防弾仕様の車は国外で需要が高まっている

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世界の情勢が不安定な昨今、防弾性能を備えた『防弾車』は需要が高まっています。
国家の要人や大企業経営者、映画俳優やスポーツ選手などの移動には、誘拐や襲撃から身を守るための防弾車が欠かせなくなり、銃社会のアメリカで大統領が移動の際に使う『ビースト』はもちろん防弾車です。
比較的治安の良い日本でも乗車中を狙った襲撃事件は発生しており、現在の内閣総理大臣専用車であるレクサス LS600hLや、皇室が使う御料車のトヨタ センチュリーも防弾仕様。
要職に就く方の移動に防弾車は必須といえるでしょう。
ランドクルーザー300の防弾仕様車登場

出典:inkasarmored.com
そんな防弾車を複数の国で製造・販売している、カナダの企業『インカス』が、2021年6月にフルモデルチェンジを果たしたトヨタ ランドクルーザー(ランクル300)の防弾仕様車を発表しました。
ランドクルーザーは、日本はもちろん世界、特に中近東やアフリカといった未舗装路の多い地域などで高い信頼を得ていて、新型車のランクル300も世界初公開が行われたのも中東地域。
そうしたランドクルーザーの主要市場の中には、治安が安定しておらず防弾車の需要も高い国もあるため、ランクル300の防弾仕様車は大きな注目を集めそうです。
銃弾や爆破の耐久テスト動画が公開中!
防弾仕様のランクル300を販売しているインカスは、防弾性能などを実際にテストし確かめた動画をYouTubeで公開しています。
窓ガラスの防弾性能はもちろん、手榴弾や地雷による爆破にも耐え、ランクル300の車内の人形に損傷が一切ない様子も映されました。
レクサスの新型LX600も防弾仕様車に

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また、インカスは2021年10月に登場したレクサスの新型LX600の防弾使用車も展開。装甲性能はランクル300と同程度なものの、ランクル300よりもラグジュアリーな見た目であることから、要人の送迎などでの需要は高いものと思われます。
なお、インカスはランクル300、LX600いずれの防弾仕様車も価格を公開していませんが、20万ドル以上、日本円で約2700万円以上にはなるようです。
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MOBY編集部