敵なら誰でも「左翼」呼ばわり。トランプと安倍という同じ穴のムジナ

敵なら誰でも「左翼」呼ばわり。トランプと安倍という同じ穴のムジナ

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  • 更新日:2021/01/14
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大統領選の結果を断固として認めず、支持者を扇動し議会襲撃のクーデターに出るも失敗、その後もアカウントを凍結したツイッター社を別アカウントで猛批判するなど、往生際の悪さを晒し続けるトランプ氏。12日に事件後初めて公の場に姿を表したトランプ氏は、議会襲撃に関する自身の責任はないと言い切りましたが、米国史上最悪の大統領として記憶されることは確実のようです。そんなトランプ氏の「悪あがき」を時系列順に記しているのは、メルマガ『きっこのメルマガ』著者で人気ブロガーのきっこさん。記事中できっこさんは、トランプ陣営の代理人が起こされた損害賠償請求訴訟も取り上げ、日本でも「桜を見る会」で国民に多大な損害を与えた「主犯」たる元安倍晋三氏公設第1秘書を訴え、往生際悪く逃げ回る安倍氏の罪を糾弾すべきとしています。

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往生際の悪い男と執念深い女

米大統領ドナルド・トランプの悪あがきが止まりません。昨年11月の大統領選での敗北を未だに認めず、ツイッターなどで何の根拠も示さずに「選挙は不正だった」「私の票が盗まれた」と妄言を繰り返し、選挙結果を覆そうと各州で多数の訴訟を起こしました。しかし、何の証拠も示さない一方的なイチャモンのような訴訟なので、裁判所は相手にせず、全て失敗に終わりました。

1月2日には、トランプが直接、僅差で敗れたジョージア州の投開票を担当した共和党のラフェンスパーガー州務長官に電話をして、1時間にわたって「投票機ごと持ち去られたトランプの票が見つかったので選挙結果は逆転したと言え」と恫喝まがいの口調で圧力をかけました。この音声データは、ワシントンポスト紙が4日に公開しました。トランプは他の州の担当者にも同様の電話をかけていたと報じられました。

そして、1月6日、とうとう前代未聞の大事件が起こってしまったのです。この日は、午後1時からの上下両院合同会議で、大統領選の結果が確定され、勝者であるジョー・バイデンを次期大統領へ選出する連邦議会が行なわれる予定でした。しかし、トランプをこれを阻止するために、ホワイトハウス近くの広場に自分の支持者を数千人集め、連邦議会が行なわれる議事堂までデモ行進するように命じたのです。

「我々はもっと激しく戦わなくてはいけない!」「不正選挙をした奴らに我々の強さを見せつける必要がある!」「皆さんは特別な人々(Special People)なのだ!」「皆で議事堂へ向かおう!私は常に皆さんに寄り添っている!」というトランプの言葉を聞いた支持者の中には、ナチスドイツ式の敬礼をする者が散見されたと報じられました。この様子はツイッターでも発信され、多くのトランプ支持者がデモ隊に合流しましたが、その中には、かつての奴隷制を想起させる南軍旗を掲げた者たちや、極右団体「プラウドボーイズ」の集団なども混じっていました。

議事堂前に集まったデモ隊は暴徒化し、警官隊の制止を振り切って議事堂内への侵入を試みるようになり、激しいもみ合いが続きました。午後2時には、暴徒が警官隊から奪い取った盾で議事堂のガラスを割って侵入し、扉の鍵を内側から次々と開けたため、そこから多くの暴徒が雪崩のように侵入しました。この時、上下両院はアリゾナ州の選挙結果を確定させる審議中でしたが、警察からの連絡を受けて審議は中断、議員らは避難しました。

下院では暴徒が議場の扉を破壊して侵入しようとしたため、警官隊は議員らにガスマスクを着用させ、暴徒排除のために催涙ガスを使用しました。周辺の州からも応援の警官隊が次々と到着しましたが、議事堂を占拠したトランプ支持者の勢いは止まりません。議事堂内のペロシ下院議長の事務所は、侵入した暴徒によって家具などがめちゃくちゃに破壊され、壁の写真が破かれ、「俺たちは引き下がらない」という置手紙があったと報じられました。

