ニートになって自由を手に入れた。いや違ってた。結局稼いで疲れて眠るのが一番の幸せだ

ニートになって自由を手に入れた。いや違ってた。結局稼いで疲れて眠るのが一番の幸せだ

  • かがみよかがみ
  • 更新日:2021/02/23
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社会人になり約10年が経った。

何度も転職し、ニートになったり、フリーターになったり、落ち着かない10年を送ってきた。

当初、私にとっての「働く理由」は「なんとなく」であった。

学生であった以上、進路を決めた上で卒業するよう学校から促されるのだ。なりたいものも、勉強したいことも何もなかった私はとりあえず消去法で就職した。

今までまともに彼氏がいたこともないくせに「きっと就職したら2,3年で寿退社をするだろう」と夢見た妄想を繰り広げ、社会を舐め腐っていた私は、見事に精神的にボコボコにされ、無事彼氏ができることもなく、ものの一年で退職することとなった。

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ニートそして低年収、積み重なる劣等感とストレス

その後、ニートになった私に訪れた開放感。ヤッター!自由だ!

しかしそんな悦びも束の間、劣等感が私を襲う。

「職場」というコミュニティを失った私は、かつてのコミュニティである「学校」の友人らに意識を向けるようになった。

SNSで見かける友人らのキラキラした社会人ライフ。息が詰まる。苦しい。ニートの私にはダメージが大きすぎた。そうだ、現実逃避しよう。

まずリアル友達と繋がっているSNSを辞めた。それからインターネット上の匿名の人々にたくん慰めてもらった。

少しずつ元気が出てきて、そのうちニート生活にも飽きてきた。家族以外の誰かと会って、話して、関わりたいと思うようになった。働けば、お給料も貰えるし一石二鳥だ。働くことに前向きな理由をもてた私は、なんとか再就職できた。仕事自体は順風満帆で、同僚とも仲が良い。

しかし働き始めて3年ほど経った頃、またしても劣等感が邪魔することになる。

給料の低さだ。

他社に勤めている同世代の子よりも給料が低い。私はやっとの思いで手に入れた素敵な環境を手放した。その後の再就職は、一回目の時より遥かに難易度が上がった。職場では自分のスキルに慢心していたが、いざ職務経歴書を目の前にすると何も書けない。自分の無能さに気付いた。数年に渡り職場を転々としたが、結局以前より年収が上がることはなかった。

副業開始、経済的安定は精神の安定にもなった

そんなある日、転機が訪れる。友人の紹介で、スナックでの1日バイトをしたのだ。お酒好きの私は味を占めた。アフターファイブの有意義な使い方だと。

それから、昼間の仕事は続けながら定期的にスナックでバイトするようになった。収入が増え、年収についての懸念はなくなった。依存先が分散されて、職場にイライラすることが減った。帰ってきたら疲れて寝てしまうので、夜中に余計なことを考えてメソメソ泣くことも泣くなった。ようやく、心が安定したのだ。

また挫折することもあるだろう。その時は体を壊していない限り、また働き口を増やそう。遠い未来のことを考えるのは苦しい。悩みを抱えたまま明日になるのは辛い。だから今は、何も考えず疲れ果て眠ることに幸せを感じられる。

これが正しいのかわからない。

でも、今の自分にとっては、働くことが一番の心の安定なのだ。

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ふなもも

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