40代、50代の更年期の手の痛みにも「五臓ヨガ」は効果的!【考案者のSatoshi先生直伝】

40代、50代の更年期の手の痛みにも「五臓ヨガ」は効果的!【考案者のSatoshi先生直伝】

  • OurAge
  • 更新日:2023/11/27

東洋医学とヨガを掛け合わせた「五臓ヨガ」。更年期に多い悩みを解消する、効果的なメソッドを紹介します。今回のテーマは手の痛み。日々のちょっとした動きも妨げてしまう、つらい手の痛み。やわらげる方法はあるのでしょうか? 「五臓ヨガ」考案者のSatoshi先生に、毎日簡単に実践できるツボとポーズを教えていただきました。

Satoshi先生の「五臓ヨガ」 手の痛みをやわらげるツボとポーズとは?

40代、50代になると起こりやすくなる手の痛み。

軽度のものから深刻なものまで症状はさまざまですが、日常のちょっとした動作を行うのもつらくなってしまいます。

そんな手の痛みを軽減させる効果が期待できる、ツボとポーズとはどんなものなのでしょうか。

「家事全般やデスクワーク、スマホの操作など、私たちの普段の行動には手の動きが不可欠です。

手そのものの痛みやしびれがつらいのはもちろん、それが悪化すると、ひじのだる重さや肩こりや寝違えなど、さまざまな不調が引き起こされてしまうことに。

手の痛みをケアするには、肩こりのケアの回(この連載の第2回)でもお伝えした『心(しん)』にアプローチし、気血の巡りをよくすることが有効です」とSatoshi先生。

■五臓ヨガ【ツボ編】

手の痛み軽減に効果的なツボ 「内関(ないかん)」を刺激する

「手の症状を軽減させるためにおすすめのツボは、内関。

手の痛みのほか、しびれやこわばりにも効果が期待できます。

痛みがあると交感神経が活発になり、イライラしたり怒りやすくなったりとメンタルにも悪影響がありますが、このツボには精神を安定させる作用も。

また、乗り物酔いや二日酔いにも効くとされているので、覚えておくと便利です。

手の痛み対策としては、家事や作業の前後に。

ストレス対策としては寝る直前に。車酔い対策としては乗車前に。

二日酔い対策としては症状を感じたときに、刺激してください」

●ツボ「内関」の位置はここ!

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ツボ「内関」の位置:腕の内側の、手首のシワから指3本分上のところ。

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ツボ「内関」の押し方:

親指の先で押します。

手の痛み対策としては、「痛気持ちいい」と感じる程度の力加減で、15秒ほど押し続けます。

時間に余裕があれば、これを15秒×3~4回行うと、より効果的。

ストレス対策としては、弱めの力加減で、15秒ほど押し続けます。

時間に余裕があれば、これを15秒×2~3回行うと、より効果的。

車酔い対策としては、少し強めの力加減で、1分ほど押し続けます。

これは1回行えばOK。

【注意点】:上のツボ押しを行っている間は、呼吸を止めないようにしましょう。

効能:手の痛み、手のしびれ、ストレス、緊張、不眠、乗り物酔い、二日酔いなど

■五臓ヨガ【ポーズ編】

手の痛み軽減に効果的な「心(しん)のポーズ」を行う

「手の痛みに悩んでいる方に取り入れてほしいのは、気血の巡りをよくする『心のポーズ』。

なかでも、今回紹介する手首を緩めるポーズが、ダイレクトに効果が出やすいでしょう。

よつばいの姿勢から、手の指先を自分の方に向けて、床に手のひらをつけるバージョンと手の甲をつけるバージョンがあります。

どちらも同程度、行ってください。

朝一番は筋肉や関節が硬くなっているので不向きですが、それ以外の時間帯なら、いつ行っても大丈夫です」

【1】

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よつばいの姿勢になります。

膝は腰幅、腕は肩幅に広げます。

【2】

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【1】の姿勢のあとに両膝をくっつけ、左右の手のひらを、指先を自分のほうに向けて床につけます。

手のひらを床につけたまま、お尻をかかとにのせます。

余裕があれば、この体勢のまま、さらに膝を後ろに下げます。

この状態を、15~30秒ほどキープします。

【3】

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【2】のあと、いったん【1】のよつばいの姿勢に戻ります。

膝は腰幅、腕は肩幅に広げます。

【4】

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【3】の姿勢のあとに両膝をくっつけ、左右の手の甲を、指先を自分のほうに向けて床につけます。

【5】

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左右の手の甲を床につけたまま、お尻をかかとにのせます。

余裕があれば、この体勢のまま、さらに膝を後ろに下げます。

この状態を、15~30秒ほどキープします。

余裕があれば、【1】~【5】の動きを、1~3セット行いましょう。

●お手本どおりのポーズができないときは、この動作でもOKです!

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【2】の手のひらを床につけるポーズ、【5】の手の甲を床につけるポーズともに、お尻を浮かせたり、ひじを曲げないと床につけられない場合は、それでもOK。

手のひらや手の甲の全面を「床につける」ことを優先して、行ってください。

●これはNG

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【2】の手のひらを床につけるポーズも、【5】の手の甲を床につけるポーズも、肩をすくめたり、背中を丸めたりするのはNGです。

肩をすくめたり、背中を丸めると、アプローチしたい部位の「伸び」を感じにくくなってしまうからです。

肩をすくめない、背中は丸めずに真っすぐ、を意識して行って。

●これはNG

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【2】の手のひらを床につけるポーズ、【5】の手の甲を床につけるポーズともに、手のひら、手の甲が床から浮くのはNGです。

手が床から浮くと、アプローチしたい経絡や筋肉が、緩まなくなってしまうからです。

手のひらも手の甲も、床にしっかりつけて、浮かないようにしましょう。

──上のツボ押しやポーズを行って、『心』の経絡を整えると、気血の巡りがよくなり、手の痛み、しびれ、こわばりなどの気になる症状の緩和につながります。

40代、50代の更年期になると増えてくる「手」の痛みや違和感を、自分でケアできるのがうれしいですね。

気になったときに実践してみましょう!

【教えていただいた方】

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Satoshiさん

鍼灸師、柔道整復師、トレーナー、ヨガインストラクター

公式サイトを見る

大阪・心斎橋のサロン「B HAPPY」で鍼灸・美容鍼灸やパーソナルトレーニングを行うほか、インストラクターやセラピスト向けのカラダの講座を開講中。大阪・豊中の「岩塩ヨガスタジオ  四季」で五臓ヨガのクラスも担当。また、子どもを中心とした運動教室「カラダツクルスクール」でも活躍中。幅広い方法で健康・美容にアプローチする、カラダメンテナンスの専門家。 「B HAPPY」インスタグラム:@b.happy3104「岩塩ヨガスタジオ 四季」インスタグラム:@ganenshiki「カラダツクルスクール」インスタグラム:@karadatsukuruschool

撮影/仲尾知泰(Ripcord)  指導・モデル/Satoshi 取材・文/藤本幸授美

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