核禁条約 締約国会議 成果文書 採択へ 被爆者・高校生らが帰国

核禁条約 締約国会議 成果文書 採択へ 被爆者・高校生らが帰国

  • NBC長崎放送
  • 更新日:2022/06/23

オーストリアのウィーンで開かれている核兵器禁止条約 第一回 締約国会議は、日本時間の23日午後、最終会合が始まり、成果文書案が提案されました。

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古川記者レポート:
「広島・長崎という言葉が何度も何度も繰り返された2日間の議論。被爆者が受けた壮絶な苦しみを人類の学びに、そして財産へと昇華させる成果文書が最終日の今日、採択される予定です」

■ 保有国は 批准後10年以内に核兵器を廃棄

核禁条約の初の締約国会議は最終日を迎え、冒頭、成果文書の案が示されました。

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このうち今後の行動計画では、『締約国は核禁条約を批准していないすべての国に対し、できるだけ早く署名・批准するよう呼びかける』としたほか、『核禁条約はNPT=核拡散防止条約を補完するものである』ことを強調していくとしています。

このほか『核兵器の被害者支援』や『効果的に実施するための専門家ネットワークの構築』なども行動計画案に挙げた一方、条約を批准していない核依存国の事情も考慮しながら『核禁条約が広く理解を得られる普遍的なもの』にしていくことを決意しています。

また、今回の締約国会議では、今後 ”核保有国が条約を批准した場合” についても検討され、『批准後10年以内に核兵器を廃棄しなければならない』と決定しました。

最終会合では、核兵器のない世界に向けた『ウィーン宣言』も採決されることになっています。

■ 朝長さん「病気の不安から解放され穏やかな時を過ごしたことはない」

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会議2日目の22日、長年、被爆者医療に尽力してきた被爆者の朝長 万左男さんがスピーチを行いました。
自身も4年前にがんを発症するなど、絶えず被爆者を脅かしてきた『放射線障害への不安』を訴えました。

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核兵器廃絶 地球市民集会ナガサキ 朝長 万左男 実行委員長:
「被爆者の中には、二次がん、三次がんを発症している人もいます。がんの発生は、被爆者の一生を覆っています。
私たち被爆者は、長い間続いた がんや病気の不安から解放され、穏やかな時を過ごしたことはありません。私たちは常にこのような原爆の障害を克服し、生活を立て直してきたのです」

また、朝長さんは「被爆者は『核保有国』と、日本をはじめ、『同盟国の核の傘に入る国々』に失望している」と述べ、核兵器禁止条約に参加する国々に行動を呼びかけました。

朝長さん:「核兵器禁止条約の参加国は、核保有国に対して、核禁条約に署名し、参加するよう強い圧力をかけなければならないことを再度強調します。
来るべきNPT再検討会議の機会をとらえて、核兵器禁止条約の参加国は、核保有国や、私の国・日本のような核依存国との対話を開始してください」

■ 「国を越え世代を超えて語り合う姿に希望」被爆者・高校生平和大使らが帰国

長崎市では23日、ウィーンで開かれたフォーラムに参加した高校生平和大使の神浦 はるさんと被爆者の川副 忠子さん、被爆2世の崎山 昇さんが、現地での活動を報告しました。

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神浦さんは、広島の大使とともに各国で平和活動をしている若者向けのオリエンテーションに参加。交流を通して自分たちの活動に勇気が持てたと話しました。

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第24代 高校生平和大使 神浦 はるさん(高3):
「核兵器を持っている国。例えばアメリカとかから参加している若者も結構いたので、同じ年くらいでも、そういうところで頑張っている人がいるんだと分かって、背中を押される思いがしました」

また被爆者の川副さんは、自由に被爆者に質問ができるイベントに参加し、若者たちと意見を交わしました。

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被爆者 川副 忠子さん:
「核兵器をなくしてくということについては、世の中の動きはあまり明るい状況ではないと思うのですけれど、国を越えて世代を超えて語り合っているのを見て、ちょっと先があるなっていう希望が持てました」

報告会は来月13日の県勤労福祉会館と、8月13日、サッカーJ2の「平和祈念マッチ」で行われる予定です。

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