『仮面ライダーサーベラ&デュランダル』庄野崎謙、玲花への思いは「兄を超えた親心」

『仮面ライダーサーベラ&デュランダル』庄野崎謙、玲花への思いは「兄を超えた親心」

  • マイナビニュース
  • 更新日:2022/11/25
No image

●興奮のまま初日の撮影を終えた

『仮面ライダーサーベラ&デュランダル』アンジェラ芽衣、成長は「お兄様がいたからこそ」

『仮面ライダーセイバー』テレビシリーズ(2020~2021年)の最終回から1年後を描く『仮面ライダーセイバースピンオフ 仮面ライダーサーベラ&仮面ライダーデュランダル』が、東映特撮ファンクラブ(TTFC)で配信されている。

本作は、テレビシリーズで強烈な存在感を残した神代玲花(演:アンジェラ芽衣)と凌牙(演:庄野崎謙)の”神代兄妹“を主役に、なんと玲花の結婚がテーマになっているという。劇中を通じて強い絆を見せてきた二人の関係はどうなってしまうのだろうか。本稿では、兄の凌牙を演じる庄野崎謙にインタビューを行った。

――『仮面ライダーサーベラ&仮面ライダーデュランダル』の企画を聞いた時の感想は?

TVシリーズの撮影をしていた時に、こういう企画が進むかもしれないとは聞いていました。でも話が出たのは本当に終盤だったと思います。ありがたいことに、本編でも神代兄妹が活躍する『ゼンカイジャー』とのコラボ回があり、見てくださっている方々が盛り上がってくれている時期でした。本格的に制作が決定して動き出したのは、本編が終わってからです。神代兄妹単独での写真集の企画もあり、そうした流れの中で撮影も今年に入ってから行われました。

――妹・玲花役のアンジェラ芽衣さんとはコンビネーションもバッチリですね。

僕は先に本編を観ていたので、共演するまでクールビューティーな印象をもっていたんです。でも実際に会ってみたら真逆で、人見知りで緊張しいなところがあったようですが、兄妹役ということもあり、積極的にコミュニケーションをとってくれました。仲良くなったのは、神代兄妹がノーザンベースに乗り込むエピソードの撮影がきっかけでした。一緒にいる時間が長く、話をする機会も多くなり、そこでようやく打ち解けられるようになりました。僕自身には妹がいないので、実際の兄妹がどんな感じなのかはわからないのですが、そこからは言いたいことを言えるようになり、いい意味で気を遣わなくていい関係になっていきました。

彼女は本当に芝居に熱心ですし、『仮面ライダーセイバー』が初めての演技ということもあったので、なんとか食らいついていきたいという気持ちで監督たちと作り上げていく姿を見ていました。そうした姿勢に僕自身も初心に帰る思いがしました。

――さまざまな作品を経験されている庄野崎さんですが、「仮面ライダー」の現場ならではで驚いたことはありましたか。

ありましたが、僕たちの場合はコロナ禍ということもあり、例年と違っていたところも多かったので一概には言えないことなのかもしれません。とはいえ、中でもCGを使ったシーンの撮影は新鮮でした。最初は戸惑うこともあったんですけれど、結果的にこれが新しい挑戦にもなって楽しめたところでもありました。離れた場所にいるマスターロゴス(演:相馬圭祐)と、さも近くにいるように会話する合成シーンでは、まるで相手がすぐそこにいるように演技をしなければならないので、最初のうちは難しかったんです。でも慣れてくると楽しいなと思えました。

しかしなんといっても大きかったのは「変身」です。僕は初日の撮影が変身するシーンでした。どうやらほかの方々はある程度現場を踏んでからアクション監督の渡辺淳さんと相談しながら決めていったそうなのですが、僕は行ったその日に変身だったので、当日に変身ポーズも決める必要がありました。いくつかアイデアを出し合っていたのですが、エピソードの担当だった坂本浩一監督に「実は、家でこんなポーズを考えてきたんですけど……」と提案したらありがたいことに採用してもらえたんです。両手を広げて90度回転させ、右手がてっぺんに来たところでガチャン!と下ろす動きです。

変身する前には仮面ライダーブレイズを剣で動きを止め、切りつけるシーンもあったのですが、演じるスーツアクターの永徳さんの反応がすごくて、僕自身もそれに負けないよう強くいなければならないと奮い立ち、興奮のまま初日の撮影を終えたのを覚えています。

――凌牙は当初から圧倒的な”強者感”がありましたね。

そうですね。僕自身も強くあることを特に意識していました。でもそのために僕らしさをなかなか出せなかったというところはあるんですけど……。でも、それくらい世界の平和を守る人というのは特殊で、僕の日常にはないようなことを理念としてもっていると思うので、そこでブレないように、人に振り回されないように貫くというところは意識していました。

●凌牙としてなかなか受け入れられない感情

――ストーリーが進むにつれて、凌牙にも少しずつ変化がありました。

最初はマスターの指令を全うするために動いていましたが、マスターの不穏な動きを感じ、神山飛羽真(演:内藤秀一郎)たちと接触するなかで、自分の見ている世界は違うのかもしれないと疑問をもち始め、彼が自分自身を見つめなおすシーンがいくつかありました。結局は玲花と二人で進んでいくことを選択したあたりで徐々に人間らしさが出てきましたよね。

