ドラフト上位指名の好投手に注目。都市対抗野球 東京・西関東代表6チーム紹介

ドラフト上位指名の好投手に注目。都市対抗野球 東京・西関東代表6チーム紹介

  • J SPORTS
  • 更新日:2020/11/20

第91回都市対抗野球大会が、11月22日(日)に開幕する。今回は東京、西関東から出場する6チームを取り上げたい。

東京第1代表は11年連続23回目の出場となるJR東日本(東京都)だ。第1代表決定戦トーナメントはセガサミー、東京ガス、NTT東日本を退けて3連勝で突破している。大卒2年目の左腕・伊藤将司(阪神2位指名)、高卒4年目の右腕・西田洸汰のダブルエースを軸に勝ち上がった。

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今回の東京2次予選は伊藤、西田と西居建陽の3投手しか登板していない。ただしJR東日本の投手陣は3投手以上のポテンシャルを持つ人材が他にもいる。本大会に向けては、東京ガスのエース臼井浩、左腕・高橋佑樹も補強された。

2017年の田嶋大樹(現オリックス)、18年の板東湧梧(現ソフトバンク)、19年の太田龍(現巨人)とプロに投手を送り出しつつ、JR東日本の投手陣はなお人材豊富だ。

打線は二塁手・杉崎成輝がこの予選で打率.444、3四死球を記録。粘って相手投手に「投げさせる」タイプの嫌らしいリードオフマンだ。4番・捕手の渡辺和哉も3試合で打率.444、2本塁打、5打点と好調だった。

やや左打者の多い構成だが、東京ガスから強打の右打者・地引雄貴を補強できたことも大きい。優勝候補の筆頭格に挙げられるチームだろう。

東京第2代表は5年連続44回目の出場となるNTT東日本(東京都)だ。第1代表決定戦はJR東日本に破れたものの、第2代表決定戦は27歳の左腕・沼田優雅、35歳の右腕・大竹飛鳥の継投でセガサミーを退けた。

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突出したエースがいるわけではないが、最速152キロの左腕・佐々木健(西武2位)がやはり最注目。沼田は派手さこそないが制球力とスライダー、チェンジアップで組み立てる実戦派で、2次予選は防御率0.82と好投している。大竹は勝負どころで頼りになるリリーフエース。逞しい身体の力投派で、マウンドさばきに独特の「華」がある人気者だ。

野手も好守のショート上川畑大悟、スケールの大きな外野手・向山基生らドラフト候補として名の挙がっていた有力選手が揃う。さらに本大会に向けては東京ガスから笹川晃平ら3名の野手も補強された。

東京第3代表は2年ぶり11回目の出場となるセガサミー(東京都)だ。2次予選では9投手が登板しており、本大会も継投がメインになるだろう。

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第3代表決定戦で先発し、7回を零封した右腕が草海光貴。上田西高校から内野手として入社して4年目で、身長168センチという「投手離れ」した変わり種だ。昨年から投手に復帰すると、すぐに台頭してチームの主戦格となっている。140キロ台の速球に加えてスライダーがよく、抜群の制球力も備えている。

森井紘斗は184センチ・94キロの大型右腕で、最速152キロの本格派。右肩の違和感があったと報じられているが、完調ならば今大会の目玉となる。

打線は本間諒が7試合で3本塁打、澤良木喬之が2本塁打と「一発」を期待できる陣容。4番の根岸晃太郎も含めて、本塁打の出やすい東京ドームで活きそうだ。

セガサミーは歴代の指揮官を元プロ野球選手が務めてきたが、2020年からは元広島カープの西田真二監督が就任。その手腕は四国アイランドリーグplusで既に証明済だが、今後の活躍に期待したい。

東京第4代表は3年連続15回目の代表となる鷺宮製作所(東京都)だ。過去2大会は東京第1代表だったが、今回の2次予選は3度の敗者復活を乗り越え、最後の1枠を掴んでいる。

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第4代表決定戦は大卒2年目の右腕・平川裕太が7イニング、入社6年目の左腕・野口亮太が2イニングを投げる完封リレー。東京ドームでも彼らが鷺宮の「2枚看板」となるだろう。

平川は国際武道大学出身で、同期に伊藤将司(JR東日本)や青野善行(日立製作所)と好投手が揃っていた世代。チームは大学3年、4年と全日本大学野球選手権で準優勝に輝いている。平川は172センチとやや小柄だが、140キロ台後半の速球に威力があり、変化球とのコンビネーションで「三振を奪える」タイプだ。

加えて創価大時代にプロからも注目されていた本格派右腕・小孫竜二や、右サイドハンドの山下弘暉らも大卒新人も加わっていて、2人は今回の2次予選でも登板していた。打線は国士舘大から加わった左打者・佐野快斗が予選で11打数5安打(4二塁打)と大活躍。先発から外れた試合もあったが、新人内野手が予選のラッキーボーイとなった。

西関東第1代表は5年ぶり50回目の出場となるENEOS(横浜市)だ。都市対抗史上最多の優勝11回を誇り、2012年と13年には連覇も記録している名門だ。東芝、三菱パワー(旧MHPS横浜)に阻まれ、気づくと西関東予選は4回連続敗退となっていた。今年は元近鉄バファローズで、慶應義塾大学の指揮官を務めていた大久保秀昭監督が6年ぶりにチームへ復帰。東芝、三菱パワーを退けて第1代表の座を掴み取った。

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藤井聖は大卒2年目の左腕で、楽天の3位指名を受けている。2次予選の東芝戦で先発し、6回3分の1を被安打2、無失点と好投した。最速150キロの本格派で、今大会の注目投手だ。東洋大学では上茶谷大河、甲斐野央、梅津晃大の影に隠れていたが、社会人ではその能力を見せつけている。

リリーフには柏原史陽、江口昌大、大場遼太郎ら本格派右腕が揃っていて、加えて三菱パワーの主戦格も加わった。

2次予選3試合で打率.538、9打点と驚異的な成績を残している3番打者が小豆澤誠。170センチと小柄な二塁手で、上武大学時代は「守備の人」というイメージもあったが、今は打でも貢献を見せている。

西関東第2代表は12年連続42回目の出場となる東芝(川崎市)だ。西関東2次予選は2試合でわずか1得点と苦しい戦いを強いられた。しかし、三菱パワー戦を福本翼、近藤凌太の継投で1-0と勝利し、1勝1敗で勝ち上がっている。

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投手陣は昨年の都市対抗4強入りを支えたダブルエース宮川哲、岡野祐一郎がプロ入りし、例年に比べるとやや陣容が弱い。そんな中で2次予選の2試合はいずれも28歳の福本が先発している。速球が130キロ台前半だが、スリークォーターの独特のフォームがアクセントになる左腕だ。最速150キロの本格派で187センチの大型右腕・近藤凌太もおり、こちらはリリーフで重要な役割を果たすだろう。

打線は今回の2次予選こそ不発だったが、決してレベルが低いわけではない。主将の松本幸一郎、佐藤旭ら侍ジャパン社会人選抜の経験者が複数おり、大舞台でも舞い上がらないキャリアの持ち主が揃う。

文:大島和人

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