「口が乾く」原因はご存知ですか?医師が徹底解説!

「口が乾く」原因はご存知ですか?医師が徹底解説!

  • Medical DOC
  • 更新日:2022/09/23
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口が乾く時、身体はどんなサインを発しているのでしょうか?Medical DOC監修医が考えられる病気や何科へ受診すべきか・対処法などを解説します。気になる症状は迷わず病院を受診してください。

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監修歯科医師:
今井 裕子 歯科医師

九州歯科大学歯学部卒業奈良県立医科大学附属病院歯科口腔外科で研修後、同大学大学院にて法医学の博士課程を修了。2015年より、医療法人 小向井歯科クリニックにて勤務している。大学院時代には、司法解剖の歯牙鑑定も行っていた。現在は、クリニックにて一般歯科、口腔外科、小児歯科などを行っており、日々治療に奮闘中。また、訪問診療にも携わっている。医学博士。日本老年歯科医学会会員。

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「口が乾く」症状で考えられる病気と対処法

冬場などの乾燥した季節に、なんか口が乾くといった経験は多くの人があるのではないでしょうか。季節による口の乾燥感は多く見られることですが、それ以外に、季節を問わずに常に口の中の乾燥感を覚えることがあります。なぜ、そういった症状が出るのでしょうか。ここでは、口の乾燥感の原因とその対策についてお話ししたいと思います。

口が乾く症状で考えられる原因と治し方

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口が乾く症状とは、口の中の唾液が少なくなったり、口腔粘膜の保湿能力が低下してしまったりした場合に発現することが多く認められます。緊張した場合にもみられることがあります。その他にも、唾液のねばつきがひどくなった場合や病気の一症状として自覚されることもあります。口が乾く症状として、カラカラしているやザラザラ感を訴える方が多いです。口の渇きを覚えた際にご自身ですぐにできることとして、お茶や水といった水分補給をすることが挙げられます。また、唾液腺という唾液を分泌するところをマッサージすることで唾液分泌を促進させてあげることも効果的です。口の渇きが症状として出てくる病気は、糖尿病や腎臓の病気、リウマチなどが考えられます。その他に唾液腺が萎縮をしてしまい唾液が出なくなってしまう、シェーグレン症候群などもあります。また、日常的に内服しているお薬の副作用でも症状が現れることがあります。口の渇きを自覚された時には、まず歯科や口腔外科に受診しましょう。お口の中だけの問題ではなく、全身的な病気が隠れている可能性もあります。もし口の中だけが原因ではなかった場合は、内科や耳鼻咽喉科などの受診が必要となることもあります。おかしいな、と感じた時はできるだけ早くに病院への受診をしてください。

口が乾いて、だるい症状で考えられる原因と治し方

口の乾きと同時に身体のだるさを覚える場合は、お口の中だけの問題ではないことがほとんどです。例えば、糖尿病や腎臓の病気があった場合は、口の渇きはそれらの病気のひとつの症状に過ぎず、おおもとの病気を治療しなければいけません。元々の病気として治療中であれば、かかりつけの病院を受診しましょう。他には風邪をひいたときにも症状が出てくることがあります。また、夏場などであれば、熱中症の可能性も挙げられます。その場合は、日陰や涼しい場所で休むことが大切です。氷を包んだタオルなどで身体を冷やし、水分補給をするようにしてください。そのうえで、なにかおかしいと感じた場合はすぐに内科などの病院に受診してください。

口が乾いて、舌が痛い症状で考えられる原因と治し方

口の乾きとともに、舌の痛みを感じる場合、乾燥によって刺激を受けやすくなり、舌が傷つきやすくなっているのかもしれません。唾液には粘膜を保護する役割があります。その唾液が少なくなってしまうと、薄い粘膜の表面は少しの刺激でも受けやすくなってしまいます。そのような時は、舌だけでなく頬粘膜も傷つきやすくなっており、口内炎もできやすくなります。また、唾液には自浄作用といってお口の中を清潔に保つ役割もあり、それがなくなってしまうとお口の汚れや細菌の増殖、カンジダ菌というカビの一種が繁殖しやすい環境になってしまいます。この状態が続くと、舌のピリピリ感といった症状が出てくることがあるのです。このような場合は、お口の中を保湿してあげることと、歯磨きや舌磨きでお口を清潔に保つことが大切です。また、カンジダ菌による舌の痛みに関しては、歯科や口腔外科を受診して治療をする必要があります。

