夏でも冬でも着ていたい!「マリンルック」【お洒落さんのためのファッション用語辞典 vol.35】

夏でも冬でも着ていたい!「マリンルック」【お洒落さんのためのファッション用語辞典 vol.35】

  • FUDGE
  • 更新日:2022/08/06
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出典:マリンテイストをプラスした大人のフレンチカジュアル【本日のFUDGE GIRL-7月13日】

連載『お洒落さんのためのファッション用語辞典』では、トラッドファッションから最新のファッションまで、FUDGEでおなじみのファッション用語についてわかりやすく解説します。第35回目は夏と言えば、の「マリンルック」について。そもそも「マリンルック」って何なのでしょう?そんな謎をひも解きます。この連載を読んでファッション用語の背景や起源を知れば、毎日のお洒落がより楽しくなること間違いなし!

【用語解説】まずは「マリンルック」を知ろう。

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出典:ボーダーとドットの組み合わせが新しいマリンスタイル【本日のFUDGE GIRL-4月25日】

「マリンルック」の「マリン」とは海の、海軍のという意味を指す英語で、すなわち「マリンルック」とは水兵あるいは水夫のユニフォームからインスピレーションを得たスタイルのことをさしています。ネイビー×白を基本配色とし、セーラー帽やセーラーカラー(襟)、バスクシャツなどのボーダー柄使いなど海を連想させるアイテムや見た目が特徴です。ほかにも錨(いかり)や船の舵を取る舵輪、ヨットなどのモチーフのプリントやアクセサリーなども「マリンルック」を象徴するアイテムに含まれます。

【歴史】ココ・シャネルがバカンスで纏ったボーダーシャツ×ワイドパンツが「マリンルック」が広まることになるきっかけだった?!

マリンルックのインスピレーション源である水兵のユニフォームが誕生したのは19世紀だと言われています。「セーラーカラー」と呼ばれている大きな襟が特徴で、各国で採用されていました。日本で学校制服として採用されているいわゆる「セーラー服」もこれに由来します。また、たとえばフランス海軍が1950年代に採用していたインディゴ染めされたリネンのセーラーシャツは、現在ではコレクターがいるほど貴重なものとされ、ヴィンテージファッション界で知る人ぞ知る存在となっています。

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それではそもそもは水兵のユニフォームだったものがファッションとしての「マリンルック」として定番化していったのはいつごろなのでしょう? そのきっかけを作ったのは、ココ・シャネルです。1930年にココ・シャネルがボーダートップス×ワイドデニムをまとっていた写真が広く知られていますが、彼女のこういったよそおいは、当時のパートナーであったウィストミンスター侯爵がもつヨットの乗組員のスタイルからヒントを得たものだと言われています。プライベートはもちろんのこと、1910年代にはすでに作品にも「マリン」風なスタイルを取り入れていましたから、まだ女性が身体を解放させるような服に袖を通すのが一般的ではなかった時代としては、非常に先進的かつ大胆なアイデアだったことがうかがえます。

当然ながら彼女の提案するスタイルは自由を求める世界中の女性たちに指示されることとなり、同様に「マリンルック」も「女性にリラックス感をもたらすリゾートウエア」としてまたたくまに広まり、あらゆるファッションブランドがそれに追随する形で、ファッションとして定着していったのです。

【雑学】マリンルックを着崩したおしゃれアイコンは……

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時代を経ても、おしゃれアイコンとして君臨し続ける、ジェーン・バーキンは、フレンチマリンが得意。ボーダーシャツやカゴバッグ、デニムをキーにして、その時代としては先進的で、オリジナリティとカジュアル感にあふれる着こなしに身を包む姿はいまでもキラキラと映ります。

監修:朝日 真(あさひ しん)

文化服装学院専任教授、専門は西洋服飾史、ファッション文化論。早稲田大学文学部卒業後、文化服装学院服飾研究科にて学ぶ。『もっとも影響力を持つ50人ファッションデザイナー』共同監修。NHK『テレビでフランス語』テキスト「あなたの知らないファッション史」連載。文化出版局『SOEN』他ファッション誌へ寄稿多数。NHK「美の壺」他テレビ出演。

illustration_Sakai Maori
edit & text_Koba.A

KobayashiAsa

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