強い毒を持ち特定外来生物に指定されているセアカゴケグモが、長野県松川町の民家で見つかりました。
県内での発見は、今年6月に長野市で発見されたのに続いて、7例目です。
県によりますと、セアカゴケグモが見つかったのは松川町生田の民家の敷地で、この家に住む人が19日、水をまくホースのリールの部分にクモがいるのを見つけました。
その後、県と町の担当者が周辺の敷地などを調べたところ、側溝のふたの裏側でさらに2匹を発見。
見つかった3匹はいずれもメスで、県と町は、周辺で殺虫剤をまくなどしたうえで、近くの住民に注意を呼びかけました。
セアカゴケグモは足が細長くて腹の部分が丸く、背中や腹に赤い模様があるのが特徴。
攻撃性はないものの、触るとかまれることがあり、針で刺されたような痛みや腫れるなどの症状が出ます。
南信州地域振興局環境課 畔上公成(あぜがみきみなり)課長:
「屋外に置いてあるプランター、室外機の裏、屋外に置かれている靴や傘にいる場合がある。乾燥しているところではなくて少し水分があるようなところで今回は見つかっている」
県内では2019年8月に隣の飯田市で初めて発見され、その後、松川町、駒ヶ根市、諏訪市、上田市、長野市でも見つかっていて、今回が7例目です。
県によりますと、湿気がある場所を好むといい、側溝のほか、自動販売機の下やエアコンの室外機の裏側などでも見つかっています。
さらに、冬の間は活動は低下しますが、温度が高めの場所などで冬は越えられるということです。
畔上課長:
「2、3年生きているということもあるので、越冬していることも考えられる。セアカゴケグモの攻撃性はないが、毒を持っているので見つけた際は安易に触らないような配慮が必要」
県は、見つけた場合は、殺虫剤のほか、熱湯をかけたり、靴で踏みつぶしたりして、駆除するよう呼びかけています。