阪神中田賢一の大学恩師が定年退職 有終Vで涙のフィナーレ、終わらない胴上げ

阪神中田賢一の大学恩師が定年退職 有終Vで涙のフィナーレ、終わらない胴上げ

  • 西日本スポーツ
  • 更新日:2021/10/14
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九州六大学野球の秋季リーグ戦(西日本新聞社など後援)は13日、福岡県飯塚市の筑豊緑地野球場で第5週第2日の3試合を行い、北九大が久留米大に7-4で連勝し、8勝2敗で2019年秋以来2年ぶり8度目の優勝を飾った。前監督で本年度限りで定年退職する徳永政夫助監督の最後のシーズンに花を添えた。

福岡大は西南大に連勝し、7勝3敗で2位。久留米大が3位で、17年春以来のAクラスに入った。九州大は今季初勝利を挙げた。今季は全日程を終了。最優秀選手賞には北九大の遊撃手の村上光瑠(3年・広島商)が選ばれた。北九大は明治神宮大会出場を懸けた九州大学野球選手権(30日から2日間、北九州市民)の準決勝で日本文理大(九州地区北部ブロック代表)と対戦する。

◇    ◇

歓喜の胴上げはなかなか終わらなかった。就任1年目で北九大を2年ぶりのリーグ優勝に導いた山本浩二監督、通算40年チームを率いて本年度で定年退職する徳永助監督が相次いで選手の手で宙に舞った。「徳永先生には最後に優勝して勇退していただきたいとそれだけを考えていました」。山本監督は涙を見せ、声を詰まらせた。

王手をかけて迎えた最終戦でも硬さはなかった。前半から効果的に得点を重ね、4回までに6-1。中盤の6回に2点差に追い上げられたが、直後の7回、先頭の4番木村颯(3年・九州学院)が左翼側の斜面の茂みに突き刺す特大ソロを放って突き放した。4回にも左前2点打を放つなど、大一番で3打点を挙げた木村は「前日は抑えられた(4打数1安打0打点)ので今日は打ってやると思っていました。手応えは十分でした」とリーグ戦通算7号を喜んだ。

今季限りでの現役引退を発表した中田賢一(阪神)を育てた徳永助監督は昨年限りで監督を退き、8年間コーチや助監督を務めた山本監督が今春から就任。4勝6敗で4位に終わった春からの巻き返しを狙ったが、緊急事態宣言の発出で夏は大学グラウンドでの練習ができず、対外試合なしでリーグ戦を迎えた。「初めてのことばかりで頼るのは徳永先生がやられてきたことだけ。新しいことはせず、今までの練習をそのまま続けました」。練習できない期間はリモートでミーティングを行い、積極的にコミュニケーションを取った。

実戦不足を補うため、打撃練習で打ち損じたら1球でも即交代するなど緊張感を持たせた。それが試合での勝負強さにもつながった。今春から助監督としてベンチでサポートした徳永助監督は「自分なら使わない選手を起用して活躍するんですよ。選手が監督の気持ちに応えられる。そんなチームをつくってるんだと感心しました」と後継者を頼もしそうに見つめる。

一昨年の九州大学選手権では決勝で九産大(福岡六大学)に敗れた。「これまで練習してきたことをもう一度、しっかりやって臨みたい」と山本監督は誓う。足元をしっかり固め、チーム初の神宮大会出場を狙う。(前田泰子)

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記念写真に納まる北九州大ナイン(撮影・栗木一考)

1993年春以来28年ぶりの優勝を目指した久留米大は、北九大に連敗して3位に終わった。

6回に4安打を浴びせて2点差まで追い上げたが、反撃もそこまで。「勝って決定戦に持ち込みたかったが、北九大との力の差を感じた」と栗秋監督は悔しがる。

それでも最終日まで優勝争いを演じた経験は大きな糧になった。指揮官は「今回はチームワークと勢いが大きかったが、力を付ければ十分戦えると選手は分かったと思う。この経験を春につなげたい」と来年を見据えた。

九州大の左腕芦谷(4年・修道)が7回3安打2失点で粘り、今季最終戦でチームに初勝利をもたらした。

先発で2回に本塁打を浴びたが、7奪三振の力投でリーグ戦通算3勝目。「本塁打は打たれたけど、最後にいい投球ができて良かった」と笑顔で大学野球生活を締めくくった。

九州大の選手として初めてプロ志望届を提出したが、ドラフトでの指名はなし。「自分自身に甘い部分もあったと思った。これからどうするかは家族や周囲と相談して決めたい」と今後について話した。

西日本スポーツ

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