この様子は、全米のテレビなどでリアルタイムで報じられ続けました。ここまで来て、ようやくトランプは「平和的に!」というツイートを発信して支持者に自制を求めましたが、時すでに遅し。現職の大統領が、自分の支持者を扇動してクーデターを起こし、民主主義を破壊するという前代未聞の大事件となってしまったのです。結局、トランプ支持者の排除は夜までかかり、議事堂に侵入して警察官に銃で撃たれた女性1人と、議事堂周辺で警官隊ともみ合いになった3人の計4人が死亡しました。そして、負傷して病院に搬送されていた警察官1人も翌日に亡くなり、これまでの死者は5人となってしまいました。

これにはさすがに、民主党議員だけでなく、多くの共和党議員からもトランプの責任を問う声が相次ぎました。一例として、ネブラスカ州選出の共和党のベン・サッセ上院議員は、自身のツイッターで「今日、世界で最も偉大な自治の象徴である米連邦議会議事堂が荒らされたが、その時、この国のリーダーはパソコンの後ろに隠れて憲法上の義務を果たした副大統領を批判するツイートを繰り返していた」と厳しく批判しました。

米民主党は11日、トランプの弾劾訴追に向けた決議案を下院に提出し、弾劾手続きに入りました。13日までにトランプが辞任するか罷免されなければ、同日にも弾劾に踏み切るとしています。下院は民主党が多数派ですから、トランプは2019年の「ウクライナ疑惑」に続く二度目の弾劾という歴代大統領初の不名誉を得ることになります。これには「自業自得」とか「ご愁傷様」という言葉しか見つかりませんが、あたしが驚いたのはトランプの悪あがきぶりでした。

今回の大事件を受けて、米ツイッター社はトランプの公式アカウントを「永久凍結」にしましたが、なんとトランプは、すぐに別のアカウントから「ツイッター社は左翼と手を組んで私のアカウントを凍結した!」というツイートをしたのです。もちろん米ツイッター社は、このツイートもすぐに削除しましたが、自分の気に食わない人たちを「左翼」と決めつけ、何の根拠もないデマによる誹謗中傷を繰り返し、アカウントが凍結されるとすぐに別のアカウントから誹謗中傷を始めるなんて、まるで日本のネトウヨじゃありませんか。

こんな人物が国のトップだなんて、開いた口がふさがりま…、あっ!日本のトップも、つい最近まで、TPP法案に反対する市民のことを「左翼の皆さん」「恥ずかしい大人」などと自身のフェイスブックで誹謗中傷した人物でしたね。こんな最低の人物を7年8カ月も政権の座に置いていたあたしたち日本人には、とてもアメリカ人を批判する資格などありませんね。それどころか、アメリカ人はわずか1期でトランプを政権の座から引きずり降ろしたのですから、日本人より遥かにマトモだと言えるでしょう。

ところで、この大事件で掻き消されてしまったのが、昨年の大統領選でトランプ陣営の代理人を務めたシドニー・パウエル弁護士が、投票機メーカー「ドミニオン・ボーティング・システムズ」から名誉棄損で訴えられるというニュースでした。昨年11月の投開票後から、パウエル弁護士は再三にわたって「バイデンに有利になるようにドミニオンの投票機内の票が入れ替えられた」「中国とイランがドミニオンの投票機のネットワークに侵入して票のカウント数を書き換えた」などの陰謀論を繰り返し、各州の裁判所に選挙結果を覆すための訴訟を起こして来た人物なのです。

冒頭でも書いたように、これらの訴訟は全て失敗に終わりましたが、ドミニオン社は、これらの根拠なき無責任発言によって自社の投票機の信頼性を大きく傷つけられたとして、訴訟を指示したトランプではなく、実際に訴訟の手続きをしたパウエル弁護士を名誉棄損でワシントンの連邦裁判所に提訴し、賠償金13億ドル(約1,350億円)を求めたのです。パウエル弁護士は何の根拠もないデマを吹聴したのですから、ドミニオン社側が勝訴する可能性は極めて高く、要求額100%は無理としても、数億ドル単位の莫大な賠償金が認められる公算が大きいです。

