
王座防衛から一夜明け、充実の笑顔を浮かべるWBA、WB世界Cライトフライ級統一王者の寺地拳四朗=東京都千代田区(月僧正弥・撮影)
プロボクシングの世界ライトフライ級タイトルマッチでWBAは2度目、WBCは3度目の防衛を果たした2団体統一王者の寺地拳四朗(31)=BMB=が激闘から一夜明けた19日、東京都千代田区内のホテルで会見し、勝利の喜びなどを語った。18日の「Prime Video Presents Live Boxing」第5弾(東京・有明アリーナ)のメインイベントで、元世界同級2団体王者でWBC1位のヘッキー・ブドラー(35)=南アフリカ=との指名試合に臨み、9回2分19秒TKO勝ち。経験豊富な相手の闘い方の変化にも柔軟に対応し、自身初の4戦連続KOで長谷川穂積、山中慎介と並び日本歴代4位タイの世界戦通算13勝目(9KO)を挙げた。
会見には、やや顔を腫らせながらも、いつもの穏やかな表情で登場。「(ブドラーは)タフで強くてなかなか倒せず、KOをあきらめかけたこともあった」と振り返った上、「KOできたことはすごい収穫。見ていただいた方も満足してくれたと思うし、自分的にも満足」と充実感を漂わせた。父で所属ジムの永会長によると、次戦は来年になる見込み。寺地は今後について「とりあえずは3団体(統一)」と同級での4団体統一をターゲットに定めつつも、「強い相手とやりたい気持ちが強い。普通の防衛戦なら階級を上げる可能性もある」と次戦のカードによっては2階級制覇を目指す方向へ転換する可能性も示した。