芸術作品の楽しみ方をAIが測定。イタリアでシステム稼働中

  • Engadget
  • 更新日:2021/07/20
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ENEA

イタリアの新技術やエネルギー、持続可能な経済開発に関する研究開発部門ENEAが、芸術作品にどれくらいの価値があるのかを評価・計測するShareArtプロジェクトを発表しました。ボローニャ美術館と協力し、実際にシステムを稼働させています。

このShareArtプロジェクト、絵画などの近くにカメラを設置し、それぞれの作品がどれくらい鑑賞されているか、作品との距離や見ている人数、年齢、性別などを含めて取得し、ビッグデータとして解析しようというもの。

なお、システムは少し前から稼働しており、6月の時点でほとんどの来場者が1人で行動しており、正しくマスクを着けているということも判明しているとのこと。こうしたデータは、パンデミックの中にあって、長く閉鎖を余儀なくされていた美術館などの再開を後押しするものとなりそうです。

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ENEA

また、収集したデータによると、芸術作品の平均鑑賞時間はわずかに4~5秒であり、15秒以上見られる作品はほとんどないことも分かったとしています。

ENEAの研究者らは、このシステムは特定の芸術作品の「魅力的な価値」を定義するのに役立ち、美術館などのレイアウトや展示スケジュールの変更につながる可能性があるとBloombergに語っています。

まだ実験的プロジェクトという側面が強いですが、データが集まっていけば、来場者が足を止めやすい作品の特徴や、展示位置、照明の当て方など、これまで経験に基づいていたことが数値化される可能性はありそうです。

Source :ENEAviaBloomberg

山本竜也(Tatsuya Yamamoto)

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