凌牙が人間らしさを出していくことで、僕自身にも少し近づいていったかなという印象です。そして『ゼンカイジャー』とのコラボ回「界賊来たりて、交わる世界。」で神代兄妹を掘り下げてもらったということも大きいですし、女装に挑戦したというのも一皮むけるという意味で重要な回だったなと思います。ガチガチに固いキャラクターだった凌牙を諸田敏監督が素敵に料理してくださって、ありがたかったですね。

――”SS兄妹”も話題になりましたね。

あれはもともと内藤くんから始まったムチャぶりリレー企画だったんですけれど、けっこう早めに順番が来てしまったんです。神代兄妹二人でやるということ以外は決まっていませんでした。最初はパンスト相撲とかどうかなと思ったんですけれど、さすがにNGが出ちゃいまして……。どうしようか思いあぐねているうちに撮影当日を迎え、朝にYouTubeを見ていたら、たまたまチョコレートプラネットさんの「TT兄弟」が流れてきたので、そのパロディで「SS兄妹いけるんじゃないかな」と思ってアンジェラさんに相談したんです。そうしたら「おもしろそうですね」と乗ってくれたので、やったところいつものキャラとのギャップもあったのか、視聴者の方々もおもしろがってくださいました。盛り上がってよかったです。

――今回はそのSS兄妹……いや神代兄妹が主役の作品となりますが、台本を読んだ感想は?

ずっとクライマックスという感じがしました。本編自体の時間が短いぶん、冒頭から展開に次ぐ展開がある内容なので、もちろんプレッシャーも感じましたし、その反面でいろんな凌牙が出せる喜びがありました。神代兄妹がどんな二人なのか、しっかりと伝わる台本で、これはおもしろくなるなと感じました。

――Vシネクスト『仮面ライダーセイバー 深罪の三重奏』がTV本編から8年後のお話なので、作品の時間軸としては巻き戻ることになるんですね。

『深罪の三重奏』では、凌牙は玲花に完全に引っ張っられているので、『サーベラ&デュランダル』はそこにゴールを設けて、逆算していくような流れにして気持ちを作っていきました。でも大変ということは思っていなかったかもしれません。しっかりした台本が出来上がっていましたので、気持ちの面でもすんなり演じることができました。それよりも、玲花が結婚するということへの思い、葛藤を表現する場面のほうが難しさがあり、何度も撮り直しました。

――凌牙は劇中で今回どのような動きをするのでしょう?

今回のストーリーは、そもそもなぜ玲花が結婚することになったのかというところから始まります。それには聖剣「煙叡剣狼煙(えんえいけんのろし)」をめぐる継承問題が大きく関わっているんです。神代家はもともと「時国剣界時(じこくけんかいじ)」を受け継いできた一族ですから、玲花が継承者となった「煙叡剣狼煙」が今後どのように受け継がれていくかは懸念事項でもありました。戦いの最中にはそんなことも言っていられませんでしたが、世界も平和を取り戻したこともあり、凌牙たちは家の問題に向き合わざるをえなくなります。

凌牙はいままで玲花に対して先輩剣士として接する面が多かったと思うのですが、本作では兄として向き合う比重が大きくなっています。加えて、時には親のような目線を向けることもあります。兄を超えた親心が、今回の一つのテーマなのかもしれません。玲花のそんな姿を見るのは、お芝居とはいえ堪えました。

――玲花のウエディングドレス姿にはこみ上げるものがあったのではないですか?

現場では照れくさくて茶化してしまいましたが、凌牙としてなかなか受け入れられない感情も同居していて……でも、やっぱり素敵でしたし似合っていました。

――本作で久々の共演となる生島勇輝さん、富樫慧士さんとは何かやりとりをされましたか?

生島さんとは本編中でもよく芝居の話をしていたので、変わらずに映画の話や近況報告なんかをしていました。生島さんは懐の深い方で一緒にいると居心地がよく、素敵な方なんですよ。富樫くんとも久々だったのですが、よく一緒にゲームをしていたり、お互いにバスケをしていたのでバスケの話で盛り上がったりしていました。彼は芝居にも熱心で、緋道蓮というキャラクターをいろんな監督たちと言葉を交わしながら作り上げていく姿を見て、たくましさを感じていました。

――あらためて本作の見どころを教えてください。

神代兄妹のお話なので、二人が結婚というテーマにどう心を動かされて進んでいくのか、もちろん矢崎さん演じる御手洗も登場して、尾上亮、緋道蓮との絡みもあるんですけど、神代兄妹のより強い絆を感じさせるところは、何度も何度も演じたシーンでもありますので、ぜひ楽しみにしていただきたいなと思っています。それとアクションシーンは圧巻で、本編とはまた違う戦いを見せるので、コンビネーションにも注目していただきたいです。

(C)東映特撮ファンクラブ (C)2020 石森プロ・テレビ朝日・ADK EM・東映

この記事をお届けした
グノシーの最新ニュース情報を、

でも最新ニュース情報をお届けしています。

外部リンク

  • このエントリーをはてなブックマークに追加