今シーズンのF1でトップクラスに面白かった? ハミルトンも興奮のラスベガスGPを絶賛「批判されてたけど、大抵のサーキットよりも魅力的だ」

今シーズンのF1でトップクラスに面白かった? ハミルトンも興奮のラスベガスGPを絶賛「批判されてたけど、大抵のサーキットよりも魅力的だ」

  • motorsport.com 日本版
  • 更新日:2023/11/21
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ギャンブルの聖地、ラスベガスの中心街を舞台に行なわれたF1ラスベガスGP。初開催ということで賛否も分かれているが、ルイス・ハミルトン(メルセデス)は素晴らしいレースを提供してくれたと満足している。

F1自体が主催者として開催するという、まさにF1“肝入り”のラスベガスGPは、ラスベガスらしいド派手なプロモーションや演出に賛否の声があった。そんな中走行初日、FP1のセッション中に送水バルブの蓋に問題が発覚したことで赤旗終了。その後、コースの修復に時間がかかり、FP2の開始時刻が大幅に遅れてファンが観戦できないという事態が起きた。そのことも、F1が競技面よりも商業面を優先しているというイメージをさらに強く与えることとなってしまった。

しかしながら、土曜日の夜に開催されたレースはバトル満載のエキサイティングなものとなり、そういった懸念を払拭したと言える。特にラスベガス・ストリップを駆け抜けるロングストレートでは何度もオーバーテイクが見られ、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)やシャルル・ルクレール(フェラーリ)らによる優勝争いもストリップを舞台に繰り広げられた。

フェルスタッペンはコース外のエンターテインメントや過度な宣伝に焦点を当てたこのイベントを公然と批判したが、ハミルトンは一貫してこのイベントを擁護する立場をとっている。そして土曜日のレースは、そういった自らの意見を正当化するものだったとハミルトンは感じている。

「レースは素晴らしかった。ベストレースのひとつだったと思う」

ハミルトンはそう語った。

「多くの人たち……メディアも含めてみんながこのレースやショーについて否定的だった。僕は成り行きを見守ろうと思ったけど、素晴らしいレースだったね! バクーみたいだけど、もっといい」

F1はスポーツとエンターテインメントをうまく両立できたと考えるかという質問に、ハミルトンはこう答えた。

「エンターテインメントの方は見なかったから、よくわからない。その方面は見ていないんだ」

「ただ、アメリカで3つのグランプリが開催されることについても否定的な意見が多く、ヨーロッパのクラシックなレースを復活させようという話もあった」

「でも今回、僕たちが行くほとんどのサーキットよりも良いレースを提供してくれた。だから、このショーを運営している人たちには脱帽だし、また戻ってくるのが待ちきれない。来年はもっと良いレースを期待したいね」

そんなハミルトンのレースは、16周目にマクラーレンのオスカー・ピアストリと接触したこともあり、あまりうまく噛み合わなかった。両ドライバーとも、パンクに対処するために予定外のタイミングでピットストップを余儀なくされたのだ。

結果的に7位でフィニッシュしたハミルトンだが、それより上の順位でレースを終えることは可能だったかと尋ねられ、こう返した。

「何が可能だったかは分からないけど、少なくとも2、3ポイントを獲得できたことには感謝している。ただ、間違いなく表彰台は狙えただろうね」

Filip Cleeren

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