口の中が乾いて、ネバネバする症状で考えられる原因と治し方

口のねばつきは、唾液が少なくなっている他に、ストレスなどでも症状が引き起こされます。また、歯周病などでお口の中に細菌が増殖してしまうこともねばつきの原因となります。唾液を増やすために、唾液腺マッサージをしたり、ストレスをためないような工夫が必要となります。歯周病などでねばつきが出ている場合は、歯科での定期的な口腔内のメインテナンスが重要となります。

寝起きに口が乾く症状で考えられる原因と治し方

起床時に口の乾きがある場合は、寝ている間に口が開いている可能性があります。特に高齢者で歯がなくなってくると唇に力が入りにくくなるのでお口が開きやすくなり、起きた時に乾燥感を覚えることが多くなります。その上、老化によって唾液分泌が少なくなってくるので、より口の乾きを訴えやすくなってきます。寝ている間にお口が開いてしまうことに対しては水分補給の他に、就寝時にお口が開かないようにするテープなどを貼るなどで対処することができます。どうしても乾燥感が強い場合には、お口の保湿剤も効果があります。なにかあれば、歯科や口腔外科を受診しましょう。

すぐに病院へ行くべき「口が乾く」に関する症状

ここまでは症状が起きたときの原因と対処法を紹介しました。応急処置をして症状が落ち着いても放置してはいけない症状がいくつかあります。以下のような症状がみられる際にはすぐに病院に受診しましょう。

口が乾く症状以外にも身体に不調を感じる場合は、歯科・口腔外科へ

口の乾きには、さまざまな原因があります。唾液が少なくなっている裏には、大きな病気が隠れていることもあります。歯科や口腔外科に受診していただくことで、全身的な病気の早期発見に繋がる可能性が高くなります。たかが乾燥と思わずに、少しでも気になることがあれば、受診するようにしてください。

「口が乾く」症状が特徴的な病気・疾患

ここではMedical DOC監修医が、「口が乾く」に関する症状が特徴の病気を紹介します。どのような症状なのか、他に身体部位に症状が現れる場合があるのか、など病気について気になる事項を解説します。

ドライマウス

ドライマウスとは、唾液が少なくなり口が乾くことで、口腔乾燥症ともいいます。上記でも触れましたが、口腔内が乾く症状の原因には、老化であったり、糖尿病や腎臓病、関節リウマチ、シェーグレン症候群などの病気が挙げられます。また、日常的に服用する薬の副作用でも引き起こされます。ドライマウスによって虫歯や歯周病などにつながったり、口の中の不調が全身性の病気を見つける手がかりになる可能性があるため、定期的な歯科検診は重要です。

シェーグレン症候群

シェーグレン症候群とは、自己免疫疾患のひとつであり、涙や唾液といった分泌液を出す器官が萎縮してしまうことで起こる病気です。発症の原因については詳しくわかっていない病気になります。治療法としては、根本的な治療はなく、症状に応じた対症療法が主となります。症状として、口の中がカラカラに乾いたり、涙が出なくなることで目の乾燥を自覚することが多いです。症状によって、歯科や口腔外科、眼科などを受診するようにしましょう。

糖尿病

糖尿病とは、身体の中に取り込まれたブドウ糖を分解するインシュリンという物質が十分に働かず、体内に糖が溜まってしまい起こる病気です。この病気には先天的なものと後天的に罹ってしまうものがあります。それぞれ1型糖尿病、2型糖尿病といわれており、1型糖尿病はインシュリンをつくる細胞が壊れてしまうことで発症します。2型糖尿病は生活習慣やストレスによってインシュリンが少なくなってしまったり、インシュリンの抵抗性があがってしまうことで発症します。糖尿病に対する治療として、内服薬で治療するやり方があります。それだけでなく、生活習慣の見直しや食事の見直しを行っていきます。それでも血糖値のコントロールがうまくいかなかった時には、直接体内にインシュリンを注射する治療を行わなければならない場合もあります。糖尿病の治療は、内科や分泌内科などが挙げられますが、口の乾きや血液検査の血糖値が高いなどで発見されることもあります。身体の不調を感じた際は症状に応じて歯科や内科などを受診するようにしましょう。

「口が乾く」ときの正しい対処法・予防法は?

