巨大観葉植物で、ご近所付き合い? インテリアのプロが本気でリノベした、アメリカムードな一軒家|みんなの部屋(立川)

巨大観葉植物で、ご近所付き合い? インテリアのプロが本気でリノベした、アメリカムードな一軒家|みんなの部屋(立川)

  • roomie
  • 更新日:2020/10/16

インテリアデザイナーの蓑田さんは、20歳のとき、アメリカNY郊外のロングアイランドで1年間暮らしました。現地で目にした住宅のつくりや雰囲気に憧れて、2年前、一軒家をリノベーションしてそれを再現。そうして暮らすこの家は、そもそも、仕事の取引先の持ち家で、人に貸し出すためにリノベをスタート。でもいまや、蓑田さんが管理人として、賃貸契約をして、自身で暮らす。って、どういうこと……?

お名前(職業):蓑田人哉さん(インテリアデザイナー)場所:東京都立川市面積:96㎡家賃:非公開築年数:築28年住宅の形態:一軒家

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お気に入りの場所

ナカともソトともつかないスペース

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「もともとナカだった部分を、セットバックしてインナーテラスみたいにしました。内側に壁をつくって、ソトを増やして」なんのことかというと、蓑田さんがこの家でもっとも長い時間を過ごす、この場所のこと。2階にベランダはないため、室内面積を減らしてまでしても、どうしても設けたかったという、室内とも屋外ともつかないあいまいなスペース。リビングからもインナーテラスが見えるよう、壁を抜いて、フィックスガラスをあしらいました。構造上不可欠な筋交いはそのままに、むしろデザインとして生かすことに。ソトとナカがひとつづきに。なんとも不思議な感覚だ!「ここでは、四季を通じて一番長い時間を過ごします。朝からビールを飲んだり、本を読んだり、タバコを吸ったり、なにか作業したり。たぶん目の前のマンションの人たちは、僕をここで生活してる人だと思ってるんじゃないかな(笑)」

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この部屋に決めた理由

自分でリノベ施工した賃貸を、自分で借りる?

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建築、設計施工の会社に所属している蓑田さんは、現地調査から、プランニング、現場監督までを一貫してこなします。かと思えば、家具もつくるし、植栽の植え込みまで自分でやってしまうとか。建築からインテリアにまつわる、ありとあらゆるを、ぜんぶ。「だから肩書きも、ひと言では表せないんですよね(笑)」じつはこの家、もともとは仕事上のお客さんの物件。空きのテナント事務所だったのを資産運用したいという相談を受け、ならば賃貸住宅に改装しては、と提案した蓑田さん。それから少しあとのこと、当時蓑田さんの会社所有の加工場兼住居のビルが買い取られることになり、彼自身も引っ越し先を探さなければならないことに。でも条件に合う物件がなかなか見つからなかったため、ダメ元で、蓑田さん自身がここを借りて住むことを相談。「『いいんじゃない? 知らない人が住むより安心だし』と快諾してくれたんです」かくして、お客さんの物件を、リノベーションして、賃貸で、自分で住まう、という世にも珍しい図式に、あいなったわけです!

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残念なところ

限られた予算だからこそ…

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「ここに窓を付けておけばよかった」と話すのは、階段下にあたる壁のこと。一番日の光が入る東側であるものの、結局窓を付けなかったのには、もちろん理由があります。「リノベーション費用は大家さん持ちだったので、あまり負担をかけまいと、抑えられるところは抑えるようにしました」ドアの数を少なくしたり、材を塗装なしの素地仕上げにしたり。予算を抑える工夫は、そこかしこに。とはいえ、それがしかるべく空間を演出するデザインになっていて、住み心地もけっして損なわれていません。[caption id="attachment_662565" align="alignnone" width="1200"]2階の壁や家具も下地材で一発仕上げにすることで、コストカットを実現。木のあたたかみを感じられる空間に![/caption]予算の縛りがあったからこそ、蓑田さんの手腕がキラリと光るのでした。

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イタメがマサメに

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キッチンや玄関には、収納棚が備え付けられています。キッチン用品や調理家電、バッグやコート、犬用品まで、なにからなにまで入って便利そう!この収納に使われている建具は突板仕上げのものですが、コストカットしたと思えない、重厚なたたずまい。でも、建具が届いたとき、重大なミスが発覚したとか……。「本当は、板目(いため)にしたかったのですが、誤って柾目で発注してしまって……。サイドは正しく板目になっているのですが、正面はこの通り。見える面が大きいだけに、これはけっこうショックでした」

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お気に入りのアイテム

パシフィックファニチャーサービスの、本当のよさとは?

