◇第95回選抜高校野球大会1回戦 東邦6―3鳥取城北(2023年3月19日 甲子園)

<第95回選抜高校野球 第2日 鳥取城北・東邦>6回2死満塁、鳥取城北・新庄に押し出しの四球与える東邦・宮国(撮影・平嶋 理子)
最速149キロ右腕の東邦・宮国凌空(3年)は、6四球を与えるなど本調子ではなかったものの、6回3失点と力投した。
「今日は30点ぐらいです。調子が上がらない中で、どう組み立てるかを考えていました」
直球は130キロ台中盤ながら、変化球中心に打者を惑わせた。4―0の6回に右腕がつった影響で2つの押し出し四球を含む3失点を許しながら、1点リードを守って救援陣にマウンドを譲った。
昨秋に右肩を痛めた影響で、2月に投球を再開したばかり。それでもエースに初戦を託した山田祐輔監督は、「自分の思う球が投げられないときでも丁寧に投げた。四球を出しても粘って点を与えず、チームを勝たせる投球をしてくれくれた。自分の球を求めるのではなく、チームを勝たせる投球をしてくれた」と称えた。