社内崩壊へのカウントダウン!「聞かない社員」を許した上司の末路

社内崩壊へのカウントダウン!「聞かない社員」を許した上司の末路

  • bizSPA!フレッシュ
  • 更新日:2022/11/25

人が言葉や話し方“だけ”で動くことはあり得ない――。ならば、仕事や恋愛で、相手を思い通りに動かすためにはどうしたらいいか? その人が置かれた立場や環境などのシチュエーションが一定の条件を満たさない限り、「人が他人の言葉で動くのはあり得ません」と語るのは、経済評論家の上念司氏(@smith796000)。

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※画像はイメージです(以下同じ)

著書『論破力より伝達力』でも、伝える努力の大切さを語っている。今回の記事では、伝える努力を怠って社内崩壊に至ってしまったケースを紹介する(以下、同書より一部編集のうえ抜粋)。

これが社内崩壊へのカウントダウンだ!

あなたの周りにも次のような人々がいるのではないでしょうか。会議中などにパソコンを広げて内職している社員。ちょこちょこと手元でスマホをいじっている社員。会話に全く参加せず、ボケーッと明後日の方向を見ている社員。

このように聞く態勢が取れていない社員がいた場合、会議の冒頭で上司は次のように伝えるべきです。

「『会議なんてつまらない』とみんな思っているだろうし、自分も早く会議を切り上げたいのが本音だ。でも、これはやらなきゃいけない。なぜかというと、この事項についてだけは自分の考えを伝えなくてはいけないからだ。会議自体は5分間で終わらせたいので、内職はやめて、話に集中してほしい」

「聞かない社員」を許した末路

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上念司『論破力より伝達力』(扶桑社)

しかし、多くの上司たちは、「いちいち言うのも面倒くさい」「注意したくない」と言って、戦うことを恐れ、「聞かない社員」を許して会議を進めてしまう。これが、社内崩壊へのカウントダウンを招くのです。

聞く態勢が取れていない人に話しかけると、後々いろいろな問題を引き起こします。だから、一人でも会議の話を聞く態勢を取れていない人がいるなら、会議を始めてはいけません。それは、先の学級崩壊のように、一人でも例外を作ってしまうと、「じゃあ自分も聞かなくてもいいのかな」という気持ちが周囲の人たちにも伝播し、話を聞かない人がどんどん増えていくからです。

まさに学級崩壊と同じ構造に

いま、会議をやっても、みんながあまり前向きに参加してくれない。それは、最初の頃、話を聞いていなかった人に対し、「こいつはこういうやつだし、仕方ないな」と諦めてしまったことが原因である可能性が高いです。

たった一人と向き合うことをやめた瞬間に、周囲の人も、「じゃあ、俺も自由勝手にやっていいんだ」と勘違いして、徐々に増長し、最後は収拾がつかなくなってしまう。これは、まさに学級崩壊と同じ構造です。

最初の一人ときちんと向き合い、なんとかコントロールする。コントロールできなかったとしても、「田中さん、これで注意するのは5回目だけど、君のその行動は会社では許されないからね」と毎回注意しましょう。もし相手が、「会議に集中できない」と言うのならば、「どうすれば集中できるのか提案して。あなたでも集中できる会議にしたいから」と伝えましょう。

相手が、「この会議に意味なんか見いだせないから真面目に聞く気が起きない」というのなら、「この会議に意味がないのならやめる。でも、その前にこの会議に意味がないってことをちゃんとプレゼンしてよ」と、意見を求めましょう。そこで生産的な意見が出てきたのならば、その声を受け入れて導入しましょう。

話を聞いていない人のスルーは3回まで

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ただ、相手がその反論に対応できず、「かったるいからです」「面倒くさいからです」などと適当な理由で答えたり、口ごもったりしてしまう人ならば、特に理由がない証拠です。「反論する余地がないなら、ちゃんとやってもらわないと困ります。納得してください」ときちんと念押ししましょう。

もちろん、時には会議中に相手を注意する気力がなくて、スルーしてしまうときもあるでしょう。でも、聞く態勢が取れていない人をスルーしていいのは連続で3回までです。4回目以降は、確実に社内崩壊が起こると覚悟したほうがいいです。

1回スルーしても、次から絶対にスルーはしないという強い意志を持ちましょう。また、万が一、会議中はスルーしてしまっても、会議のあとに、「あなたは話を聞いてなかったかもしれないけど、いまからきちんと話そう」としっかりフォローすれば、カウントは0に戻ったとみなしていいと思います。

「話を聞いていない人を許すこと」は、社内崩壊の大きな要因になり得ます。なにより会議ですら自分の話を聞いてもらえない状態ならば、言葉で人を動かすのは不可能です。まず大前提は、話を聞いてもらえない状況から脱することだと心してください。

その人の聞く準備が整うまで待つ

昨今はモニター越しに会議をする機会も増えましたが、この場合も自分の話を聞いていない人を無視してはいけません。自分が話を始めようとしたときに、横を向いていたり、うつむいていたりして、まだ聞く態勢が取れていない人がいる場合、話を始めずにその人に聞く準備が整うまで待ちましょう。

全員がきちんと前を向いたら、「よろしいですか?」と確認してから始めてください。対面に比べるとそこまで厳密にやれないかもしれませんが、少なくとも司会となる人が「いまから会議を始めます。みなさんおはようございます」と言ったときに、全員が挨拶をしているかを確認しましょう。

もし一人でも挨拶をしてない人がいれば、その人がするまで待ちましょう。こうして、きちんとお互い挨拶をし合うことでしか、お互いの信頼関係を構築することはできません。

リモートでも話を聞かない人を無視するな

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「リモート会議だから伝わらない」と言う人もいますが、それは単なる言い訳です。リモート会議であっても対面であっても、きちんと「聞く姿勢」があれば伝わるし、「聞く姿勢」がなければ伝わりません。

「最近はリモート会議が多いから、部下に意志が伝わらないんだ」と言い訳をする人もいますが、リモートだろうが何だろうが、きちんと聞く準備を待っていれば伝わります。私自身、いま取締役を務めるビジネスでも、大半がリモートでの打ち合わせですが、こちらの意図が伝わらずに困ったという事例は一度もありません。むしろコロナ禍でも確実に利益を伸ばしています。

<TEXT/経済評論家 上念 司>

【上念 司】

1969年、東京都生まれ。経済評論家。中央大学法学部法律学科卒業。在学中は創立1901年の弁論部・辞達学会に所属。日本長期信用銀行、臨海セミナーを経て独立。2007年、経済評論家・勝間和代氏と株式会社「監査と分析」を設立。取締役・共同事業パートナーに就任(現在は代表取締役)。2010年、米国イェール大学経済学部の浜田宏一名誉教授に師事し、薫陶を受ける。リフレ派の論客として、著書多数。テレビ、ラジオなどで活躍中

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