安倍元総理銃撃で旧統一教会に焦点 献金で家庭崩壊 チューリップテレビが追った1か月

安倍元総理銃撃で旧統一教会に焦点 献金で家庭崩壊 チューリップテレビが追った1か月

  • チューリップテレビ
  • 更新日:2022/08/08

安倍元総理銃撃事件から8日で1か月です。容疑者の母親が多額の献金をしたことが犯行動機につながり、旧統一教会が世間の注目を集めました。献金によって家庭崩壊した元信者の証言や旧統一教会と富山政界の近すぎる関係、チューリップテレビが追った1か月を振り返ります。

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先月8日に起きた安倍元総理銃撃事件。逮捕されたのは山上徹也容疑者(41)。母親が旧統一教会に多額の献金を行って家庭崩壊したことが、犯行の動機につながり、旧統一教会に世間の注目が集まりました。

世界平和統一家庭連合 田中富広 会長:
「2009年以降、法令順守を徹底し献金によるトラブルはない」

チューリップテレビは事件の3日後、県内に住む元信者の証言を放送。

元信者:
「知った当時は、こんな教えがあるんだってうれしくなって、だけどやっていくうちにいつも『お金お金お金』なんです。献金献金。実際、現実を振り返れば家庭はぐちゃぐちゃでしたね」

女性は借金を重ね、10年間で合わせて1000万円近くを献金。巧妙にマインドコントロールされていたといいます。

元信者:
「(団体を)知らない人はどうしてこんなに(怪しいと)騒がれているところに行くんだろうと思うと思うんです。でもやっぱり入り口はそういうところから入らないことが多いので、それがわかったときにはすでに『これしかない』という気持ちになっているので、あとから(宗教と)わかっても、すべてにおいて説明される。『これはこういう意味がある』と言われると納得してしまう」

この翌日、霊感商法の問題に取り組む弁護士が会見を開きました。

全国霊感商法対策弁護士連絡会 山口広 弁護士:
「私が許せないのは、山上容疑者のお母さんが平成14年、2002年に奈良地裁で自己破産しています。その自己破産は明らかに統一教会に対する過度の献金のためですよ。それ以外考えられませんよ。」

渡辺博 弁護士:
「これを統一教会はいくらで信者に買わせるかといったら3000万円です。こんな普通の本が(教団の「聖本」)3000万円です。かつ信者一人に4冊も5冊も売りつける場合がある。5冊といったら1億5000万です」

弁護士たちは、旧統一教会による霊感商法の被害は今も続いていて、去年1年間だけでも3億3000万円あまりにのぼったことを明らかにしました。

その後、旧統一教会は「2009年以降もトラブルはゼロではない」と訂正しています。

こちらの印鑑。県内に住む元信者の女性が、およそ30年前、210万円を献金し受け取ったといいます。

元信者:
「カードは“借金ローン”になってましたし、いつもローンを返している状態ですね」女性は統一教会の活動にのめり込み、夫とは離婚に追い込まれたといいます。

元信者:
「当時はやっぱり話しても主人にはわかってもらえない。『これだけ言ってもやめないのか』という感じで」「統一教会が求める家庭円満どころか離婚、離婚ですね本当に。子どもたちは年頃だったのでつらかったと思いますね」

さらに、チューリップテレビは教団の内部文書を入手。そこには献金の実態を示す驚愕の内容が─。

チューリップテレビは教団の内部文書を入手しました。そこに書かれていたのは謎のアルファベットの「K」。

記者:
「Kっていうのは何ですか?」

元信者:
「献金、お金のことだと思います。はっきり献金とかお金っていうのは露骨に出せなかったのかな」

「K」は献金を示す隠語で「61億K」と記されていました。

元信者:
「ヨイドを守るために61億献金が必要」「献金がない、と嘆く人は問題。もうここでお金がないと嘆く人は問題だと」

確かに私たちが入手した内部映像にも。

宣教師(ビデオ):
「1万2000ドル(約160万円)、この特別精誠Kをきょうから勝利しないと」

さらに、別の隠語も。

記者:「Mっていうのは?」
元信者の女性:
「マナのM。高麗人参のことをマナって呼んでいたので。売るための作戦ですね」

「M」は教団が売る1瓶7万円の高麗人参(こうらいにんじん)の濃縮液を指します。

「M作戦」と題して、それを全国で毎月2万個、富山地区だけで192個を売るノルマなのです。当時、女性は統一教会の活動にのめりこみ周りが見えなくなっていたといいます。

元信者の女性:
「(教祖)文鮮明氏が釣った魚のウロコなんです。メシア(救世主)が釣った魚のウロコ。お守りにして持っていたと思います」

元信者の取材を続けるチューリップテレビに同様の被害を訴える声が相次いで寄せられました。

元信者の兄:
「ここに高麗大理石のつぼって(書いてある)、なんの変哲もないただのつぼが60万円」富山市に住む男性は40年前妹が、当時の統一教会に入信。その後、教会の活動にのめり込み行方不明となりました。

さらに。

元信者の兄:「家を出ただけじゃなくて行方不明になって霊感商法の販売員になっているのは、すごくつらいんです。今度は妹はほかの家族をも不幸にしていく。今は被害者だけど今度は加害者になっていく。それが一番苦しかった」

一方、金沢市に住む男性が見せてくれたのは旧統一教会の創設者、文鮮明氏の言葉を集めた「御言葉集」。

男性:
「これが430万円したと女房が言ってたよ。430万円」

妻が、旧統一教会の信者でした。

男性:
「私に泣きながら、お父さんごめんって。貯金もうこんだけやわって。なんでもっと早く言ってくれなかったんだと。こんなもん…」

妻は、男性に黙って家の建て替えや老後のために貯めていた定期貯金を解約し、1400万円近くを教団に献金していたのです。7年前に病気で亡くなった妻。残された手記には…。

妻の手記(アテレコ):
「預金を全部使いはたし、これからどうなるんだろうと不安でいっぱい。娘たちの結婚のときも、子供が生まれてもお祝いもあげられない。悔しくて悔しくて、反省してもしきれない」

亡くなる前の2011年、妻は支払った献金や慰謝料を求めて教団を訴え、和解金として1050万円を取り戻しています。

献金や霊感商法による家庭崩壊の実態が次々と浮かび上がるなか。

新田知事:
「世界平和統一家庭連合、あるいは世界平和連合、平和大使協議会、いくつかの関係の方々とお会いした。おととしの知事選で応援を受けたことは事実です」

富山県内の自治体トップや地方議員が選挙応援を受けていたことが発覚。チューリップテレビの取材で富山政界に旧統一教会関連団体が深く入り込んでいる実態も明らかになってきたのです。(つづく)

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