愛される「大ケヤキ」 住民の世話で樹勢回復 連載”まちの世間遺産”

愛される「大ケヤキ」 住民の世話で樹勢回復 連載”まちの世間遺産”

  • 丹波新聞
  • 更新日:2022/06/23
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住民による約20年間の取り組みで、ようやく樹勢を回復しつつある寸原の大ケヤキ=兵庫県丹波篠山市黒田で

当たり前にありすぎるけれど、住民が大切にしていきたいもの「世間遺産」―。丹波新聞では、兵庫県丹波地域の人や物、景色など、住民が思う”まちの世間遺産”を連載で紹介していきます。今回は兵庫県丹波篠山市黒田地区にある、県指定郷土記念物の「寸原の大ケヤキ」です。

幹周8・5メートル、樹高15メートルで推定樹齢300年以上といわれ、県内3位の巨樹。現在、青々と元気な姿を見せているが、ここに至るまでには住民の試行錯誤の取り組みがあった。

2カ所の倒木痕があり、雨ざらしのままでは腐食が進むのでは、と1992年にモルタルでふさいだ。2002年頃、上部の枯れが目立つように。04年、土壌改良し、土を固めないよう、周辺に柵を設置した。しかし、樹勢の回復には至らず、13年度から現在の樹木医のアドバイスで、「通気性の改善を進め、樹の持つ自然治癒力を生かそう」と方針転換した。

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土を改良する作業を行う住民ら(2013年)

倒木痕からモルタルを取り除き、硬くなった表土を除去。通気性を良くする土を足した。また、16年度から、これまで手作業だった表土の除去は、エアースコップと言われる機械で効率よく土をほぐし取るようにした。

現在もエアースコップ作業を続け、自治会員が年3回の草刈り作業を行ったり、世話人を中心に薬剤散布を行ったりし、樹勢が回復しつつある。

このほど、世話人の北山正さん(72)から自治会長を引き継いだ北山透さん(69)は「黒田の財産である大ケヤキを後世に残せるよう自治会としても努めていきたい」と話している。

丹波新聞

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