今更のようにBTSにハマってしまった大人が、どうにもあらがえなかった理由

今更のようにBTSにハマってしまった大人が、どうにもあらがえなかった理由

  • mi-mollet(ミモレ)
  • 更新日:2022/01/17

パラダイムシフトの今、「美の価値観」を刷新し続けてきた美容ジャーナリスト齋藤 薫さんが、注目したいある視点をピックアップします。

次に結婚するなら、韓国の男!

初めての韓国旅行で、道を尋ねた男性が、自分の携帯で行き先を調べて、そこまでわざわざ連れて行ってくれるという“予想をはるかに超える親切”に、いたく感動して以来の韓国好き。次に結婚するなら、韓国の男と決めていました。

一方で、いわゆる韓流ドラマにハマることはなかったものの、映画は絶対、韓国映画! しかもなぜか「韓国ノワール」の麻薬的な魅力にハマって久しいのですが(韓国ノワールに関してはまた改めて書かせていただきます!!)、K-Popについては、“2人になってからの東方神起の美しさ”にときめいたのみで、ほぼ素人でありました。

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公式ツイッターより

なので今更、「BTSがいい」などと言うのはあまりに遅過ぎて、簡単過ぎて、ミーハー過ぎて、そりゃあさすがに恥ずかしいだろうと思っていました。

しかし!  聴き始めたら、見始めたら、もう止まらない。なるほどそういうことだったのかと深く深く納得。さすがにアーミーを名乗るようなレベルには行けずとも、ファンの端くれにはなれるだろうと思っているのです。

ちなみに私はクラシックオタクで、ジャズは聴くけれど、ポップスは好んでは聴かない。でも全てのジャンルの1番のアーティストは別。

かつて芸大生の“身の振り方”を取材した番組で、卒業を控えた声楽科の学生が「世の中の人が聴きたいと思っているのは、結局“1番の人の歌”だけだから」と、声楽家になるのを諦めて、一般企業に就職することを決めたと語っていたけれど、ある意味その通りだったりするのかもしれません。
やっぱり1番は別。完璧なパフォーマンスは、ジャンルを問わず芸術の域に達しているから人を感動させます。ジャンルを問わず、1番にはいろんな教えがあるからこそ、1番の人たちにこだわりたいのです。

それにしても、1番の中の1番になった彼らの、どうにもあらがえないこの執拗な引力は何なのでしょう。世界が熱狂的にときめくものの正体、それを改めて分析してみたくなり。

いやそんなもの分析するまでもないと言われるかもしれないけれど、でも韓国人と、何かと比較し比較される私たち日本人には、とても重要なことだから。今のK-Popには、それ以外の、それ以上の中毒性があるのは明らかなのです。

男子は切なさで、女子は小悪魔性で、神秘性をつくる凄い計算

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公式ツイッターより

その中毒性の正体。これは、BTSに限らず、韓国のアーティストは基本全員が知っています。人を引きつける引力の内訳を。おそらくは、DNAレベルで持っているものなのでしょう。

まず清潔感。色気。そして反骨系クール。この同居しにくい要素を見事なバランスで併せ持ち、そこに必ず、哀愁を加えてくる……。

昔から、韓国男の音楽的キモは、息入り過ぎのハスキーヴォイスで、切ないメロディを歌うことだったけど、ボーイズグループでもちゃんと切なさを各所に散りばめて、コリアンクールとも言うべき比類のない洗練を作り上げていて、その辺りの調整ぶりは見事というしかないのです。

私などは、「ダイナマイト」のMVにおけるジョングクの“眉間のシワ”にやられてしまったクチで、あの眉間の哀愁に清潔な色気を被せるあたりは、他の国のボーイズたちにはできない芸当。その組み合わせこそが引力を生むって、彼らは本能でわかっているのです。