口の乾きが強い場合、粘膜が傷つきやすくなったり、細菌が繁殖しやすくなるなど口腔内に悪い影響が出てくることが多くあります。また、唾液が少なくなることで虫歯になりやすくなります。そのような時にドライマウス用の保湿剤を使用することは、口の中を守るために欠かせないことです。保湿剤にはジェルやスプレーなど様々な種類のものがあります。軽い口の乾きであればスプレータイプ、乾燥感が強い場合にはジェルタイプというように使い分けることが大切です。悩んだ際は、歯科で相談をしましょう。口が乾いている時は、刺激を通常より受けやすい環境になっています。刺激の強い食物は控えるようにしましょう。また、アルコールは水分を蒸発させてしまうため、飲酒も控えてください。唾液には口の中を清潔に保つ役割や粘膜などを保護する役割があります。それがない状態で喫煙をしてしまうと、タバコのヤニやニコチン、タールなどの物質が直接粘膜や歯に付着してしまうこととなります。歯の着色の原因になったり、口腔がんの原因になる可能性があります。ストレスでも唾液はすくなくなるため、ゆっくりリラックスをし、規則正しい生活を送ることが口の乾きを悪化させないためのポイントといえるでしょう。

「口が乾く」についてよくある質問

ここまで症状の特徴や対処法などを紹介しました。ここでは「口が乾く」についてよくある質問に、Medical DOC監修医がお答えします。

口の中が乾燥しやすくなりました。何科の病院で治療できますか?

今井 裕子 歯科医師

お口の乾燥には、さまざまな原因があります。まずは歯科や口腔外科を受診していただくことで、現在の症状を診断することができます。また、歯やお口の中だけの問題ではない場合は、内科、耳鼻咽喉科などで診察を受ける必要があります。

舌が乾いて白っぽいのはドライマウスの症状でしょうか?

今井 裕子 歯科医師

舌が乾いている場合は、ドライマウスの可能性が高くなります。また、舌が白っぽいなどの時は、細菌が溜まっていたり汚れがついていたりなどが考えられます。歯科や口腔外科の受診をお勧めします。

口の中が乾いて食べにくいのは加齢が原因でしょうか?

今井 裕子 歯科医師

老化による唾液量の減少で口の乾きが発現することは多く見られます。しかしそれ以外にも、シェーグレン症候群のような唾液腺が萎縮してしまうような病気が原因の場合もあります。一概に加齢が原因とはいえません。

口が乾くのは熱中症の前兆となるのでしょうか?

今井 裕子 歯科医師

熱中症では、身体は脱水状態となっています。口の乾きは熱中症のひとつの症状と考えられるでしょう。ただ、口の乾きを感じない場合でも熱中症になりかけていることがありますので、例えばめまいや立ちくらみといった別の症状が先に現れる場合もあります。

まとめ

口の乾きには、様々な原因があります。その中には放っておくと命に関わる病気が隠れていることもあります。気になることがあれば、早めに病院を受診するようにしましょう。

「口が乾く」で考えられる病気と特徴

「口が乾く」から医師が考えられる病気は9個ほどあります。各病気の症状・原因・治療方法など詳細はリンクからMedical DOCの解説記事をご覧ください。

歯科の病気

ドライマウス(口腔乾燥症)

舌苔

内科の病気

糖尿病

腎臓病

慢性腎臓病

関節リウマチ

シェーグレン症候群

熱中症

アフタ性口内炎

歯や口に関する問題だけではなく、全身性の病気が原因となっていることもあります。

「口が乾く」と関連のある症状

「口が乾く」と関連している、似ている症状は2個ほどあります。各症状・原因・治療方法などについての詳細はリンクからMedical DOCの解説記事をご覧ください。

関連する症状

熱はないが喉が痛い

汗が臭い

口が乾いて、だるい

口が乾いて、舌が痛い

口の中が乾いて、ネバネバする

寝起きに口が乾く

「口が乾く」他に、これらの症状が見られる際は、「糖尿病」「シェーグレン症候群」「カンジダ症」「関節リウマチ」「熱中症」などの病気の存在が疑われます。なかなか治らない場合は、早めに医療機関への受診を検討しましょう。

Medical DOC(メディカルドック)

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