ハワイ旅行中に見知らぬアカウントからDMが...初「アンチ」に思うこと 【ママの単身旅3】

ハワイ旅行中に見知らぬアカウントからDMが...初「アンチ」に思うこと 【ママの単身旅3】

  • mi-mollet(ミモレ)
  • 更新日:2023/09/21

ここ数年のコロナ騒動もだいぶ落ち着き、マスクオフにも慣れてきたこの夏、数年ぶりの海外旅行に繰り出した人も多いと聞きます。

私は去年あたりから、海外に行く人たちを「本当にうらやましい」と思いつつ、息子もまだ小さいしワクチンのルールなども面倒だし……と、横目で眺めているだけでした。

でもこの夏は、大勝負に出たんです。なんと4歳の子どもを置いて、単身でハワイ旅行に行ってきました。産後初の子離れと言えるこの体験で思うことがいろいろとあったので、書き残させてもらおうと思います。

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子なしハワイ旅行なんてまるで天国のように思っていたのに、ハワイに到着するまでには、実に様々なものがすり減っていました。

でも結論から言えば、ハワイ旅行はやはり夢のように楽しかったです。

ちなみに1、2話も読んでいただいた皆さんの中は、もしかしたら「ハワイ旅行くらいであなた感傷的になりすぎなんじゃ?」と引いてしまった方もいるかもしれませんが(笑)。

実は以前親戚の大叔母がハワイに住んでいたので、妹と私にとっては「おばあちゃんち」的な感覚があります。特に姉妹でいると映画『おもひでぽろぽろ』のように、もう亡くなってしまった祖母や大叔父、若い頃の両親、幼少期の私たちが思い出されて、子どもに戻ったような感覚になるのです。(という言い訳)

この話は長くなっちゃうのですが、以前noteにブログみたいなものを書いたので、ご興味ある方はぜひ。

さて、ハワイステイの始まり。4泊と多少短めの旅程なので、一緒にいた妹は「あっという間すぎる」「一瞬で終わっちゃう」と常に嘆いていましたが、私は違いました。

そもそも子ナシでいる状態の私は、言うなれば「精神と時の部屋」(※ドラゴンボール参照)にいるのと近いのです。支度時間がいつもの半分以下だし、息子の食時・お風呂・睡眠時間・愛犬の散歩などを計算する必要もなく自分主体で動けるとなると、体感的に普段の3倍以上の時間がある。

思い立ったらパッとプールにも海にも行くことができ、好きな時間に好きな食事もとれ、歩く速度も約3倍早くなるので行動力も数倍増し。

好きで産み・飼っていて、幸せもたくさんくれる自慢の息子と愛犬を盾に「ママって本当に大変なの!」とふんぞり返りたいわけじゃないんですけど、やっぱりここに来ての一人時間、自分のためだけの時間はとても貴重なものでした。

メイクをゆっくりする、髪を丁寧に巻く、服を迷える、子どものことを考えずに好きな料理をオーダーする、時間を気にせず2軒目に行く……という瞬間瞬間をありがたく噛み締めるという経験のためにも、やっぱりこの旅行に挑戦してよかった。そう思っています。

円安&物価高に打撃...(涙)

ここで単純なハワイ旅行レポートを少し。

まずは、今海外は「すべてが高い!」と聞いてはいましたが、円安&物価高の影響で本当にすべてが高かった。ペットボトルの水が3ドル前後(約500円)なのを筆頭に、アイスコーヒーがだいたい7-8ドル(約1000円以上)、ケーキ1カットが12ドル(約2000円弱)、カクテル1杯25ドル(約3500円)など。店内で飲食する場合はチップも上乗せされるので、海辺で1杯カクテルを飲むのにはだいたい5000円のイメージです。

おみやげのマカデミアナッツやチョコレートも総じて値上がりしていて、体感的には数年前の2〜3倍のお値段でした。どこへ行ってもいちいち「たかっ!」「え、こんな値段だったっけ!?」と、どうしても思ってしまい、何だか自分がとても貧乏な人になった気分に(泣)。

でも一つだけ、食事に関してはコスパ良く楽しめる超簡単なコツが。

どんなに高いとはいえ、やっぱりアメリカは1皿の量がかなり多く、1人1人前オーダーすると特に女性は完食が難しいです。なので、なるべく大人数で食事へ行きシェアするのがおすすめ。

この夏休みはコロナ禍が終わったこともあり、偶然ですが沢山の友人がハワイにいました。おかげでスケジュールを合わせてステーキやローカルフードを食べに行けたのは本当にラッキー。それでも安いと言えるほどではないですが、お料理も残さず、比較的お得にハワイグルメを楽しむことができました。

