【名作】5000杯以上レポしたカップ麺ライター厳選! 「ネタとしか思えない」カップ麺3杯【カムバック】

【名作】5000杯以上レポしたカップ麺ライター厳選! 「ネタとしか思えない」カップ麺3杯【カムバック】

  • 日刊サイゾー
  • 更新日:2021/05/04
No image

おかげさまでこの連載も1周年を迎え、これまで多くのカップ麺をご紹介してきました。名品、珍品様々で、おすすめできるものから、中にはおすすめできるのか? というものもあったような、なかったような。

今回はGW企画第1弾として、3000杯以上のカップ麺を食してきた筆者がこれまでご紹介したカップ麺の中から、とくに「ネタとしか思えない」カップ麺を3品ご紹介します。いずれもあらゆる意味で世間を沸かせた商品なので、ご存じの方も多いかもしれません。

カップ麺で490円(税込)はネタなのか本気なのか?「一蘭」初のカップ麺は超高額!「一蘭 とんこつ」

映えあるひとつめのカップ麺は、豚骨ラーメンの名店「一蘭」の初のカップ麺、「一蘭 とんこつ」490円(税込)。両脇を衝立で囲まれた「味集中カウンター」や、専用の用紙に麺の硬さやタレの量など細かく注文ができる「オーダーシステム」を採用し、業界を牽引してきた「一蘭」が送り出した、490円(税込)というネタとしか思えない価格設定のカップ麺。

490円という超超強気な価格設定にもかかわらず、具材はあえて入れていないという驚きの宣言。「ラーメン本来の純粋な味わいを楽しんでいただくため」というのが理由だそうですが、カップ麺の具は「一蘭」が求めるレベルに達していないということかもしれません。

白濁の豚骨スープに細麺、そして「一蘭」名物の「秘伝のたれ」の組み合わせで、本当に具は入っていない「かけラーメン」状態。ネタじゃなければ、よほどスープや麺への自信があるとしか思えません。

スープは、「一蘭」らしい甘くて口当たりの良い味わいで、豚骨の臭みは一切なし。油や塩気による濃厚さ、押しの強さはないですが、グッと押し出されてくる太い豚骨の旨みが太いです。そして、鼻を抜ける臭みではない豚骨の香りも、スープの本格感を増幅させていました。

スープ表面には、カップ麺ではあまり見たことがない形状の油脂が浮いています。決して量が多いわけではありませんが、豚脂の香ばしい風味や上品な甘みが感じられました。

お店同様に、豚骨臭はないスープですが、ここまで旨みが強い豚骨スープはカップ麺で食べたことがありません。高額商品なのでおいしいのは当然という考え方もあるでしょうが、お金をかければカップ麺でもこんなに完成度の高いスープが作れるという事実に驚かされました。

「一蘭」の名物「秘伝のたれ」も再現されています。スープをピリ辛にするとともに、スパイスや香味野菜などによってスープの味を複雑なものにしています。

ただ、今回のスープのデキがあまりに素晴らしいので、まずはスープだけで楽しみ、「味変」アイテムとして後半戦に入れるのが良いかも。スープ単体であまりにおいしいので、スープの味が変わってしまう「秘伝のたれ」は使わないという選択肢もありでしょう。

合わせる麺は、しっとり感と歯切れの良さが特徴の極細ストレートノンフライ麺で、お店に比べるとひとまわり太いでしょうか。かなりおいしいですが、麺量がそれほど多くないので、替え玉が欲しくなります。

490円という値段で、しかも具はなしという、ネタとしか思えないカップ麺。ただ、このおいしさを知ってしまうと、ネタではなく本気でおいしさを追求したカップ麺なのだと感心してしまうでしょう。1,000円近くする実際の「一蘭」の代わりになりうると考えれば、決して高いとは言えないスゴい商品です。

続いては、日清食品から2020年1月に発売された「日清豚ラ王 ヤサイ、アブラ、ニンニク」368円(税別)。「一蘭」ほどではないですが、こちらもかなり強気な価格設定。

