
大谷(右)が見つめる前で投げ込む山本(撮影・吉澤敬太)
決勝進出の切符を、何が何でもつかみ取る。侍ジャパンの山本由伸投手(24)が18日(日本時間19日)、ブルペン入りをするなど最終調整。負けられない20日(日本時間21日)の準決勝・メキシコ戦に、ブルペンでスタンバイだ。
「体調は整えて、万全でいけるようにしたい。盛り上がりがすごかったし、プレーするのが楽しみになった」
高まる気持ちを表現するかのように、終始笑顔で取材に応じた。暖かい陽気に包まれたマイアミで、全体練習が再開。同戦で先発する佐々木朗と並んで、ブルペン入りするなど、ここまで順調に調整を重ねている。
「八回くらいで時差ぼけの限界で寝ました」と笑うが、17日(日本時間18日)に行われたメキシコVSプエルトリコ戦もチェック。「すごくいい選手がたくさんいた。じっくり映像、データを見たりして勉強したい」と勢いづく強打者を止めるべく、入念な研究と対策を行っていく構えだ。
直近2大会はいずれも準決勝敗退という、大きな壁もある。山本は言葉に力を込める。「とにかく優勝できるように、チームの一員として全力で戦いたいです」。目指す世界一へ、王手をかけるための重要な一戦。つないだバトンを絶対に落とさない。