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「ルースズ・クリス・ステーキハウス」の巨大ステーキ。2人分ですが、4人でシェアでも十分と思います

また、ショッピングはなるべく控えようと思っていましたが、カラフルな外観に惹かれ思わず何度も訪れてしまったヴィクトリアズ・シークレットではセールで17ドル(約3000円弱)のビキニを購入し、今年一番活躍しました。「ヴィクシー」はかなりセールをしていて、下着や部屋着などもお得なお値段でした。

余談ですが、日本の水着は上下セットサイズで売っているものがほとんどで、なかなかサイズの合うものが見つからないんです。(自分の体型の問題ですが、総じて下が小さすぎて。笑)海外は上下別サイズで買えることが多いのでとっても嬉しい。

そして、本来の目的である「村上春樹を読む」について。

実は海遊びや食に走り過ぎて、ハワイでは半分も読めなかったのは軽い笑い話。童心に戻りすぎたとも言えます。でも最終日はホテルのプールに寝転がり、あの独特な世界観を堪能できたのはやはり極上の時間。私にとっての最高の贅沢はここにあり……という感じでした。

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そんなこんなで、4日間はちょっと大人げないくらいキャッキャと楽しく過ごしていました。

もう頭に花が咲いちゃってるくらいな感じで、ハワイグルメを食べ続けて1日中満腹だったり、日本ではまず着ない派手なワンピースを着て高価なカクテルでほろ酔いになったり、妹とゴーグルをつけて本気で海でウミガメを探していたら年下の友達にドン引きされたり……と、プライスレスな思い出はたくさん。妹がいい感じに盛れた写真を撮ってくれるので、インスタグラムのストーリーズもたびたび更新してました。

寝る前にスマホに取り溜めた写真たちを見返すのも楽しい。そして、どれを上げようかな〜とるんるん写真を物色しているとき、ふと気づきました。

見慣れない、プロフィール写真のないアカウントから、DMが数通届いていたんです。

私なりの「アンチ」からの学び

SNS好きな私ですが、インスタグラムは特にフォロワーが多いわけでもなく、有益な情報を戦略的に流すでもない、ただ好きな写真を好きに並べたり、仕事の告知をするのに使っています。時に名刺代わりにも使えるのでとても便利。

そんなゆるいアカウントに、おそらく「アンチ」と言えるDMが届いたのです。公開は控えますが、内容は「子どもがかわいそう」「母親なのに」という趣旨のものでした。なぜか「アンチではありません」とご丁寧に記載があるものもありましたが、内容は明らかに批判的で、文面からは何とも言えない気配が漂ってる。

これらを見た瞬間、湧いていた頭が、すっと冷えました。

著名人の知人友人が「アンチ」についていろいろと語っているのは昔から聞いていましたが、とうとう、私にも来た。こういう目線で私を見ている人がいるんだと思うと、平和な世界が少し歪んだ気がしました。

ちなみに送り主は、おそらく私と同じ母親の方でした。

少し話が逸れますが、このミモレは、結婚してもしていなくても、子どもがいてもいなくても、仕事があってもなくても、どんな女性も安心して訪れられるメディアです。女性が分断されないようシスターフッドを意識したコンテンツ作りを目指していて、私もこのコンセプトには激しく共感・影響され、ミモレで仕事を始めてからは私自身が精神的に安心・安定しました。この感覚を、できるだけ読者の皆さんや周囲の人にシェアしていきたいなんて思っています。

にもかかわらず、分断どころか、同じ棲み分けの女性からこうしたDMが届いた事実。やはり残念だったし、私は何も悪くない、何も気にする必要はないと思う一方で、結局、何かしらの配慮は足りなかったのかもしれません。息子や夫への後めたさも反射的に蘇りました。

「女性はもっと自由になっていい」と今は様々な場所で言われているし、私もそう声高に言えるような女性になりたいと思っています。でも、現実はそう簡単ではないですね。顔の見えないアンチに迎合するつもりはありませんが、私たち女性が根底に持っている様々な呪いは根深く、呪いを解くのか、共存するのか、折り合いをつけるのか、あるいは呪いをかける側に回ってしまうのか……もっと知識をつけ、想像力を働かせ、慎重に行動しなければならないと改めて感じました。

ハワイレポート最終話では、帰国後の息子の驚きのセリフ、そしてママ友に英雄のように迎えられた思い出を残そうと思います。

つづく。

文・構成/山本理沙​

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山本 理沙

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