「あーあって感じ」パワハラ賞状を渡された男性が自死、メールには「方言」で人格否定も...弁護士が語る遺族の無念

「あーあって感じ」パワハラ賞状を渡された男性が自死、メールには「方言」で人格否定も...弁護士が語る遺族の無念

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  • 更新日:2022/06/23
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自殺した男性社員に手渡された「症状」(川村遼平弁護士提供)

2018年2月に自殺した男性の遺族が、6月20日、当時、社員として勤務していた会社からのパワハラや、長時間労働が自殺につながったとして、青森県八戸市の住宅会社「ハシモトホーム」に約8000万円の損害賠償を求め、青森地裁に提訴した。

訴状によると、ハシモトホームに勤めていた当時40代の男性は、青森支店で営業職を担当していた際、上司から、

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《おまえバカか?》

《相変わらずダメポンだな!》

といった人格を否定するような方言交じりのメールが送られるようになった。

また、同社の新年会の場で「症状」と題した表彰状形式の、男性を侮辱する内容の文書を渡されていた。

文書内には、

《貴方は、今まで大した成績を残さず、あーあって感じ》

《機械的営業スタイルを今年も貫き、永野みたいな一発屋にならない様に》

といったパワハラ的な内容が記されている。

男性は2018年2月、自宅に駐車した自家用車内で自殺。青森労働基準監督署は2020年12月、男性の自殺は職務上のストレスによるうつ病だったとして、労災を認定している。

遺族側の代理人である川村遼平弁護士らは、6月20日に青森県内で記者会見を開き、「謝罪を求めて交渉したが、会社側は自殺に法的責任がないと主張している」とし、提訴に踏み切った理由を語っていた。

本誌は男性社員の遺族の無念について、川村弁護士に直接、話を聞いた。

「営業職ということで、社内の雰囲気にも成果主義的なものがあったように聞いています。奥様から、忙しいので何度か転職をすすめたこともあったそうです。

『症状』の交付のことなど、奥様自身も死後に知ったことが多く、生前は家族に打ち明けることもできずに一人で抱え込んでいたのではないかと考えています」

記者会見で配布された資料には、遺族のコメントとして、無念の思いがこう記されている。

《結婚してから愛して尽くした年月が長くありましたので、突然あのような形で失ってしまった事はショックで、立ち直れないほどの悲しみは今でも続いています。子ども達のためにも生きていてほしかったと思っています》

ハシモトホームにも話を聞くべく、6月22日に会社の代表番号に電話をしたが、「ただいま電話に出ることができません。恐れ入りますが改めてお電話をいただけますよう、お願い致します」という音声テープが流れるのみだった。

そして、6月23日、同社ホームページに「弊社に関する一連の報道について」と題した文面が掲載された。

《現在弊社に関する報道がなされており、関係者の皆様にはご迷惑をお掛けしておりますこと、深くお詫び申し上げます。弊社といたしましては本件を重く受けとめ、最大限誠意ある対応をとる所存でございます》

こういった定型的な文言が並び、電話については 《本社並びに各支店に問い合わせ等のお電話を数多く頂戴しており、電話回線が逼迫したため、留守番電話に切り替えさせて頂いております》 としている。

法廷で責任の所在が明らかになったとしても、絶たれた命は戻ってこない。

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