【横浜好き】ベイスターズ連敗脱出。初勝利までの苦難の道のりを振り返る

【横浜好き】ベイスターズ連敗脱出。初勝利までの苦難の道のりを振り返る

  • J SPORTS|コラム(野球)
  • 更新日:2021/04/15

三浦大輔新監督がようやく初勝利を手にした。開幕から9試合目、首位の広島相手に勝利が決まった瞬間、横浜スタジアムは大きな声援、は禁止なのでなかったが、それ以上の大きな拍手に包まれた。

開幕から約2週間、長いトンネルを抜けての初勝利となったが、勝てなかった8試合もみどころはたくさんあった。今回は三浦ベイ初勝利までの苦難の道のりを、活躍した選手をピックアップして振り返ってみよう。

優勝候補筆頭の巨人が相手となった開幕戦では、FAで移籍した梶谷隆幸の補償選手で加入した田中俊太が、古巣相手に痛快な恩返しを見せた。第1打席に犠牲フライでチームの今季初打点をマークすると、3回にはセンターへ同点のタイムリーヒット。

7回と9回にはいずれも二者が生還するタイムリーと、4打数3安打6打点と爆発した。この日の田中俊は、2死走者なしで迎えた第3打席を除き、最初の打席から無死満塁、2死1・3塁、2死満塁、2死2・3塁と、ことごとくチャンスで打席を迎え、その全てで結果を残した。

巨人との2戦目では、倉本寿彦と戸柱恭孝の途中出場した2人の選手が活躍。6回に代打で登場した倉本は、2打席連続で安打を放った後、9回の第3打席では無死満塁の場面に内野ゴロで打点も記録した。

同じく6回から登場した戸柱も、9回に2点タイムリーヒットを放つなど、3打席中2打席で出塁した。投手ではルーキー池谷蒼大が8回にプロ初登板し、1イニングを三者凡退に抑えた。

投手戦となった第3戦は、先発した平良拳太郎が5回までパーフェクトに抑える好投。6回の先頭打者に二塁打を打たれた後、右ひじの張りで降板したが、後を継いだ砂田毅樹、山崎康晃がピンチを凌いだ。野手ではルーキーの牧秀悟が、先制打となるタイムリー二塁打を含めて3安打でプロ初の猛打賞を記録した。

地元開幕戦となったヤクルト戦は、昨季初の2ケタ勝利をマークした大貫晋一が、今季初先発で7回1失点と好投した。走者を出しても要所を締める投球で、ソロ本塁打の1点のみに抑えた。

野手では、宮崎敏郎が第1打席から2打席連続タイムリーで2打点の活躍。今季はリードオフマンとして復活した桑原将志は4安打と大当たりで、2得点と1番の役割を果たした。

翌日の試合では、6回に牧がレフトスタンドに豪快な3ランでプロ初本塁打を記録。投手陣では、5回で降板したプロ初先発の入江大生の後を継いだ池谷、平田真吾、伊勢大夢、砂田が6回から1イニングずつを無失点に抑えた。

ノーガードの打ち合いとなった第3戦は、スタメン出場した牧、佐野恵太、関根大気、宮崎、大和の5選手がマルチ安打を記録。宮崎、大和が2本のタイムリーを放ち、佐野は第1打席から四球を含めて4打席連続で出塁するなど、15安打11得点と活発な打線でもっとも光ったのが自身4試合連続マルチ安打となった牧。

1回の三塁打から、2回はタイムリー二塁打、5回にはセカンドへの内野安打で、本塁打が出ればサイクル安打と大暴れだった。

3カード目の広島戦では、初戦に先発した濱口遥大が6回2失点と好投。左足の張りで無念の交代となったが、闘志を全面に出した熱投に三浦監督も「(3回6失点で降板した)開幕戦の悔しさをマウンドでぶつけてくれた。気持ちの入った投球だった」と評価した。

第2戦では、またもルーキーの牧が追撃の2点タイムリーと孤軍奮闘の活躍。投手では、前日一軍に昇格した三上朋也が、連投で2イニングを無失点に抑えて復調をアピールした。

そして迎えた初勝利の試合では、今季初めてスタメンで起用した神里和毅が先制本塁打を放ち、倉本も2安打と活躍。初回の広島の攻撃では、先頭打者の田中広輔の内野安打判定をリクエストでアウトに覆して先発した阪口皓亮を救うなど、監督采配も大きな勝因となった。

こうして振り返ってみると、勝ちに届かなかった試合でも、ルーキー牧や移籍の田中俊など新戦力が活躍し、桑原、関根、三上の復活組の働きも目立った。佐野、宮崎ら主軸も好調で、どの試合も、いい意味でも悪い意味でも、紙一重の展開が多かった。

そういえば、ラミレス前監督は「連敗の後には必ず連勝が来るもの」といつも言っていた。外国人選手も全員来日し、あと少し辛抱すれば、ベストメンバーが組める時も、そう遠くはない。

横浜スタジアムでの試合前、スコアボードの大型ビジョンに流される球団歌に登場する選手たちの表情は、みんな明るく生き生きしている(当たり前だ)。新監督も、最後に登場してカッコよく決め台詞で締めている。船出は最悪だったが、ベイスターズの力はこんなものではないはずだ。

底力、ヨロシク。シーズンはまだ、始まったばかりだ。

文:大久保泰伸

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