値上げラッシュが直撃しやすい家計の特徴

値上げラッシュが直撃しやすい家計の特徴

  • @DIME
  • 更新日:2022/09/23

相次ぐ値上げラッシュに大きな影響を受けている人も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、「最近の値上げラッシュにより疲弊しやすい家計の特徴」を紹介します。

値上げラッシュの影響を最小限にとどめるために、できる改善策についてもあわせて確認していきましょう。

値上げラッシュの直撃を受けやすい家計の5つの特徴

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日本銀行の「生活意識に関するアンケート調査(第90回) (※1)」によれば、2022年6月調査で、前年と比べ物価が上がったと感じている人は、「かなり上がった30.6%」「少し上がった58.4%」をあわせて89%。暮らし向きに「ゆとりがなくなってきた」と回答した人は43.2%と、こちらも前回の調査より上がっており、多くの人が物価の上昇を実感していることがわかります。

また、帝国データバンクの「『食品主要105社』価格改定動向調査(8月)(※2)」によると、8月は2400品目、10月は年内最多の6000品目超で値上げが予定されており、値上げラッシュは落ち着きを見せるどころか、年末に向けまだまだ続くことが予測されています。

このような値上げラッシュによる影響が特に出やすい家計の特徴をまとめてみましょう。

特徴1 エンゲル係数が高い

最近の値上げラッシュの直撃を受けやすい家計としては、まずエンゲル係数が高い世帯があげられます。

食材のこだわりが強い、世帯構成員が多い、食べ盛りの子どもがいる、外食に頼りがちなど、事情により消費支出に占める食料費の割合が高い世帯では、食料品などの値上げの影響を特に受けやすい傾向にあります。

なんらかの工夫をし、エンゲル係数の調整を試みなければ、今回の値上げラッシュにより確実にエンゲル係数はさらに上昇することが見込まれます。

総務省統計局の「家計調査年報(家計収支編)2021年(※3)」によれば、世帯人員・世帯主の年齢階級別のエンゲル係数の平均は27.2%(世帯人員2.93人)。まず、世帯のエンゲル係数が少なくとも平均前後に収まっているか確認しましょう。

平均を大幅に上回っている場合は、なぜ平均以上となっているのか見直すとよいでしょう。平均を大幅に下回っている場合には、「すでに食費については一定の節約ができている」とも考えられます。そのような場合は、現状の食費をできる限り維持する、上昇の幅を最小にするなどの対策が考えられます。すでに充分な節約ができている人は、できるだけ食費以外の節約を意識する方がよいでしょう。

特徴2 光熱費の節約に気を配らない

最近の値上げラッシュでは、光熱費の値上がりも目立ちます。上述の総務省統計局の同調査によれば、水道光熱費の平均は2万1530円。うち上下水道料は5412円ですから、光熱費の平均は1万6118円です。

水道光熱費のうち、特に光熱費については、居住地域や世帯構成員などの事情に大きく左右されやすいものですが、こちらも今と同じままでは確実に支出が増加します。

つまり、日頃から光熱費の節約に気を配っていない人は、そのまま値上げラッシュの影響を受けるということです。

光熱費の節約は、日々のちょっとした積み重ねによるところが大きく、そのちょっとした積み重ねをいかに実践できるかにかかっています。光熱費の値上がりによる影響が大きいと感じる人は、今一度基本的な光熱費の節約から見直しましょう。

特徴3 車の所有台数が多い

ガソリン代の高騰により、車の所有台数が多い人や、車の利用頻度が高い人ほど、値上げラッシュの影響を受けやすくなっています。

「どうしても車が必要」という人にとって、ガソリン代を節約することは難しいでしょうが、徒歩や自転車等の利用頻度を増やすなど、できる範囲でガソリン代の節約に取り組みましょう。レジャーに伴うガソリン代が多い人は、車を使わなくても楽しめるレジャーに切り替えるなどの方法も考えられます。

特徴4 収入が下がっている

コロナ禍などの影響により、世帯収入が下がっている人や、年金生活者など、今後収入を増やすことが難しい人も値上げラッシュの影響が大きくなります。

収入が下がっている、または増やせる見込みがない場合は、値上げラッシュの影響を受けやすいものですが、値上げラッシュだけにとらわれるよりも根本的な家計の改善を計画した方が良いでしょう。食費などを大きく節約するより、固定費の削減を計画する方が効果的です。

特徴5 値上げの影響を気にしていない

最近の値上げラッシュを受け、「何らかの対策をしなければ」と慎重になる人と、「値上げされているような気はするが、今の生活を変更してまで対策をする必要はない(または対策できない)」と考える人に分かれる傾向があります。

特に、「値上げされているような気はするが、今の生活を変更してまで対策をする必要はない」と社会情勢に無関心な人ほど、当然ですが値上げラッシュの影響を受けやすいことになります。

「どのような対策をするか」と知恵を絞らないことにもつながりますので、どれだけの影響が出ているかにさえ気づかず「知らないうちにお金がなくなる」ことも多くなります。

このような人は、「毎月の家計が黒字か赤字かも分からない」という人が多いので、まず自分の家計状況に関心を持つ習慣をつけることから始める必要があります。

値上げラッシュの影響を抑える方法

年末に向け、様々な品目の値上げが予定されていますが、「どうやら値上げされるらしい」と気がつくだけでは支出は増える一方です。

「食費」「日用品費」「光熱費」「ガソリン代」「外食」など、どのような分野の値上げが顕著なのかを確認し、全体的な収支のバランスの取り直しを検討できる人と、できない人では将来の家計に大きな差が生まれます。

今回の値上げラッシュの影響をできるだけ減らしたいという人は、値上げラッシュに関心を持ち、年末に向けどのような対策が考えられるか改めて検討しなおしましょう。

※1日本銀行「生活意識に関するアンケート調査(第90回)」
※2帝国データバンクの「食品主要105社」価格改定動向調査(8月)
※3総務省統計局「家計調査年報(家計収支編)2021年」

※データは記事執筆時点での情報。公開後に制度や内容が変更される場合がありますので、最新の情報についてはホームページなどでの確認をお願いします。
※情報は万全を期していますが、その内容の完全性・正確性を保証するものではありません。

文/家計簿・家計管理アドバイザー あき
著書に「1日1行書くだけでお金が貯まる! 「ズボラ家計簿」練習帖(講談社の実用BOOK)」「スマホでできる あきの新ズボラ家計簿(秀和システム)」他

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