今年4月、仙台空港発着のソウルへの定期便が3年ぶりに運航を再開しました。国際関係が激変する中、日韓関係について若者はどう感じているのでしょうか。tbcの記者が現地で日韓の若者を取材しました。
【写真を見る】「世代の差はあるが若者の間では良くなったと感じている」日韓の若者に聞く“いまの日韓関係”をどう感じているのか
韓国を旅行する若者は
大友惇之介記者:
「こちらソウルにある仁川空港です。多くの日本人の方が観光客としてこちらの空港を利用しています」
多くの日本人が訪れる韓国。韓国観光公社によりますと、今年1月から7月までに韓国を訪れた外国人観光客およそ550万人のうち、日本人は最も多くおよそ107万人。
また、この日本人観光客のうち、26%あまりが20代の女性となっています。日本人観光客によりますと、SNSの情報が韓国を訪れるきっかけになったといいます。
日本人観光客:
「若者の情報収集の場としてTikTokがあって、韓国のファッションとか美容とかがイメージとしてあって行きたいなと思う。そこまで悪いイメージを持っているわけではない」
「(韓国の情報を)ネットとかでよく見ていたので、(韓国は)来やすい。近いし、日本語喋れる人も多い」
韓国国営の観光施設「ハイカーグラウンド」では、韓国のアーティストのミュージックビデオ風の動画撮影ができるなど、SNSを利用する若者向けの施設に人気が集まっています。
韓国の若者は日韓関係をどう感じる
では、現地の韓国人は日韓関係についてどのように考えているのでしょうか。
韓国人:
「コロナの制限が解除されて、また(日本に)行く計画を立てている。日本にはかわいいものもたくさんあるし買い物もしたいし食べ物も楽しみにしている。韓国と日本で共同でオーディションをやる番組をよく見ている」
「(Q 日韓関係についてはどう感じる?)世代の差はあると思うが、若者の間では良くなったと感じている。(日本の)横丁、居酒屋など食べ物の美味しいところ(が好き)」
政治的な対立もあるなか、現地の若者からは日本に対して好意的な声を聞くことができました。
韓国人は宮城・仙台を知っている?
ところで、現地の韓国人に「宮城・仙台という場所を知っていますか」と質問するとほとんどの方が「初めて聞いた」と話していました。
観光庁の調査では、コロナ禍前の2018年に日本を訪れた韓国人観光客およそ754万人のうち、宮城を訪れたのはおよそ0.9パーセントにとどまっています。仙台空港からの定期便が運航を再開した今こそ、被災地などを巡る「宮城オルレ」などを通じ交流を深めていくことが期待されます。