完全に不利な裁判を起こされたパウエル弁護士は、何とか責任を逃れようとして、これまでの発言や訴訟手続きについて「トランプの指示だった」「私はトランプに命令されてやっただけ」と法廷で述べるでしょう。あたしは、このニュースを読んで、自分の昨年12月24日のツイートを思い出しました。

卑怯者の安倍晋三は「桜を見る会」の前夜祭の問題を全て公設第1秘書の配川博之にかぶせて、自分は逃げ切ろうとしました。一体いくら貰ったのか知りませんが、配川博之は言われた通りに供述し、全ての責任を自分でかぶり、罰金100万円を支払いました。安倍晋三は、これでチャンチャンとしようとしたのです。そこで、あたしは次のツイートをしました。

2020年12月24日安倍晋三は「桜を見る会」について国会で計118回も虚偽答弁をしたが、質疑時間も合わせると累計時間は70時間に及ぶ。国会の開催費用は1日8時間で約3億円掛かるので、30億円近くもの税金が無駄遣いされたことになる。本当に秘書の配川博之による単独犯行だと言い張るなら、配川博之を証人喚問せよ。

安倍晋三は「桜を見る会」について国会で計118回も虚偽答弁をしたが、質疑時間も合わせると累計時間は70時間に及ぶ。国会の開催費用は1日8時間で約3億円掛かるので、30億円近くもの税金が無駄遣いされたことになる。本当に秘書の配川博之による単独犯行だと言い張るなら、配川博之を証人喚問せよ。
— きっこ (@kikko_no_blog)
December 24, 2020
from Twitter

2020年12月24日安倍晋三が秘書の配川博之による単独犯行だと言い張るなら、あたしたち納税者は配川博之に対して無駄遣いされた30億円近い税金の返還を求める訴訟を起こす権利があるよね。みんなで配川博之を訴えて、法廷で真実をしゃべってもらうという手もある。

安倍晋三が秘書の配川博之による単独犯行だと言い張るなら、あたしたち納税者は配川博之に対して無駄遣いされた30億円近い税金の返還を求める訴訟を起こす権利があるよね。みんなで配川博之を訴えて、法廷で真実をしゃべってもらうという手もある。
— きっこ (@kikko_no_blog)
December 24, 2020
from Twitter

皆さん、このアイデア、どうでしょうか?安倍晋三の「桜を見る会」の問題は、2019年11月8日の参議院予算委員会で、日本共産党の田村智子議員の鋭い質疑によって口火が切られました。構造自体は単純な問題だったので、安倍晋三が事実を話して謝罪して責任を取れば、すぐに終わっていた問題です。しかし、安倍晋三は、森友学園問題や加計学園問題の時と同様に、嘘に嘘を重ねて逃げ回り続け、その結果、累計で70時間もの審議時間が使われてしまったのです。もしも、この時間が、新型コロナ対策のために使われていたら、今の日本の状況はもっと良くなっていたかもしれません。

国費で運用されている国会の審議時間は、あたしたち納税者の大切な財産であり、あたしたち国民の生活を少しでも良くするために使われるべき大切な時間です。それが、安倍晋三という現職の首相による「政治の私物化」という驚くべき犯罪によって無駄遣いされたのですから、本来であれば、その時間分の国費約30億円は、安倍晋三が個人で弁済すべきものだと思います。

しかし、大嘘つきの安倍晋三は、この後に及んでも「自分は知らなかった」「全て秘書がやった」と言い張っているのです。それなら、あたしたち納税者は、秘書の配川博之に対して約30億円の返還を求める集団訴訟を起こし、法廷で真実を話してもらうしかありません。いくら安倍晋三の飼犬だと言っても、自分に30億円もの弁済義務が生じそうになれば、きっと本当のことを話すに違いないからです。

ドナルド・トランプや安倍晋三は「往生際が悪い男」ですが、あたしはヘビのように「執念深い女」なので、森友学園問題や加計学園問題とともに、この「桜を見る会」の問題も、安倍晋三が逮捕されるまで追及し続けて行きます。(『きっこのメルマガ』2021年1月13日号より一部抜粋・文中敬称略)

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【号外】 きっこ冬のミニ句集(テキスト版)(11/29)

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