一方、女子の場合はNo.1であるBLACK PINKもTWICEも、色気、可愛さ、高級感が同量で共存し、コリアンコケティッシュとも言うべき世界に類を見ない“オシャレ過ぎる小悪魔性”を確立させ、それでもちゃんと清潔感があるのがミソ、なんやかんやで合計200パーセントになっているような濃厚さですが、根底に清潔感があるから決して“いやらしく、暑苦しく”ならないのです。

で、男女問わず、彼らの揺るぎない清潔感が、なんだかんだ言ってもやっぱり肌の美しさからきているのは明らか。何を着ても、どんな媚態を見せても、決して汚く見えないのは、肌と髪にあまりに清潔感があるからで、その徹底ぶりには本当に平伏するのみ。

さらに男と女で、アピールするものが違うのは当然のこととしても、憧れやときめきを生む上で不可欠な「神秘性」の作り方が、男女で異なることに注目してください。男子は切なさで神秘性を作っているのに対し、女子は小悪魔性で神秘性を作るというふうに、絶妙に仕様を変えているのも、緻密な計算の上。やっぱり人を惹きつける、本能の成せる技としか思えないのです。

そして言うまでもないことですが、そうした完璧なビジュアルと、完璧なパフォーマンスを全員が両立させていることで、見る者を圧倒。彼らのMVは、明らかに芸術作品です。「歌も踊りもちょっと下手だけど、カワイイから許してね~」という甘えが微塵もない、メンバーも周りも1人としてそういうエクスキューズを持たないのが、韓国ユニットの凄みです。

どちらにせよ、完璧をさらに超え、こちらの予想をはるかに超えてくるから、一瞬で人を惹きつけて離さないという中毒性ができあがるのです。

1に洗練、2に清潔感、3に予想を超える完璧! 人を惹きつける本質の本質

かくして総合すると、洗練、清潔感、予想を超える完璧……この3つが、引力の正体であり、ハマる理由。ただ重要なのは、これらはどれも成立させるのが最も難しい要素であることなのです。他の国のアイドルユニットが、激しい振り付けなどで、どんなに真似しようとしても失敗するのは、この3つを揃えることが難しいから。

そしてこれは、そのまま“人の魅力の本質”であるということに気づかされます。予想を超えるほどの完璧はさすがに難しくても、洗練と清潔感、これは、どんな年齢のどんな職業のどんな人であろうと、すべての人に当てはまる「魅力の絶対のカギ」であることを、改めて彼らに教えられるのです。

批判を覚悟で言うならば、昨年の東京オリンピック開会式閉会式に、どう見ても洗練がなかったこと、そしてある意味、人の心を浄化するような“清潔な厳かさ”がなかったこと(パラリンピックには見えたけれど)にひどく落胆し、日本がちょっと心配になった人は、そこがわかっている人であると思うのです。
国の魅力を伝え、尊敬される国となるためには、完璧さはもちろん、ここぞとばかりに洗練と崇高さを見せつけるべきだったのにと。

話を元に戻して、この3つの要素は、人を惹きつける引力のカギであると同時に、実はアンチエイジングに不可欠なものでもあります。

説明するまでもなく、清潔感は美しさの鍵ですが、“洗練”もまた、年齢を意味のないものにしてしまう、とてつもない魅力のエネルギーを持っていて、実はエイジングケアの極めて重要な要素なのです。要は、センスがあれば老けて見えない、歳をとっても美しく見える。逆に、野暮ったかったら、見た目のどんな若さも美しさも無駄になってしまうということ。

BTSの魅力を突き詰めていくと、同じところに行き着くことに、何かちょっとした感動がありました。まさに本質の本質。そう、だから私は、ここにハマったのだ、だから世界中の人が熱狂するのだ……そういう納得ができたから。

今更のようにファンになっちゃった、と言うよりこれは、紛れもなく、リスペクトなのです。

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文/齋藤 薫
写真/嶋田礼奈
構成/藤本容子

前回記事「雅子妃の涙に宿る、特別な力。皇族の涙は、是か否か?」>>

齋藤 薫

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