
女子三段跳びで今季好調な高島真織子=20日、北九州市本城陸上競技場(撮影・中村太一)
陸上の日本選手権(6月1~4日、大阪市ヤンマースタジアム長居)の女子三段跳びで、高島真織子(九電工)が四半世紀近く破られていない大記録に照準を合わせている。1999年に花岡麻帆が樹立した14メートル04の日本記録だ。
自己ベストを次々と更新するなど好調な今季は「スピードが出るけど、跳躍が流れて形にならなかったので」と助走を従来より2歩減らした16歩で臨んでいる。6日の木南道孝記念は日本歴代4位の13メートル75で2位。「今年に入って13メートル後半が跳べるようになり、(来年のパリ五輪が)少しずつ見え始めてきた」と話す。
174センチの長身で陸上は高校から取り組んだ。社会人となった今も母校の福岡大で練習し、日本が不参加だった1980年モスクワ五輪で男子走り高跳び代表だった同大学の片峯隆部長兼総監督の指導を受ける。
20日の九州実業団選手権ではファウルとなったものの14メートル近い大ジャンプを見せ、「助走がうまくいったことで最後までつながった。そこがポイント」と感覚をつかんだ。大一番での跳躍がますます楽しみになってきた。(伊藤瀬里加)
◆高島真織子(たかしま・まおこ)1999年7月7日生まれ。福岡市出身。兵庫県尼崎市に移り、中学時代はバレー部。兵庫・市西宮高で陸上を始め、ハードルから三段跳びに転向した3年時に全国総体3位。福岡大でも学生日本一を経験した。昨年九電工に入社。身長174センチ。
西スポWEB OTTO!