事情を汲んでもらい面会できた父

事情を汲んでもらい面会できた父

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  • 更新日:2023/01/26

インフルエンザまん延で、訪問できなくなっていた父親のホーム。
父親本人は、もうすでに完治。
かかった入居者さんも、あと数人がタミフル続行中とのこと。

そんな中、面会を許された。
完治している父親と会えないまま、また次の患者がでたら、こりゃ永久に会えない。
残り時間の灯がゆらゆら消えかかっているような危機感。
そのあたりを汲んでもらい、少しの時間、父親と会う。

今年初めに会ったきり。
どきどきする。
私のこと忘れてないか、歩けるのか。

エレベーターから現れた父親を見た途端、抱きしめる。
ああ、良かった良かったと抱きしめる。

父親はもちろん私のことも、母親のことも覚えていた。
でも、ちょっとずつ、ナニカシラが変化している。
「おばあちゃんは元気か」という。
おばあちゃんて誰だ。
「父さんが94才なんだから、おばあちゃんはもう死んでるよ」と言ってみるも、祖母のことをいっているのかさえわからない。

ちょっと前まで言っていた兄弟のことも、すでにおぼろだ。
こうして、次々と記憶の扉から人が消えていく。
残るのはなんだろう。

でもそれでいい。
それでいいのだ。

ボケはやっぱり神さまからの贈り物だ。
こんなに穏やかに、一瞬の光のもとに生きられるなら、それはやっぱりギフトだ。
神さまからのギフトだ。

それにしても。
職員さんたちは、本当に大変だ。
コロナを制したものの、今度はインフルエンザ。
ご自身たちも、家族持ち。
どんなに気をつかう毎日だろう。

そしてこの寒さ。
春よ来い。早く来い。

クミコ

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