名も無き傭兵たちの戦場「アーマード・コア V」発売11周年!「主任」はじめ、濃く魅力的なキャラ&重量感じるメカによる鉄と油にまみれた戦い

名も無き傭兵たちの戦場「アーマード・コア V」発売11周年!「主任」はじめ、濃く魅力的なキャラ&重量感じるメカによる鉄と油にまみれた戦い

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  • 更新日:2023/01/26

【ARMORED CORE V】

2012年1月26日 発売

価格:8,172円(税込)

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フロム・ソフトウェアがプレイステーション 3/Xbox 360用メカカスタマイズアクション「ARMORED CORE V(以下ACV)」を2012年1月26日に発売してから、本日1月26日で11周年を迎える。

「アーマード・コア」シリーズといえば、2022年12月9日開催された「The Game Awards 2022」にて、最新作となる「ARMORED CORE VI FIRES OF RUBICON」が発表されたことで大きな話題となったことが記憶に新しい。発表時は、TwitterなどSNSにファンによる歓喜の声で溢れかえっていたし、一時Twitterにて「集団幻覚」がトレンド入りするなど約10年ぶりとなる新作への喜びが爆発していた。

「ACV」は、同シリーズのナンバリング第5作目で、シリーズ累計24作目となる作品だ。発売11周年を機に、ここで今一度「ARMORED CORE V」を紹介したい。

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“ここは、名も無き傭兵たちの戦場。”傭兵らしいキャッチコピーから殺伐とした世界観が伺える

【ARMORED CORE V プロモーション映像 第5弾】

「ACV」とは“名も無き傭兵たちの戦場”を描く重厚なメカアクション

はじめに、「ACV」の概要を紹介したい。本作は、“アセンブル”と呼ばれる機体を数百種類におよぶパーツや、武器を組み合わせてカスタマイズし、自分だけのオリジナル機体を作って戦うメカアクションで、前述した通り同シリーズのナンバリング第5作目・シリーズ累計24作目となるタイトルだ。

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ストーリーやオーダーミッションだけでなく、マルチプレイではチーム単位での領地の争奪戦なども楽しめた。マルチプレイでは、単純にACを操作し戦うだけでなく、「オペレータ」としてチームの指揮を執ることも可能だったため、純粋な戦闘力に加えて、指揮能力も大切だった。筆者が初めてプレイした頃にはすでにオンラインサービスが終了していたので、肝心のオンライン要素を楽しめなかったのが残念でならない。

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また、「AC」シリーズの醍醐味ともいえるカスタマイズ要素では、従来の機体パーツや武装に加えて大型の武装「オーバードウェポン」が追加。大きすぎて画面が見づらくなるなどのデメリットはあったが、攻撃が当たれば敵を瞬殺できるような威力を持っている他、装備時の画面が乱れエラーコードが流れるような演出とあわせてロマンが詰まっていたため愛用していた傭兵も多いだろう。

筆者は特に最初のミッション(プロローグミッション)でも登場した「グラインドブレード」がお気に入りだ。6機のチェーンソーが印象的な近接武装であり、その初登場シーンを含めて一目惚れした。

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「グラインドブレード」。“だがそれでも、勝ったのは我々だ!”

本作のストーリーでは、「代表」と呼ばれる人物が支配する「シティ」を舞台に、体制側の警備部隊や企業と地下へと追いやられた人々のレジスタンスによる戦いが展開される。プレーヤーは傭兵としてレジスタンス側として戦うこととなるのだが、プロローグミッションでは、後に雇い主となるレジスタンスのリーダーを殺害することとなるため最初から重たいのがいい。

「リーダーだった父を殺した傭兵(厳密にはプレーヤーが殺したわけではないが)と轡を並べて戦う娘」という可哀そうな属性をもった“普通の女の子”こと、新たなリーダー・フランが筆者は好きだ。なお、劇中で傭兵が父殺しのキッカケになっているかについてレジスタンスが知っているかはわからないので、好きに想像できるのではないだろうか。筆者としては「知っているが“使える”ので沈黙を選んだ」という方がドロドロとしていいので、レオン辺りには是非知っていてほしい。

また、「代表」はパッと見ただの悪者にしか見えないが、案外プラグマティストとしてみればその行動も納得できるので、非常に好感が持てる。なお、「代表」自身はほとんど物語に登場しないが、「プロローグミッション」にて彼の演説を聞ける。

【「ARMORED CORE V」ストーリーあらすじ】

かつての名は忘れ去られ、ただシティとのみ呼ばれる街。

その街の指導者である「代表」は、厳しい隔離政策による独裁的な支配体制を布き、市街への居住を許されなかった「存在しない人々」は地下の世界へと逃げ込んだ。

代表の腹心であったその男は、シティを追われ、地下へと追いやられ、いつしか彼は地下世界の人々の指導者となり、レジスタンス組織を築き上げると代表の支配を打倒すべく、地上への反抗作戦を実行に移した。

しかし、その計画は事前に漏れており、クーデターは失敗に終わる。壊滅的な打撃を受けたレジスタンスたちは再び地下へと逃げ延びるほか無かった。

一年後。

男の遺したレジスタンス組織は、その娘へと受け継がれていた。

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プロローグミッションで確認できるあらすじ

“焼野原ひろし”的性格の「主任」など濃いキャラクターが魅力!

