松村沙友理が感じた“価値観”の変化「結婚は、たくさんある選択肢のひとつでしかないんだと」<インタビュー>

松村沙友理が感じた“価値観”の変化「結婚は、たくさんある選択肢のひとつでしかないんだと」<インタビュー>

  • WEBザテレビジョン
  • 更新日:2021/11/25
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松村沙友理がインタビューに応じた 撮影=阿部岳人

11月19日に全国公開された、田中みな実主演映画「ずっと独身でいるつもり?」。「女子をこじらせて」の雨宮まみによるエッセイを「サプリ」のおかざき真里が漫画化した作品を原作とし、女性たちのリアルな姿を描いている。同作で「パパ活女子として生計をたてつつも、若さを失うことに怯える」美穂を演じているのが、乃木坂46を卒業したばかりの松村沙友理だ。

【写真を見る】大人っぽい表情…“パパ活女子”を演じる松村沙友理

“グループからの卒業”という、自身の分岐点直前に撮影を行ったという松村に、作品への思いや美穂を演じたことで変わった“価値観”などを語ってもらった。

追い込まれてできた“美穂”のリアルさが良かった

――最初にオファーを聞いた時、どんな気持ちでしたか?

まだ台本ができていない段階でオファーをいただいたのですが、お話を聞いた時は、原作者の方がとても好きだったので単純にうれしかったです。

台本を読んだ時も「現代をきれいに落とし込んでいて面白い役だな」というのが第一印象でした。なので、本当に全く抵抗はなかったです。

――ふくだ監督から「美穂を生きてほしい」と指導があったとのことでしたが、松村さんは美穂をどのように生きようと思って撮影に挑みましたか?

映画の中では描かれてないところも妄想していました。作品の中では美穂の人生が途切れ途切れに映されているのですが、私の中ではできるだけ繋がるように意識していましたね。

――松村さん演じる美穂は、原作にはないキャラクター。結構自由に演じられたのではないですか?

監督の求める美穂を作ることに必死すぎて、正直、自由に楽しむという感覚はあまりありませんでした。追い込まれてできたのが美穂だったのですが、今思うと、画面の中でもリアルに追い込まれている感じが出ていて良かったのかなと思っています。

主演・田中みな実の寄り添いがあったから演じ切れた

――美穂を演じる上で不安はありましたか?

本読みの段階までは、“パパ活をしている女の子”をコミカルに演じようと思っていたのですが、監督が求めていたのは、パパ活をしている面白い女の子ではなく“リアルな美穂”。

「美穂が生きていくためにたまたましているのがパパ活だっただけ」と伝えられて、自分の中と監督が描くものとの間のギャップがとても大きかったので、撮影が始まるまで「演じられるかな……」と不安でした。

私、本読みの時に本当にボロボロでパニックになってしまって……。みな実さんが受け止めて寄り添ってくれたんですよね。

――それはどういった形で?

「あなたはできないんだから」と突っぱねるのではなく「一緒に考えよう」と言ってくださって。せりふを一緒に読んで「意地悪に演じたいならこういう感じ、強い女性を演じたいならこういう感じ」と、分かりやすく教えてくれたんですよ。

家に持ち帰ってもひとりで答えを出せるかが分からなかったので、アドバイスをくださって本当に助かりました。きっと、それがなかったら美穂を演じ切れていなかったんじゃないかなと思うくらい。

女優の先輩であるみな実さんが声をかけてくださったのもうれしかったですし、周りのいろんな状況や人をしっかり受け止められていて、強くて素敵だと思いました。

――実際の撮影現場の雰囲気はどうでしたか?

すごく夢みたいな場所でした。飲み会やギャラ飲み、パパ活という想像があまりできないシーンばかりだったので、一つひとつの場面が不思議でしたし、「本当に今起こっていることなのかな」とフワフワしていました。

他のお三方とはほとんど一緒のシーンが無かったので、皆さんがどういう風に演じているかを本当に知らなくて。実際に完成したものを見て、自分が演じた美穂含め、それぞれの心の葛藤の描き方がリアルで「4人ともすごい」と思いました。

――完成した作品を見てどう感じましたか?

一番最初に思ったのは、率直に「本当に良い作品だな」ということ。台本は読んでいましたが、実際に映像で繋がると、自分の中への入り方や心への刺さり方が違いました。

自分自身の演技への不安点はたくさんありましたけど、その不安を飛び越えるくらい作品として素晴らしいなと感じました。

小さな言葉全てが背中を押してくれている

――この作品は、美穂のような“パパ活女子”や母親、バリキャリ女性など、属性によって勝手に貼ってしまったレッテルを剥がしてくれる映画だと思います。美穂を演じたことで、松村さん自身の価値観が変わったことはありましたか?

私の中で大きなテーマとしてある「結婚」に関しての価値観は、この作品と出会って変わりました。今までは「女性はある程度の年齢になったら結婚した方が幸せなのかもしれない」と勝手に思っていたのですが、別に無理やりそう思わなくてもいいんだ…という考えになりました。

もちろん、結婚は幸せになるための選択だと思うけれど、人生の中でたくさんある選択肢のひとつでしかないんだと感じて。そう考えるとちょっと楽になりました。

――今の松村さんにとっての“幸せ”は何ですか?

最近は、出演した作品を見て感想をもらえるのがすごく幸せです。

アイドル時代は、握手会などで定期的にファンの方にお会いして、「あの時よかったね」とか「このインタビューのこの言葉がよかった」と言っていただいたのですが、卒業してからそれがプッツリと無くなってしまったので…。現場で「良かった」と言ってもらえるだけでとても幸せを感じています。

――周囲からの言葉で力をもらっているんですね。

まさにそうなんです! 周りの人からの言葉をすごく頼りにするタイプなので、そもそも「ひとりで生きている」と思っていないんですよね。

アイドルを10年やってきたからかもしれませんが、みんなに支えてもらってここまで来たと思っていて。乃木坂46にいた時は、一番な身近なメンバーの言うことをとても頼りにしていました。今も、褒めてくれた言葉が活力になっているし、小さなこと全てが自分の背中を押してくれています。

――“パパ活女子”というある種過激な役を演じ切って、女優・松村沙友理として何か変化はありましたか?

これから女優を続けていく上で必要なことが少し分かった気がします。

今までは365日24時間アイドルとして過ごしていたのですが、女優をやるのであれば、一度本当に自分にリセットすることが必要なんだと、この作品に出会ってとても感じました。

――女優としての向き合い方が変わる分岐点になったんですね。

そうですね。乃木坂46卒業を控えた大切な時期にこの作品に出会えて良かったです。

自信を持って「見てほしい」と思える映画になった

――今後はどんな役にチャレンジしたいですか?

コメディにチャレンジしてみたいです! 「勇者ヨシヒコ」のようなガッツリ世界観がある物語や、分かりやすくちょっとおかしな格好をした役とかはやってみたいですね。

――最後に映画を楽しみにしている方にメッセージをお願いします!

今回、たくさん悩んで作品に挑みました。そして完成したものを見た時、悩んだことも良かったなと思えるくらい、自信を持って皆さんに見てほしいと思える映画になったと感じました。

この作品に登場する4人の女性が、さまざまなことを感じてさまざまなことに気付いていきます。見てくださった皆さんにとっても、人生を考え直すきっかけになるはず。ぜひたくさんの方に見てほしいです。

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