
"新型コロナウイルスのモニタリング会議に臨む小池百合子知事(右から2人目)ら=2022年6月23日、都庁、都提供"
新型コロナウイルスの東京都のモニタリング会議が23日開かれ、新規感染者数(週平均)が22日時点で1698人となり、前週比で110%だったことが報告された。毎週の状況報告で、前週比の感染者数が増えるのは5週間ぶり。専門家は感染者数がいったん下げ止まったという見方を示した。
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会議資料によると、都内の新規感染者数(同)の前週比は、5月中旬に100%を切った後に減少傾向となった。だが、6月に入って以降、減少幅が少しずつ縮小し、今回、感染者数は5週間ぶりに増加に転じた。
国立国際医療研究センターの大曲貴夫氏は会議後の会見で、感染数は「一度下げ止まったと思う」と説明する一方、リバウンド(感染再拡大)かどうかについては「増加傾向が続くのか見ていく必要がある」と判断を留保した。
ただ、ワクチン接種による抗体の効果が低下している可能性はあるとして、「どのような行動がリスクが高いのか考えて、避けることを意識してほしい」と指摘。小池百合子知事も「ぜひ若い世代の方にワクチン接種を受けていただきたい」と強調した。