「ACV」の魅力として、まずその登場人物を挙げたい。というのも、プロローグミッションからレジスタンスによる大規模でアツい戦闘が勃発しており、一気に世界観に引き込まれるからだ。加えて、お調子者っぽい性格の「RD(CV.浪川大輔さん)」や、会話を聞いていると性癖が歪みそうな「キャロル・ドーリー(CV.たかはし智秋さん)」をはじめとする登場人物が、軒並み魅力的で世界観に厚みを持たせているように感じる。

中二病の筆者としては、「機動戦士ガンダム00」のアリー・アル・サーシェスを彷彿とさせる“焼野原ひろし”的性格の「主任(CV.藤原啓治さん)」と、新たなレジスタンスのリーダーである「フラン(CV.小林沙苗さん)」が好きだ。

「主任」は実際にはアリー・アル・サーシェスのような“戦争屋”ではないとは思うが、ラスト以外は割と似たような言動をしており、“戦うの大好きっ子”といった雰囲気が否めない。しかし、時折みせる意味深な言動やラストの「人間の可能性」云々については惹かれるものがあった。また、彼の搭乗したAC「ハングドマン」が、オーバードウェポン「ヒュージキャノン(通称:主任砲)」を初めて使用する際などに見せた頭部パーツが脱皮するような演出も、ロボット作品ファンとしては見逃せないポイントだ。

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もうひとり好みの人物として挙げた「フラン」だが、彼女は「主任」とはまた異なった魅力がある。彼女は、最初こそいい意味でも悪い意味でも“普通の女の子”であり、レジスタンスという武装組織のリーダーには向かない性格だった。味方の「ロザリィ」には、最初「ねぇ、なにその子ビビってんの?リーダーなんでしょ?」と突っ込まれるほど。

しかし物語が進むにつれて成長し、段々と我々傭兵に無茶な依頼をするようになり、「やってみなさい、あなたにできるものなら」や「死ぬのはあなたよ」などと強気に挑発するまでになり、リーダーらしい性格となっていった。彼女は守りたくなるような境遇と性格(物語序盤だけだが)であるのに加えて、我々傭兵の雇い主でもあるため、“お姫様を守るナイト”の様な心持ちでミッションに参加できた序盤も好きだが、散々手を汚させた傭兵を、手のひらを返して「恐ろしい人」呼ばわりする程逞しく成長する終盤の彼女も魅力的だ。図太く成長してほしい。

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その他にも、本作には頼れる姉御肌の“姐さん”こと「ロザリィ(CV.林真里花さん)」や、言葉の端々にフランへの忠節を感じる「レオン(CV.白熊寛嗣さん)」、体を“プロジェクト”に捧げた「ゾディアック」の面々など、それぞれ魅力的で個性的なキャラクターが多数登場する。

「戦争だ。我らには、それが必要だ」とは「ゾディアック」所属のゲミニの言葉だが、まさしく我々傭兵にもピッタリな言葉だと思う。全員濃いのだ、セリフも設定も。そこがいい。

鉄と油にまみれるような重厚感ある描写も魅力

本作のもうひとつの魅力は、“鉄と油にまみれるような重厚感ある描写”だ。汚染された地上を舞台に、“全体的に重たそうな”外観のACによって、兵器らしい兵器同士による泥臭い戦いを感じられた。「機動戦士ガンダム」シリーズで例えると、ドムと陸戦強襲型ガンタンクの様な戦いが繰り広げられるため、「機動戦士ガンダム MS IGLOO」が好きな人にはクリティカルに刺さるものとなっている。とはいっても本作のACは通常兵器に比べると強力な兵器であることに変わりはないため、敵をスムーズに倒しながら目標を達成できる爽快感も味わえた。

また、戦闘画面のUIも敵の機体情報や各種情報を表示する「スキャンモード」と戦闘用の「戦闘モード」にシームレスに切り替えられたため、実際に索敵しつつ戦うといったリアルなものが用意されていた。これによって操作の忙しさは増したが、不便になるほどではなかったので、その忙しさも含めて戦闘を楽しめる。

確かに、10年以上前の作品だけあって今と比べると画質は荒い。しかし、当時はプレイしても十分綺麗に感じたし、オープニングに至っては同シリーズ恒例の美麗映像なため、それを元に空気中に舞う砂塵や飛び散るオイルなど足りない部分を脳内補完することで、さらに作品にのめり込めた。

【戦闘画面】

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「スキャンモード」イメージ

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「戦闘モード」イメージ

【“鉄と油にまみれるような重厚感ある描写”のイメージ(OP映像より)】

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「ACV」を懐かしみつつ「ARMORED CORE VI FIRES OF RUBICON」を待つ

ここまで長々と「ACV」について振り返ってきたが、やはり“戦争が必要”な「AC」ファンとしては2023年に発売予定の「ARMORED CORE VI FIRES OF RUBICON」が待ち遠しい。続報が欲しい。不安になるので。

是非とも「ACV」の様な戦闘画面の切り替えや重厚そうなパーツにオーバードウェポンの様な武装も実装してほしい。とはいえあまり複雑化して未経験者が苦手意識を覚えても、ユーザー数的に続編に続かなくなってしまいそうなので複雑だ。

「ACV」を持っている人は今一度この機会にプレイしてみてほしいし、持っていない人も機会があれば購入して遊んでみてほしい。特にストーリーミッションをプレイしてほしい。すでにプレイステーション 3を手放してしまった筆者としては「AC」シリーズ過去作の現行機(PS5、Xbox Series X|S)向けダウンロード版を期待してやまない。お布施したい。

また、度々話題に上がる「AC持ち」だが、以前別の記事で触れたように都市伝説であり、あのような持ち方をせずともプレイできるので、未プレイの方々には安心してほしい。そして興味を持ったら是非シリーズのいずれかをプレイしてほしい。なお、中古品などは現在異常に値上がりしているため、購入する際にはよく確認していただきたい。「ACV」の希望小売価格は8,172円(税込)だ。

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PS5用DualSenseによる「AC持ち」の例。何度も言うが実際にしている人をみたことはない“都市伝説的持ち方”

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屋敷悠太

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