頬張る助六。流行り物に敏感らしく、マリトッツオに挑戦する一枚もあった。

『ハムスターの助六の日常展』は、池袋PARCO 本館7FのPARCO FACTORYにて、11月29日(月)まで開催中。

文・写真=小杉美香

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