“NEXT川崎”は鹿島だ!Jリーグ制覇の法則「超攻撃からの変革」

“NEXT川崎”は鹿島だ!Jリーグ制覇の法則「超攻撃からの変革」

  • Qoly
  • 更新日:2021/06/11
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監督交代から約2ヵ月。J1・鹿島アントラーズが復調の気配を見せている。

開幕からのリーグ戦6試合で1勝1分4敗と苦しみ、第9節終了時点で15位と低迷。この結果を受けたフロントが序盤戦で監督交代に踏み切ると、コーチから昇格した相馬直樹新監督のもとでチームは再生。就任後のリーグ戦で6試合無敗(5勝1分)を記録するなど持ち直し、ひと桁順位まで浮上した。

今回の当コラムでは、波乱の前半戦を過ごした鹿島にスポットライトを当て、ザーゴ体制の総括や後半戦で期待したい点を述べていきたい。

監督交代後の基本システム

まずは、監督交代後の基本システムおよびメンバーを見ておこう。

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フォーメーションはクラブの伝統である中盤フラットの「4-4-2」とトップ下を置いた「4-2-3-1」が併用されているが、直近のリーグ戦2試合で採用された後者を基本形とした。

守護神は東京五輪代表候補の沖悠哉で、最終ラインは右から大卒ルーキーの常本佳吾、DFリーダーの犬飼智也、沖と同じく東京五輪代表候補の町田浩樹、正確な左足に定評のある永戸勝也の4人。

実力者が顔を揃えるダブルボランチはディエゴ・ピトゥカ、レオ・シルバのブラジル人コンビが軸で、2列目は荒木遼太郎、土居聖真、松村優太、小泉慶、白崎凌兵、遠藤康、ファン・アラーノら複数のプレーヤーが熾烈なポジション争いを展開中。

最前線は東京五輪での活躍にも期待の上田綺世、攻撃的な位置ならどこでもこなせる土居らが配されている。

新監督の“微修正”が浮上のキッカケに

冒頭でも触れた通り、今季の鹿島は開幕からのリーグ戦6試合で1勝1分4敗と苦しみ、第9節の北海道コンサドーレ札幌戦終了時点で15位と低迷していた。J2降格という最悪のシナリオもチラつく中、フロントは監督交代に踏み切る。

ザーゴ前監督の後を受けた相馬新監督は、ザーゴ体制でベースとなっていたポゼッションスタイルはそのままに、守備の改善に着手した。

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コンパクトな守備ブロックの構築と前線からの連動したプレスを徹底したことで、失点数は減少(ザーゴ体制の平均失点数が1.5/相馬体制では0.89)。

攻守のバランスが整ったことで成績も安定し、就任後の10節・徳島ヴォルティス戦から14節・横浜F・マリノス戦までリーグ戦6試合無敗(5勝1分)を記録。順位も最高で6位まで浮上するなど、チームは上昇気流に乗ったのだった。

もちろん、ザーゴ前監督が現在のチームにもたらしたモノは少なくない。

最終ラインからのビルドアップを基調としたポゼッションスタイルの構築という、これまでの伝統と異なる戦術を植え付け、荒木・松村・染野唯月・沖・舩橋佑ら若武者を積極的に抜擢することで近未来を見据えたチーム作りを推し進めていた。

昨季も開幕から低迷しながら最終的にリーグ戦を5位で終えるなど巻き返したが、今季は4チームが降格する特別なレギュレーション。J2降格という最悪のシナリオを回避するには例年よりも早く手を打つ必要があり、序盤戦での解任はやむなしだったと言えるだろう。

今後の戦いで期待したいのは…

リーグ戦17試合を終えて8勝3分6敗の8位につける鹿島。監督交代後の勢いを持続しながら上位争いに絡めるかが、ここからの焦点となる。

上位争いへ向けての好材料はいくつかある。

ここまでリーグ戦全試合に出場している荒木は、チームトップタイの6ゴールをマークするなどエース級の活躍を披露。同期入団の松村も鋭いドリブル突破で違いを生み出しており、更なる成長に期待大だ。

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そして、東京五輪代表候補の町田もリーグ戦全試合に出場し、セットプレーでの重要な得点源(リーグ戦4ゴール)となっている。ビルドアップ能力への評価はかねてより高く、志向するスタイルとの相性は非常に良い。

また、新助っ人のピトゥカも徐々にチームへフィットしており、新たな司令塔としてタクトを振っている。パスセンスに優れる背番号21は現チームで希少価値が高いパサー型のボランチであり、相互理解が深まれば面白い存在となり得る。

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今季も圧倒的な強さを披露している川崎フロンターレが独走中であることを考えれば、AFCチャンピオンズリーグ出場権を獲得できる3位以内でリーグ戦をフィニッシュするのが、現実的な目標となるだろう。

もちろん、プライムステージ進出が決定したルヴァンカップ、2回戦から出場する天皇杯でのタイトル獲得の可能性もあるが、まずは来季へ向けての基盤を作るのが今季の終着点となりそうだ。

監督交代後の勢いを持続してリーグ戦で上位争いに絡めるか、そしてカップ戦でのタイトル獲得を達成できるか、継続して追っていきたい。

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