フェラーリ『812コンペティツィオーネ』...830馬力の限定仕様

フェラーリ『812コンペティツィオーネ』...830馬力の限定仕様

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  • 更新日:2022/06/26
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フェラーリ 812 コンペティツィオーネ

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フェラーリは6月20日、英国で6月23日(日本時間同日17時)に開幕する「グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピード」に、『812コンペティツィオーネ』(Ferrari 812 Competizione)を出展すると発表した。

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◆専用チューンのV12はフェラーリ史上最高の9500rpmまで回る

812コンペティツィオーネは、『812スーパーファスト』をベースにした「リミテッド・エディション・スペシャルシリーズ」だ。フェラーリは、812スーパーファストの特徴を磨き上げ、フロントエンジンベルリネッタのコンセプトを究極の形で表現した、と自負する。フェラーリの最も情熱的なコレクターや目の肥えた顧客に向けて、新たなテクノロジーを取り入れている。

パワートレインには、812スーパーファストの6.5リットルV型12気筒ガソリン自然吸気エンジンを、専用チューンして搭載する。最大出力は830psを獲得する。エンジンの最高回転数は、フェラーリのエンジンで史上最高の9500rpm とした。

このV12エンジンは、コンロッドやピストン、クランクシャフト、バルブトレインなど、エンジンの主要コンポーネントを細部まで再設計した。たとえば、チタン製コンロッドはスチール製より40%軽量でありながら、機械抵抗は同じとした。一方、ピストンには、「ダイヤモンド・ライク・カーボン(DLC)」コーティングを施し、摩擦係数を低減して、パフォーマンスや燃費の向上を追求する。クランクシャフトはバランス取りを行い、ベース車両よりも3%軽量化されている。

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◆バルブトレインとシリンダーヘッドは完全新設計

最も大きな改良点は、バルブトレインとシリンダーヘッドで、完全新設計とした。カムシャフトの回転でバルブステムを動かす装置は、DLC コーティングを施したスチール製の「スライディング・フィンガーフォロワー」に変更された。これはフェラーリのF1での経験から生まれた技術で、このエンジンのために特別に開発され、バルブリフト特性を高めているという。

全回転域でエンジンが適切に空気を取り込めるよう、吸気システムも再設計された。マニホールドとプレナムチャンバーをコンパクトにして経路の全長を短縮したため、高回転域でさらに大きなパワーを発揮する。一方、可変ジオメトリー吸気ダクトによって、トルクカーブをすべての回転域で最適化。このシステムは、吸気ダクトアッセンブリーの長さを絶え間なく変更し、点火順序に適合させることで、シリンダーへの動的な充填を最大化する。その結果、エンジンは高速でレブリミットまで回転を上げ、レッドゾーンまで谷が存在しないという。

摩擦や機械損失を低減してエンジンの全体的効率を高めるため、エンジンの全作動範囲で油圧を継続的に調整する可変容量オイルポンプも新開発している。新しい排気システムも採用した。吸気ダクトに手が加えられ、2組目のレゾネーターを装備したことで、特定の周波数が強まり、エンジンの点火順序による気高い倍音成分がさらに強化されているという。

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◆特許取得のリアスクリーン

812コンペティツィオーネの外観は、エアロダイナミクスの追求によって、ボディラインが大きく変わった。エアロダイナミクスのエンジニアは、フェラーリ・スタイリング・センターと連携して、公道仕様の車両としては異例のシルエットを持つ過激なフォルムを採用したという。

車両全体のエアロダイナミクスを再設計したのは、ダウンフォースレベルを最大化するのが目的。新しいフロントのエアインテークやリアのディフューザー、エグゾーストシステムをはじめ、新たに「ボルテックス・ジェネレーター」を装着した特許取得のリアスクリーンなどが採用されている。

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デザインは、ベースとなった812スーパーファストとは明確な差異化が図られた。その一例が、リアスクリーンをガラスではなく一体成形のアルミ構造としたことだ。ここに装備されるボルテックス・ジェネレーターには、車体の空力効率を高める効果がある。それだけでなく、ルーフと一体デザインとなり、車両の彫刻的フォルムが強調されているという。

これに加えて、ボンネットを横切るカーボンファイバー製ブレードによって、車両全体のボリューム感を変化させている。ボンネットが短くなったように見えるため、車体の横幅が強調され、リアはより力強いファストバックになっているという。

シルエットやプロポーション、フォーマルなバランスは812 スーパーファストと共有しながら、よりコンパクトなコンペティションカーのような印象を強めることを狙った。リアスポイラーは、装着位置が高くなった。さらに、専用デザインとすることによって、リアがワイドで水平に見えることを目指した、としている。

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森脇稔

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