自分が恵まれていることに無自覚な業平。康秀はその幸運に気づいてほしいと伝え.../超訳百人一首 うた恋い。210

自分が恵まれていることに無自覚な業平。康秀はその幸運に気づいてほしいと伝え.../超訳百人一首 うた恋い。210

  • ダ・ヴィンチWeb(マンガ)
  • 更新日:2023/11/21

『超訳百人一首 うた恋い。2』(杉田圭:漫画、渡部泰明:監修/KADOKAWA)第4回【全7回】

現代でもカルタとして愛されている百人一首。藤原定家が選定したといわれる100首のなかには、在原業平や小野小町ら、時代を彩る歌人たちが恋を詠った和歌が43首も入っていました。31文字の和歌に込められたドラマチックな恋愛模様を超訳コミックで描いた『超訳百人一首 うた恋い。』が、令和完全版となって再登場です! 2010年の発売以来シリーズ累計87万部を超える人気作を満を持して復刻。百人一首に描かれた、絵巻物のようなみやびな時代の恋物語をお楽しみください。

『超訳百人一首 うた恋い。』を最初から読む

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ていかメモ

こんにちは、定家です。このコーナーでは僕が平安マメ知識を教えるよ!
まずは「六歌仙」について解説しよう。

【六歌仙】

「六歌仙」の名付け親が誰かは分かっていないけど、マンガでも触れたように、その六人を選んだのは『古今和歌集』の撰者・紀貫之。彼の言葉を元に、後世の人が「六歌仙」という呼び名を広めたんだ。

ところで、貫之が書いた六歌仙の紹介文。これがなかなか毒舌なんだ。「遍昭は歌は整ってるけど現実味がない」「業平は心が溢れるあまり言葉が足りない」「康秀は言葉は達者だけど中身がない」「小町は趣深いけど弱々しい」と、だいたい長所を少しあげた後、短所を突きまくる感じ。残り二人のことなんて、「喜撰はよく分からない」と投げて、「黒主は卑しい」と全否定する始末。小町についてだけは酷評の後に「弱々しいのはきっと女性だから」なんてフォローを入れたりもするんだけど、それにしても全然褒めてないんだよ。

六人をぶった斬ったあとに「他にも歌人はいっぱいいるけど、この六人以外はきっと和歌のこと分かってないね」とも書いているから、一応評価はしているんだろうけど……それが全然伝わらないダメ出しっぷりには笑っちゃうよ。

貫之がどういうつもりでこの紹介文を書いたのか分からないけど、こういうのをツンデレって言うのかもしれないね。

ダ・ヴィンチWeb

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