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ソファやコーヒーテーブル、ランドリーバスケット、テラスに置いたチェアなど、家具好きの間でも人気の高いパシフィックファニチャーサービスで販売されるアイテムが、ちらほら。アメリカ、ロングアイランドの住宅をモチーフにリノベされた部屋だけに、その馴染み具合もダテじゃない!「パシフィックファニチャーサービスは、昔から好きなブランドなんです。じつは20代の頃、不採用にも関わらず4回も履歴書を出しているくらい。このソファも、20代の頃から憧れていたモデルです」わかるわかる。めちゃくちゃかっこよくて、雰囲気あるし。理由なんてないけど、ただ単純に、とにかくいいんだよなぁ……だけど、どうしてこんなに“いい”んだろう? せっかくだから、インテリアのプロである蓑田さん、教えて~!「みなさんざっくりと『アメリカっぽい』とは言いますが、パシフィックファニチャーサービスのオリジナル家具って、日本へ進駐した米軍基地内の米軍将校のオフィスやゲストハウス等で使用するために設計された家具の復刻版を製作してるんです。だから、純粋にアメリカっぽいかと言うと違うし、現地に同じものがあるわけではない。米軍に特化しつつ、日本の住宅に合わせてつくられたオリジナルなんです。だから、ありそうで、ない」なるほど! 漠然とかっこいいとは思っていたけど、そんな背景があったとは!

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素地のままがお好き

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「このテーブルは、8年くらい前に自分でつくったもの。天板には塗装をかけていないので、傷や汚れもがそれなりに残っていきます。脚は鉄骨屋の知り合いに溶接加工してもらったものを組みました。こちらもあえて素地のまま。経年変化していくさまも、楽しんでいます」年月を重ねたぶんだけ雰囲気が増す。素地仕上げって、いいかも!

植栽 is ご近所付き合い

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蓑田さんの部屋でとりわけ存在感を放つのが、多種多様なグリーンたち。育てるのが難しい品種までを立派に育てる蓑田さんですが、そもそも植栽の魅力に目覚めたのは、ご近所付き合いが発端だったとか。「以前暮らしていた家の隣に住んでいたおばあちゃんが、『紫蘇やってみる?』と紫蘇を分けてくれたんです。植えていれば簡単に育つ品種だったのですが、おもしろくなって、そこからハマってしまいました」いまや、問屋や生産者から直接買い付けては、メキシコやオーストラリアといった異なる地域の品種も、それぞれの個性に合わせて上手に育てるほどに。家のなかはもちろん、外壁沿いの、ぐんぐん育ったグリーンたちも圧巻!「インナーテラスでゆっくりしていると、植栽にびっくりした近所の人に声をかけられることもあります。最近できた新しい友達は、92歳のおじいちゃんなんです(笑)」ご近所付き合いにはじまり、また新たなご近所付き合いを生み出す。グリーンたちは、いわばコミュニケーションツールだ!

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暮らしのアイデア

置き家具は、ほどほどに

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「キャビネットなどの置き家具はなるべく置かないで済むように、たっぷりモノを仕舞える造作家具を設計しました」置き家具なら、部屋を好きなように模様替えできるし、好みのデザインで空間に個性も演出できる。だけど、一方で、部屋のごちゃつきの原因になることも……。「置き家具の良さももちろんありますが、お客さまにプランを提案するときにも、できるだけすっきりした暮らしをおすすめするようにしています」

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窓とカーテンには、適度な距離を

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蓑田さんの部屋がすっきりしているのは、置き家具がないからだけではありません。窓にも、ご注目。「カーテンやシェードって、日本人的な感覚でいうと、枠の内側にレールを取り付けがち。でもそうすると、全開にしたときにもレールやカーテンの束が邪魔になって光を取り込む量が少なくなるし、見た目も悪くなってしまいます」カーテンレールは、窓枠の外側に。これは、目からウロコでした!

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部屋干し派の、三種の神器!

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洗面所では、ハンガーパイプやフックなど、店舗ディスプレイ用の金物をあつかうROYALのハンガーラックが、いい仕事してます。「洗濯機の真横にラックがあるので、洗い終わった洋服をそのままハンガーにかけて室内干しできる。この動線には、かなり助かっています」乾いたら、パシフィックファニチャーサービスで買った可動式のランドリーカートにかけるだけ。洗濯機→ハンガーラック→ランドリーカート。室内干し派にとっては、じつに理にかなった三種の神器かも!

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これからの暮らし

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「時期が来たら、ここは購入したいと思っています」ひょんなめぐり合わせで、理想の物件に出合った蓑田さん。20代の頃に憧れたソファに座り、20代の心象を自らの手で具現化した部屋に、のびのびと暮らす。好きを詰め込んだからこそ、ともすれば予定調和になってしまう空間には、おのずと変化してゆく素地が、思いのままに育ってゆくグリーンが、心地よい予定不調和をもたらすことになりそうです。そして、ここに根付くことで広がってゆくご近所付き合いも、また。Photographed byKenya Chiba

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