見るからに「二郎インスパイア」のカップ麺で、「豚ラ王」というちょっとふざけた商品名に加え、二郎系カラーである黄と黒のパッケージというより、ただの危険物に見えてしまうあたり、ネタ商品のように見えますが、日清食品はネタでも本気を出してくるのが常套手段でもあります。

「踊る極太麺」と「アブラ増し袋」を「搭載」しているとのことで、言い回しは完全にネタ商品ですが、日清食品はネタでも本気出(ry……。

舌の横に苦味を感じるくらい濃いめの豚骨醤油味に、二郎系の売りであるニンニクとアブラ(背脂)が、カップ麺の限界を超えて大量に入っています。特にニンニクは凄まじく、辛味すら感じるキレッキレの切れ味は舌が切れるレベル。

「アブラ増し袋」には、ペースト状のレトルトの背脂が大量に入っていてアブラだらけ。具のキャベツも山盛りで、徹底的に二郎インスパイアです。これは凄すぎて良い意味でネタ商品でしょう。

「踊る極太麺」もすごい威力。二郎系の通称「ワシワシ麺」を再現した麺ですが、カップ麺のみならず、インスタントでここまでワシワシ麺を完コピした麺はないかと思います。やはりこれは凄すぎてネタです。

山盛りのもやしがないこと以外は二郎インスパイアしすぎていて、完全にネタ商品です。激昂ラージャンのパンチばりのキレッキレのニンニクと、「踊る極太麺」&「アブラ増し袋」の力強さはかなりぶっ飛んでいました。

最後に紹介するのは、まるか食品から2020年2月に発売された「ペヤング 獄激辛やきそば」205円(税別)。発売されるたびに最強の激辛商品と謳われてきた2012年発売の「激辛やきそば」、2017年の「もっともっと激辛MAX」、そして2018年の「ペヤング 激辛やきそばEND」を凌ぐ、ペヤング史上最強の激辛商品という触れ込みで登場したカップ焼そば。

今回は「激辛END」の3倍辛いという触れ込みではありました。ただ、これまでも激辛記録をちょっとずつ刻みながら更新しており、またどうせ今まで通り刻んでくるんでしょ?と軽く見ていた時が、私にもありました。

見た目は恐怖を煽ってくるような真っ赤なソースとか、唐辛子が散りばめられているとかではなく至極おとなしいのですが、食べてみると戦慄の辛さ。最初の数口こそ、変な甘みを伴う微妙な辛さなのですが、口に入れて1分半あたりから口を襲う強烈な痛み。辛いではなく、痛いです。激痛です。

これは今までの激辛商品とはまるで別格でしょう。激辛カップ麺といえば「蒙古タンメン中本 北極」や「辛辛魚」が有名ですが、それらともまるで辛さの種類が違います。それこそザクとザクの3倍の性能を持つシャアザクほどの違いがあります。筆者は辛いものが大得意ですが、これは完食できずたった3口でリタイアしてしまいました。この辛さは間違いなくネタなのですが、ネタというよりもただの激痛だと思います。

2021年1月には「ペヤング 獄激辛カレーやきそば」という「獄激辛」第2弾が発売され、さらに2021年4月には、今回の「獄激辛」と第2弾の「獄激カレー」を合体させた「W獄激辛」という恐ろしすぎる商品も登場しました。ペヤングさんてばやりたい放題で、5月には「獄激辛」第3弾商品も発売も予定されています。

カップ麺の名作は「ネタ」と「本気」が紙一重

今回の3商品、ネタという括りでご紹介しましたが、いずれもおそらくはカップ麺史の歴史に残るレベルの商品です。

カップ麺の名作は、ネタ的な面白さと本気の凄さを持ち合わせてこそなのかもしれません。ネタとしての面白さとに加え、「一蘭」は味、「豚ラ王」は二郎系完コピという凄みを持ち合わせていました。ネタと本気は本当に紙一重です。「獄激辛」は凄みというよりは痛みですが、これはこれでスゴいのは間違いありません。

この記事をお届けした
グノシーの最新ニュース情報を、

でも最新ニュース情報をお届けしています。

外部リンク

  • このエントリーをはてなブックマークに追加